唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

スタートレックDS9 / 謎のカーデシア星人

2007年01月03日 | スタートレック
カーデシアの人がペイジョー虐殺にかかわった戦犯かどうか。
カーデシアの人はなぜ嘘をついてまで裁判にかけられようとしているのか・・・
そういう謎のところが面白いです。

戦争の加害者として、被害を与えた相手に対してどどのようなたいどでのぞむべきか・・・日本人としては考えてしまうわけです。自身が直接の加害者ではないにしても、日本の国が行った・・同じ日本人が行った行為として、その歴史は重く受け止めなければならないのだと思います。その正確な歴史認識と深い反省の上にたってこそ、他の国との真の友好はつくられると思います。

日本人は、いつまでもでっち上げとか平和のためとかアジア開放の戦争とか言ってないで、そこをのりこえなければならないときだと思うんですが・・・そこをのりこえなければならないのはそういう虚言を吐く政治家や学者でなく、国民なのかもしれません。そんなことをゆるさない国民性を持つように努力しなければならないのだと思います。

戦犯を罰すればそれで終わるのか。そうじゃないのだと思います。その戦犯を生み出したことそのものを反省し、二度と起こらないようにするのがその国の国民の使命になるのだと思います。

だから、きらさんは、新生カーデシアのためにあなたのような人が必要と言ったのです。
最後に釈放するときのきらさんの表情が美しいです。

最後のシーンはいらないでしょう・・・あえてそれをつけたのは、真の和平の道も困難がいっぱいあるのだよと言いたいのでしょうか。それでも、入れてほしくなかったなあ・・・

伯爵夫人

2007年01月03日 | 映画 は行
伯爵夫人

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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「伯爵夫人」と聞くだけでなんとなくエロ映画のような気がしてしまいますが・・・おれだけでしょうか・・・

でも、そんな映画じゃありません。チャップリン監督の81作目で遺作だとのことです。
昔からチャップリンの本を見ていて存在は知っていたのですが、見る機会はありませんでした。チャップリン自身もほんのちょっとおまけで出ているだけです。でも、チャップリンの息子が友達役で、娘さんも出ているようです。

香港の映像や海の上の映像なんかは、倉庫にしまってあったフィルムを使いましたって感じの映像ですが、それはそれでまた趣が・・・

話の中身は普通のお話ですが、そこはやっぱりチャップリン的なお遊びはところどころにちりばめてあります。

必要以上のあわてぶりなどは、当時だったら笑いがあるかもしれませんが、今となっては・・・というところもあります。そこは仕方のない部分でもあります。でも、それでも、間の取り方というか、タイミングはさすが!と思うところもあります。

チャップリン的といえば、何かのメッセージ性を考えてしまいますが、それほどのものはありません。こじつけ的にいえば、アメリカの外交官がロシアからの亡命者と恋をする話で、体面に縛られ、または人生を壊された2人の恋を描いているということになるのかもしれません。
それを強く感じたのは、自分の地位を捨ててしまいたいと告白するシーンですが、そのときに、「いけない」と言ったナターシャの言葉に重みを感じました。彼女は自分の置かれた地位のおかげで国を追い出され、つらい人生を送ってきたわけだから、その体面というものの前に個人の思いなどは無力であることをよく知っているわけですよね。そしてそれがまた彼女の前に立ちはだかるわけですから。

男の方はただの一時の気の迷いとも取れる・・・女に溺れて人生を変えるといってもおかしくない話になるわけですけれど・・・恋愛ってそういうものだと言いたいのかな?それこそまわりがどう思うかやその選択が結果的に失敗かどうかじゃないんじゃないの?といいたいのかもしれません。

共産主義者のレッテルを貼られ、アメリカにいられなくなったチャップリンの思いもあるのかもしれません。

最近、かもが多いかも。

それにしても、形式上の結婚をさせられた男の人はかわいそうです。

あと、最初と最後のダンスのシーンの対比は面白いです。


狼たちの午後

2007年01月03日 | 映画 あ行
狼たちの午後

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実話に基づいた話のようです。1972年の出来事で、製作は1975年とのことです。

最初にみてて思ったのが、30年も前に撮られた作品です。その当時の人たちの体型が今とは違うのかもと思いました。服の形が違うだけかもしれないけれど・・・でも、体が細くて肩幅が狭いような印象を受けました。

人質と大衆を味方につけるところは見ていて気持ちがいいところです。でも、いつの間にかその大衆の盛り上がりに不安になってきます。それで、前半は不思議な盛り上がりを見せます。でも、後半になって、みんなの疲れとともにみる側も疲れてきて、冷静に考えれば、それで犯人を許すことができるのかということを考え始めるころに支店長に「親切ぶるのはやめてくれ」との言葉に、妙に納得させられるわけです。

変に英雄にすることもなく、最後は悲劇で終わるわけですが、それでつかまった時に、なんか犯人が取り残されたみたいでまたいいんです。心情的に味方につけたようにみせといて、でも、結局やっていることは犯罪なんだとそこで語っているようでした。

奥さんと母親の一方的な話しぶりが面白いです。本当イライラします。