マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

テート美術館の至宝 ラファエル前派展

2014-04-05 21:23:10 | お勧め
明日までになってしまいました、六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催されている「ラファエル前派展」についてです。
六本木は、国立新美術館もあるし、他にも行ったことがあるのですが、六本木ヒルズは初めて!
いろいろあって、けっこう迷いそうでした。
美術館の入り口も、専用入口があって、そこからでないと52階のギャラリーには行けないようになっています。
三男の書類を書く必要があって、待ち合わせて行きました。
イギリス絵画には全然詳しくないのでどんなんかなぁ…と。
「オフィーリア」を見たいと思って行きましたが、そういえば誰の絵なのか知らなかった…。
ジョン・エヴァレット・ミレイです。

ハムレットの悲運な恋人が溺死する様子は、実際にバスタブでポーズをとってもらって写実的に描いたのだそうです。
周りの風景も写実的で、それは他の画家の風景画でもそうでしたね。
写真かと思うくらい実に写実的でした。
フォード・マドックス・ブラウンの「穀物の収穫」とチャールズ・オールストン・コリンズの「5月、リージェンツ・パークにて」です。
  
人物画も、アーサー・ヒューズの「4月の恋」など、とても美しく描かれていました。


この美術展は日本では東京だけの開催で、後はアメリカ、ロシアを回るようです。
東京だけの開催というのは残念ですね。
ラファエル前派というのは、そもそも何ぞや?という感じでしたが、「ラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反旗を翻し、それ以前の初期ルネサンス美術に立ち返ろう」という芸術運動だそうです。
「ラファエル」という名から、古い時代と思っていましたが、19世紀後半の絵でした。
絵と言えばフランス、イタリアを中心に考えていますが、他にもたくさんあるというのを改めて知った…というところでしょうか。

この美術展と同じ頃のイギリス絵画展が、三菱一号館美術館で5/6まで開催されている「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義」展です。
こちらも行きたかったのですが、時間の余裕がなく…。