ご飯が炊けるまでのひまつぶしで読み始めたのに、がっつり読んでしまい、お持ち帰りの仕事もほとんど手つかずのまま、通勤のバスと電車の中でもずっと読んでいました。
以前、同じ作者の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読み、次はこれを読もうと思っていたのですが、なんとなく読みそびれていました。
(そのかわり、エッセイなどはけっこう読みました。)
公民館の図書室で見つけて借りてきた本です。
1960年代に出会った、プラハのソビエト学校の強烈なダンス教師、オリガ・モリソヴナの人生の謎を、ペレストロイカ後の1990年代のソビエトで、主人公がつきとめていく小説です。
そういう意味では、「嘘つきアーニャ」とよく似ていますが、「アーニャ」はノンフィクションで、こちらはフィクション。
スターリン時代の大粛正が背景にあるので、辛くて重たい内容なのですが、ユーモアも交えた語り口にぐいぐいひきこまれていきます。
読後感は、ぐったり。
でも、読んでおかなきゃいけない小説だったと思いました。
さてさて、私が子供だった頃。
鉄のカーテンの向こうのソビエトの真実なんて、知ることはなかったし、知る術もなかったのではないだろうか?
バレエ漫画に描かれたソビエトは、文化や芸術に理解ある、洗練された社会主義国家のようだった。
アメリカに亡命するエピソードはあったけど、それはあくまで表現の自由を求めるため。
ソルジェニーツィンの「収容所群島」が話題になったけど、それを読むことなんて、考えたこともなかった。
コルホーズ・ソフォーズなんて言葉を覚えて、ソビエトという国を知ったつもりだったのだと思うと、なんだか情けない。
(地理の試験で、ソビエトに隣接する国を西から書けという問題が出たけど、全然答えられなかった。今でも答えられないな、きっと。)
もっと、ちゃんと、いろんなことを考えなきゃ駄目だなあ。
久々に、自分がいかに不勉強であったかを実感させられた本でもありました。
さあ、頑張って、持ち帰りの仕事やらなきゃ。
以前、同じ作者の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読み、次はこれを読もうと思っていたのですが、なんとなく読みそびれていました。
(そのかわり、エッセイなどはけっこう読みました。)
公民館の図書室で見つけて借りてきた本です。
1960年代に出会った、プラハのソビエト学校の強烈なダンス教師、オリガ・モリソヴナの人生の謎を、ペレストロイカ後の1990年代のソビエトで、主人公がつきとめていく小説です。
そういう意味では、「嘘つきアーニャ」とよく似ていますが、「アーニャ」はノンフィクションで、こちらはフィクション。
スターリン時代の大粛正が背景にあるので、辛くて重たい内容なのですが、ユーモアも交えた語り口にぐいぐいひきこまれていきます。
読後感は、ぐったり。
でも、読んでおかなきゃいけない小説だったと思いました。
さてさて、私が子供だった頃。
鉄のカーテンの向こうのソビエトの真実なんて、知ることはなかったし、知る術もなかったのではないだろうか?
バレエ漫画に描かれたソビエトは、文化や芸術に理解ある、洗練された社会主義国家のようだった。
アメリカに亡命するエピソードはあったけど、それはあくまで表現の自由を求めるため。
ソルジェニーツィンの「収容所群島」が話題になったけど、それを読むことなんて、考えたこともなかった。
コルホーズ・ソフォーズなんて言葉を覚えて、ソビエトという国を知ったつもりだったのだと思うと、なんだか情けない。
(地理の試験で、ソビエトに隣接する国を西から書けという問題が出たけど、全然答えられなかった。今でも答えられないな、きっと。)
もっと、ちゃんと、いろんなことを考えなきゃ駄目だなあ。
久々に、自分がいかに不勉強であったかを実感させられた本でもありました。
さあ、頑張って、持ち帰りの仕事やらなきゃ。