唐茄子はカボチャ

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ユナイテッド93

2007年01月30日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ユナイテッド93

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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9.11のテロがアメリカのとってどんな出来事だったのか。その衝撃の大きさがこの映画からは伝わってきます。

前半は、貿易センタービルや国防省へのテロを管制塔や軍などが飛行機をレーダーで追って、情報を収集して・・というその混乱、後半は、ユナイテッド93がテロリストに対して飛行機を奪還しようとする。という話ですが、物語が事実であるだけにかなりへヴィーです。

貿易センタービルから煙が上がっている姿を呆然と眺める人たちの姿に思わず涙が・・・。混乱しながらも、必死に最善の対応をしようとする姿は心にくるものがあります。

そして、ユナイテッド93の機内で死を覚悟する乗客が家族に電話します。みんな家族に「愛してる」というのですけれど、こんなに切ない、悲しい、言葉はないです。それが最後の言葉になることを自覚している中でのその言葉はとても重い。隣の親切な人が電話を貸してくれたといって、家族に電話した人もいました。この映画では、一人ひとりの名前が誰なのかも普通に会話にでてくるぐらいでよくわかりません。でも、だからこそ、一人一人の人間の命の重さを感じることができました。名前のわからない同士が生きるために協力し合うわけです。乗客が墜落する瞬間まで必死に生きようとした姿が描かれています。

この映画をみながら何度か、華氏911の幼稚園にいたブッシュの顔が浮かんできました。

テロは犯罪です。ぜったいに許してはいけない。どんな理由があろうと、正当化できるものではないものです。映画をみてあらためて思いました。