さて、分解と洗浄</strong>がすめば、次は清掃と磨き上げです。
油汚れを落としたのち、酸とアルカリで処理すれば、こびりついた汚れはもちろんのこと、
劣化した金属の被膜(錆)も容易に落とせるようになります。
とはいえ、ここしっかりと汚れを落としきらねばならないので、
でもやはり様々な道具や材質を用いて汚れ落としと磨き上げを行います。
なお、磨き上げは見た目の美しさもそうですが、本来の目的は可動部のスムーズな動きを保つこと。
ですから、スピンドルのような、外からは見えないパーツこそしっかり磨き上げる必要があります。
・こびりついたカーボン、石化したパッキンの除去
大きなものは、先端を研いだマイナスの精密ドライバーで慎重にこそぎ落とします。
また石化したパッキンの場合は、飲みのように使用して小刻みに砕いて除去。
(ゴムの場合はトーチで炙ると除去が容易)
その後、スチールウール、真鍮ブラシ、必要ならコンパウンドを用いて磨き上げます。
・安全弁およびNRV
組み上げの際には新しいガスケットを使用し、ばねのテンションを確認し、必要なら引っ張り張力を戻したり交換したり
つまり、漫然と組み上げるのではなく、構造を理解しつつ組み上げること。
構造をよく理解せず、とりあえず新品パーツで組んでみても。
位置やテンションが正しくなければ正常には作動しません。
ちなみにわかりにくいラディウス特有の安全弁の場合仕組みはこう。

左から、フィラーキャップ本体、ゴムパッキン、真鍮版、スプリング押さえ、スプリング、キャップ

一見ちょいと複雑ですが、仕組みを理解できれば結構素直でシンプル。
ちなみに、一般的な安全弁に比べてより安全とうたっていたのは、
おそらくは、万が一の際、漏れ火からガスケットが遠く直接炙られないためだと推察してます。

・修正
汚れが落ちると、全体の形がよくわかるので、ゆがみなどに気づきます。
その場合、しっかりしたダイスに固定し地道に修正します。
この時、何度も方向を変えながら眺めること。
一方向からだけでは、資格がマヒしゆがみを正常に判断できなくなります。
なお、ヘッドによくあるフレア(円形)の歪みは、私は下記のような治具を作成し使用しております。

角材にヘッドトップのパイプサイズの穴をあけ、そこにヘッドを差し込む。
なべ頭の木ネジを弐か所にねじ込み、正しい円周上の位置に合わせグリスを塗る。
ヘッドの歪み部分を木ネジに合うようにゆっくり回転させながら修正する。
(のちの動画内で作業しておりますのでご覧ください。)

このように手軽にきれいに修正できて便利です。
・ヘッド組付け
スピンドルやニードルなどデリケートなパーツがあるため、慎重に組み上げます。
作業時違和感を感じればすぐに元に戻して内部を確認。
万が一異物があれば、内部を傷つけ、取り返しのつかないダメージを受けることも…
なおめんどくさいニードルの組付けも、ヘッドwバイスにしっかり固定したのち、
消しゴム付き鉛筆の消しゴム部分にニードルを軽く突き刺し上からゆっくり挿入し、
軽くした方向へ力をくわえて押し当てつつ、スピンドルを回転させれば、
容易にニードルは落ち込んでくれるので、そのまま数段落とし込めばOKです。
ラディウス№10のレストア その3(清掃・磨き) ~Restore of stoeve Radius No. 10 Part 3 (Cleaning and polishing )~
ラディウス№10のレストア その4(安全弁・ヘッド修正、組付け) ~Restore of stoeve Radius No. 10 Part 4(Safety valve. correction)~
油汚れを落としたのち、酸とアルカリで処理すれば、こびりついた汚れはもちろんのこと、
劣化した金属の被膜(錆)も容易に落とせるようになります。
とはいえ、ここしっかりと汚れを落としきらねばならないので、
でもやはり様々な道具や材質を用いて汚れ落としと磨き上げを行います。
なお、磨き上げは見た目の美しさもそうですが、本来の目的は可動部のスムーズな動きを保つこと。
ですから、スピンドルのような、外からは見えないパーツこそしっかり磨き上げる必要があります。
・こびりついたカーボン、石化したパッキンの除去
大きなものは、先端を研いだマイナスの精密ドライバーで慎重にこそぎ落とします。
また石化したパッキンの場合は、飲みのように使用して小刻みに砕いて除去。
(ゴムの場合はトーチで炙ると除去が容易)
その後、スチールウール、真鍮ブラシ、必要ならコンパウンドを用いて磨き上げます。
・安全弁およびNRV
組み上げの際には新しいガスケットを使用し、ばねのテンションを確認し、必要なら引っ張り張力を戻したり交換したり
つまり、漫然と組み上げるのではなく、構造を理解しつつ組み上げること。
構造をよく理解せず、とりあえず新品パーツで組んでみても。
位置やテンションが正しくなければ正常には作動しません。
ちなみにわかりにくいラディウス特有の安全弁の場合仕組みはこう。

左から、フィラーキャップ本体、ゴムパッキン、真鍮版、スプリング押さえ、スプリング、キャップ

一見ちょいと複雑ですが、仕組みを理解できれば結構素直でシンプル。
ちなみに、一般的な安全弁に比べてより安全とうたっていたのは、
おそらくは、万が一の際、漏れ火からガスケットが遠く直接炙られないためだと推察してます。

・修正
汚れが落ちると、全体の形がよくわかるので、ゆがみなどに気づきます。
その場合、しっかりしたダイスに固定し地道に修正します。
この時、何度も方向を変えながら眺めること。
一方向からだけでは、資格がマヒしゆがみを正常に判断できなくなります。
なお、ヘッドによくあるフレア(円形)の歪みは、私は下記のような治具を作成し使用しております。

角材にヘッドトップのパイプサイズの穴をあけ、そこにヘッドを差し込む。
なべ頭の木ネジを弐か所にねじ込み、正しい円周上の位置に合わせグリスを塗る。
ヘッドの歪み部分を木ネジに合うようにゆっくり回転させながら修正する。
(のちの動画内で作業しておりますのでご覧ください。)

このように手軽にきれいに修正できて便利です。
・ヘッド組付け
スピンドルやニードルなどデリケートなパーツがあるため、慎重に組み上げます。
作業時違和感を感じればすぐに元に戻して内部を確認。
万が一異物があれば、内部を傷つけ、取り返しのつかないダメージを受けることも…
なおめんどくさいニードルの組付けも、ヘッドwバイスにしっかり固定したのち、
消しゴム付き鉛筆の消しゴム部分にニードルを軽く突き刺し上からゆっくり挿入し、
軽くした方向へ力をくわえて押し当てつつ、スピンドルを回転させれば、
容易にニードルは落ち込んでくれるので、そのまま数段落とし込めばOKです。
ラディウス№10のレストア その3(清掃・磨き) ~Restore of stoeve Radius No. 10 Part 3 (Cleaning and polishing )~
ラディウス№10のレストア その4(安全弁・ヘッド修正、組付け) ~Restore of stoeve Radius No. 10 Part 4(Safety valve. correction)~