重い映画です。
終わったあと、何も映っていないスクリーンを見つめ続けました。
ハンナの過去の傷は消え去ることは無いはずです。一生背負っていきます。彼はそれをどうすることもできないはずです。でも、彼は支えてくれるのでしょう。その傷を背負って生きていくハンナを。
味方、国連という、本当は自分を守ってくれるはずの人間に心も体も傷つけられ・・・こんな表現じゃ弱いかもしれませんが・・・それで一番残った言葉は、謝られながらレイプされたという告白です。
その男の人にはコーラという名前で通して、本名を明かしていなかったわけですが、その告白をしたときには、親友が受けた虐待という形で話を進めていくわけです。彼は聞きます。「名前を教えてくれ。その親友の名前を・・・」そして、彼女は「ハンナよ」と、自分の名前を言うわけです。自分の心の傷をすべて打ち明けた、涙なしではみられないところですね。
そういえばその告白のシーンは映像的にもやられた!と思ったのは、彼女がシャツの中に何も着ていないのがわかるように後から光をあててすけるようなとり方にしてました。まさに自分にとってナイスな映し方なんですけど・・・そこで観る方は、もしかして、お別れの前に・・・ムフフフ・・・ということか?と想像するわけですね。期待が高まるわけです。そこで、その告白をした後に期待通りに服を脱ぎます。そして・・・そういう格好をしてきた理由は、そういうことだったのね。と、納得するわけです。まあ、見てください。
悲惨な映像はありません。ただ言葉だけで何をされたのかが語られます。なんでも映像で表現できる時代になりましたが、映像で直接見せずに言葉でこれだけ現実を見せることができるわけですから。ようは、作り手の腕なんですね。
ヒトラーの言葉を借りて、ホロコーストは何十年か立てば、みんな忘れる。憶えているのは生き残った人たちだけになる。というセリフは強烈だと思います。
これは、クロアチアがどうとか、それだけの話ではありません。
大量虐殺や侵略があった事実を風化させないこと。それを二度と繰り返さないためにも、この言葉は非常に重いメッセージでした。日本人にはとりわけ大事です。
今の日本は、平気で正義のための解放のための戦争だったという人たちがのさばっているわけで・・・内閣の中枢をそういった連中が固めているわけです。一方で従軍慰安婦は強制じゃなかったとか、南京大虐殺はでっちあげとか言うわけですよ。
そして、残念ながら、その事実、真実の若い世代への継承というのはできていないわけです。この映画を観て、日本の過去の過ちを知らずにドイツとか、クロアチアとか、そういうところはひどいんだなあ・・・なんて思っている人もいるかもしれません。案外多かったりするのかもしれません。
でも、やっぱり、日本人として、日本が過去に犯した過ちをきちんと学んでその事実を未来につなげていくこと・・・それが非常に大事になっているんだと思います。
あの戦争の経験者は、確実にいなくなります。それは、もう、そんな遠い話ではありません。
DVDが発売されました。
基本的には会話でお話が進んでいきますが、その会話が面白いです。
ホテルの布団をくしゃくしゃにしたり、刺繍を捨てちゃったり、その行動がどこから来るのかはわかりますけど、そのときなんでそうしたのかは意味不明です。
子どもの声が出てくるのも、多分2人の自分を心の中につくったんじゃないかとか、想像するんですけど、こうだからこうという確信はありません。
海の上の基地(?)の雰囲気がいいです。アヒルとバスケットコートがいい。
終わったあと、何も映っていないスクリーンを見つめ続けました。
ハンナの過去の傷は消え去ることは無いはずです。一生背負っていきます。彼はそれをどうすることもできないはずです。でも、彼は支えてくれるのでしょう。その傷を背負って生きていくハンナを。
味方、国連という、本当は自分を守ってくれるはずの人間に心も体も傷つけられ・・・こんな表現じゃ弱いかもしれませんが・・・それで一番残った言葉は、謝られながらレイプされたという告白です。
その男の人にはコーラという名前で通して、本名を明かしていなかったわけですが、その告白をしたときには、親友が受けた虐待という形で話を進めていくわけです。彼は聞きます。「名前を教えてくれ。その親友の名前を・・・」そして、彼女は「ハンナよ」と、自分の名前を言うわけです。自分の心の傷をすべて打ち明けた、涙なしではみられないところですね。
そういえばその告白のシーンは映像的にもやられた!と思ったのは、彼女がシャツの中に何も着ていないのがわかるように後から光をあててすけるようなとり方にしてました。まさに自分にとってナイスな映し方なんですけど・・・そこで観る方は、もしかして、お別れの前に・・・ムフフフ・・・ということか?と想像するわけですね。期待が高まるわけです。そこで、その告白をした後に期待通りに服を脱ぎます。そして・・・そういう格好をしてきた理由は、そういうことだったのね。と、納得するわけです。まあ、見てください。
悲惨な映像はありません。ただ言葉だけで何をされたのかが語られます。なんでも映像で表現できる時代になりましたが、映像で直接見せずに言葉でこれだけ現実を見せることができるわけですから。ようは、作り手の腕なんですね。
ヒトラーの言葉を借りて、ホロコーストは何十年か立てば、みんな忘れる。憶えているのは生き残った人たちだけになる。というセリフは強烈だと思います。
これは、クロアチアがどうとか、それだけの話ではありません。
大量虐殺や侵略があった事実を風化させないこと。それを二度と繰り返さないためにも、この言葉は非常に重いメッセージでした。日本人にはとりわけ大事です。
今の日本は、平気で正義のための解放のための戦争だったという人たちがのさばっているわけで・・・内閣の中枢をそういった連中が固めているわけです。一方で従軍慰安婦は強制じゃなかったとか、南京大虐殺はでっちあげとか言うわけですよ。
そして、残念ながら、その事実、真実の若い世代への継承というのはできていないわけです。この映画を観て、日本の過去の過ちを知らずにドイツとか、クロアチアとか、そういうところはひどいんだなあ・・・なんて思っている人もいるかもしれません。案外多かったりするのかもしれません。
でも、やっぱり、日本人として、日本が過去に犯した過ちをきちんと学んでその事実を未来につなげていくこと・・・それが非常に大事になっているんだと思います。
あの戦争の経験者は、確実にいなくなります。それは、もう、そんな遠い話ではありません。
![]() | あなたになら言える秘密のこと松竹このアイテムの詳細を見る |
DVDが発売されました。
基本的には会話でお話が進んでいきますが、その会話が面白いです。
ホテルの布団をくしゃくしゃにしたり、刺繍を捨てちゃったり、その行動がどこから来るのかはわかりますけど、そのときなんでそうしたのかは意味不明です。
子どもの声が出てくるのも、多分2人の自分を心の中につくったんじゃないかとか、想像するんですけど、こうだからこうという確信はありません。
海の上の基地(?)の雰囲気がいいです。アヒルとバスケットコートがいい。