マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

モシュコフスキーのスペイン舞曲

2022-01-22 00:05:15 | ラ・プロムナード・ミュジカル
23日のプロムナード・コンサートで演奏する曲について。
最初は連弾で、モシュコフスキーのスペイン舞曲です。
モシュコフスキー(1854〜1925)は、ポーランドのブレスラウで生まれましたが、当時、ブレスラウはプロシア王国の統治下にあったため、自身をドイツ人と見做していたようですが、実際はポーランドの家系とのこと。
ピアニストおよび作曲家として活躍しました。
ピアノ曲には練習曲も多く、特に「15の練習曲」は、ショパン風の曲もあって、ショパンの練習曲の前段階として利用されることもよくあります。
第11番は特に美しく、ホロヴィッツが好んで弾いていました。

さて、スペイン舞曲についてです。
この時代、連弾は身近な演奏手段として愛好されていました。
そんな中、このスペイン舞曲は、手軽で演奏効果も高く、広く愛され、原曲は連弾ですが、独奏、オーケストラ、手回しオルガンなど様々な楽器にも編曲されました。
この当時、本当のスペイン音楽はまだあまり知られていませんでしたが、モシュコフスキーはスペイン的なものを好んだようです。
この曲が、特にスペイン的なものを含んでいるわけではありませんが、何となくエキゾチックな感じに溢れていると言えるでしょう。
あまり難しくないので、子供たちにも人気の曲です。
今回は、5曲から成るうちの3曲を演奏します。
第1番 ハ長調
ボレロ的なリズムの溌剌とした主少しメラな中間部をもつABAの3部形式。
第2番 ト短調
第1番よりゆっくりで、感傷的な主部に充実した響きの中間部が続く3部形式。
第3番 イ長調
回転するような音型による楽しい舞曲です。


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