唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

オーロラ

2007年09月20日 | 映画 あ行
オーロラ

ギャガ・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る


まず最初からみるものに、「ダンスを禁じられた国」「お姫様はダンス好き、しかも誰かに習わないとできないぐらいすごい腕前」「国に金がなく、政略結婚か、重税か、戦争か野選択が迫られている」「舞踏会はギリギリ3回まで」というヘンな条件ではじまります。

日本っぽい王子が出てきて前衛芸術みたいなヘンな踊りを見た時点で挫折してしまいました。

いやあ、退屈だった・・・・

シッコ

2007年09月20日 | 好きな映画・良かった映画
マイケルムーアの映画はすごいです。何がすごいかって、彼の視点がすごい。物事の根本問題を感じることができる人なんだと思います。で、それを自分の意図をもって映画にできるという点でも、わかりやすいという点でも才能なんでしょうね。

デーブスペクターが映画のパンフレットの中で、東スポ的とか、3面記事的とか、マユツバとか否定的なコメントをのせています。
しかし、否定的なくせに「たしかにマイケルムーアの指摘どおり・・・」アメリカの医療保険制度は問題で「サイアク」とそれは否定できず認めています。
それで問題にしたのは、アメリカの医療技術は最高なのをマイケルムーアは意図的に隠している。ということなのだけれども・・・

マイケルムーアは、別に医療技術云々をこの映画で訴えたいわけではなく、その医療技術を受けられないで死んでいく人がいるのはおかしいのでは?と問題を提起しただけだと思うんですけど・・・デーブさんのこのねじ曲げぶりは何か意図的に隠したい物があるとしか思えない・・・

話は変わりますが、ちょっと前にフジテレビでこの映画の紹介をしていました。そこでは、「アメリカの医療制度は・・・」「イギリスでは・・・」と、映画の紹介をしていくわけですけど、その言葉の終りにいちいち「あくまでマイケルムーアの調べですが・・」と断りがつくのです。これもデーブさんと同じ匂いがします。アリコに気をつかってかなんか知らないけど・・・

自分はマイケルムーアのこの映画を本質的で、うそは無いと思います。自分は全然ウソは感じませんでした。素直ですね。

マイケルムーアを「マユツバ」に見て、批判的なそういう人たちって、普段の新聞やテレビ、政府の言い分とかには、なんで「マユツバ」に見ないんですかね。マイケルムーアのウソを見抜けるそんな鋭い感覚があるなら、その能力をもっと他のところでもつかってほしいもんですが、それはしません。そこに意図を感じます。

国とか関係なく、人種も貧富の差も関係なく、みんなが平等に医療を受けられれば、こんなにいいことはないじゃないか。それに対して、批判できる人はいないはずです。ヨーロッパで実践していることをやればいいだけです。

日本は、構造改革とか何とかいって、医療制度もアメリカ型にしようといろいろ変えられてきています。この映画は、それでいいの?ということを自分たちにも投げかけてくれます。フランスやカナダや、イギリス、キューバでは笑うしかないこの映画も、日本では全然笑えない。他人事ではないお話です。

・・・全然笑えないって・・・結構笑いましたが・・・