マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

グリーグの抒情小曲集

2014-06-05 23:22:58 | ラ・プロムナード・ミュジカル
8日のコンサートの最初に弾くのは、グリーグの抒情小曲集から3曲です。
グリーグ(1843~1907)は、ノルウェーの作曲家で、ペール・ギュント組曲の「朝」は、いかにも爽やかな朝!という感じの曲で有名ですね。
ピアノの曲もたくさんありますが、大曲は得意ではなかったようで、ピアノ・ソナタもピアノ協奏曲も1曲ずつしかありません。
小品が得意だったようで、特にこの抒情小曲集は、作曲活動期間のほぼ全期間にわたって作曲され、数曲ずつ10集に分けて出版されました。
自然界の風物、農民などの生活、自分自身の折々の心境などが、詩情豊かに表現されています。
すべてタイトル付きですから、演奏に際しては表現に助けになるかもしれません。
今回演奏する3曲は、以前から私のレパートリーの曲で、とても好きな曲ばかりです。

春に寄す 作品43-6(第3集)
暗く長い北欧の冬は、春の訪れが待ち遠しい、その春の到来への感激と憧憬を表した、珠玉の小品です。         

小人の行進(妖精トロルの行進) 作品54-3(第5集)
トロルと言えば、ノルウェーの伝説の妖精です。
妖精と言ってもかわいらしいものではありませんが…。
そのトロル達の軽妙でにぎやかな行進を表現しています。
中間部には情景的な美しい部分があります。

トロルドハウゲンの婚礼の日 作品65-6(第8集)
トロルドハウゲン(トロールハウゲン)は、ベルゲン郊外で、グリーグの記念館があるところです。
トロールハウゲンは、「トロルの住む丘」という意味です。
入り組んだ海の湾に面した、丘と自然林の美しいところで、この曲は、ここでの素朴な婚礼の模様を音楽で表現したものです。
婚礼の行列に甘いメロディ、教会の鐘の音などが合わさって、感動的な曲となっています。



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