唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

プラネット・テラー

2008年04月03日 | 映画 は行
友達から借りて・・・

最初何の予備知識もないままみてたんで、古い作品かと思いました。でも、それにしては、今っぽい感じもして、それで、足が取れちゃったところから、もしかしてあの映画か?とやっとそこで気づいたわけです。

いやあ・・・肉片がすごく水っぽくびちゃびちゃぶっ飛んでいきます。
すごい目を背けたくなりそうな・・・・とおもいつつ、そんなに見られなくないところが不思議。
見たいところは見せてくれない・・・

70年代のホラーと思わせておいて、男の人が急にすごいアクションをしたり、片足になった彼女のために銃まで作ってくれて・・(いつの間に?しかもどうやって引き金を引くの?なんてことはどうでもいいのです)勢いで何でもありでそれで容赦なくて・・・

笑えるところもありました。

タランティーノの目がやられちゃうところは「うげっ」て言っちゃいました。


プラネット・テラー プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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サルバドールの朝

2008年04月03日 | 映画 さ行
人は一人じゃないって気がします。
人と人とのつながり、人に対する思いが力になります。
一人の死刑囚が死んだ・・・という事実の中に、多くの悲しみや怒りがあり、その心に残された思いが、新たな力へと発展するのかもしれません。

このお話は、サルバドールの行動が正しかったかどうかを問うているのではないみたいです。
死刑囚を一人の人間としてみたときに、ひとつの命がなくなるというのはどういうことなのかを問うているのだと思います。
でも、それであるならば、殺されちゃった警官の立場からもお話を作ってもいいのかも?

処刑の仕方がすごいです。万力で首を締める感じでしょうか。それだけです。人を殺すのって、簡単です。簡単なんだけど、その人との死は重いのです。

しかし、正しいという思いの中でやっていたとはしても、行動そのものは正当化できるのかどうか・・・結局銀行強盗ですからね。社会を変えるためとか何とかいっても、ただの犯罪です。人を脅して金を巻き上げる。そのお金は、別に独裁政治に携わっている人のお金かどうかもわからないわけで・・・活動が行き詰まってしまうのは仕方のないことかもしれません。
そのフランコ独裁政権というものが、民主的な運動を押さえつけている中で、そこにしか打開策がなかったのかも・・というきもしますが、それでも、強盗は違うのではないか?と思います。

今を生きる自分にとって、この過激なやり方が受け入れられると思えないという点で、行動には違和感がありましたが、これは70年代の話で、その時代のヨーロッパは、・・・というか、世界は、今自分が想像している世界よりも混沌としていたのかもしれません。ベトナム戦争、チリのクーデターの映像なんかもありました。

サルバドールの朝

アミューズソフトエンタテインメント

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夕凪の街 桜の国

2008年04月03日 | 好きな映画・良かった映画
夕凪の街 桜の国

東北新社

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夕凪の街と桜の国と2つに分けてそれが重なり合うようにできているんですね。原作を読んでいませんが、いまHPみましたけど、もともと夕凪の街という話と、そのあとに、桜の国という話を出したみたいなので、このやり方はそれにそったのかもしれません。

原爆の恐ろしさは、爆発時の破壊力だけでなく、そのあとに残すもの・・実際に体を蝕むものもそうだけど、人間の心にも深い傷あとを残すものだと思います。

生き残ったことが罪の意識になってしまうなんて・・・身近な人たちが目の前で簡単に・・・または苦しみもがきながら死んでいくのをただ見ているしかないというのはとてもつらいことだと思います。

皆実さんの原爆は落ちたのではなく落とされた・・という言葉にとても強い意志を感じました。ここで死んで、原爆を落とした人たちは、また一人殺したと喜んでいる・・というのが印象的です。人間の行動にはその時の責任だけでなく未来に対しての責任があると思いました。
それは、原爆が戦争を終わらせたと肯定する何の根拠もない思い込みがありますが、終わらせたどころか、戦争が終わっても戦争の悲劇を継続させてしまうのが原爆なのだといえると思いました。

皆実さんのやさしいゆったりした感じも良かったし、七波さんの元気な感じも良かった。藤村志保さんは寅さんでしか知らないけど、ワット君のお姉さんがこんなになったのか・・・と、違うところで関心してしまいました。堺まさあきさんにはがっかりだけど。あと七波の弟さん、どっかで見たことあるなと思ったら、「学校4」の人だとのことで、たいしたもんです。