唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

麦の穂を揺らす風

2007年09月13日 | 映画 ま・や・ら・わ行
麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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観終って思わず、「こんな終りかたかよ・・・」とつぶやいてしまいましたが、救いが無い映画です。でも、これが今の世界の部分でもあるわけで・・・

イギリスがアイルランドの国民の意思を尊重して完全な自由を与えて・・・与えるというのもへんですね・・・要するに、支配を放棄すれば何の問題もありませんが・・・そこは、そう単純に進まないのが政治です。
そういう意味では、ある程度の自由を与えたことによって、国内を分断させたというのは頭のいい選択だったといえます。
兄弟や仲間がそのことによって引き裂かれ、同じ民族が殺しあってしまうのは本当に悲しいことだと思います。

かくまってくれた家を昔の英国軍と同じようにおどしつけるところや、最後の銃殺もそうだし、結局、英国軍がいたときと何が違うの?と思いましたし、しかも、同じ仲間同士で名前まで知っちゃってる同士がいがみ合ってるのはおかしいです。

でも、この場合の選択は難しいとも思いました。
たしかに完全な独立というのはみんなが望むところです。それだったらなんも問題が無いわけですけれど・・・でも、それに比べれば小さな譲歩だったかもしれないけれど、いていイギリスが譲歩したというのは戦いの成果でもあり、その流れを完全な独立への足がかりにすることも可能だとも思うのです。
・・・映画を見た範囲での感想ですけど・・・

問題は、完全独立を求めた戦い続けるか、妥協して休戦するかという問題が、分断の分かれ目になっていますが、本当は、それをどうするかをどれだけ民主的に決めて進められたかなのではないでしょうか。
どっちにしても、武力で押さえつけるとか、逆に武力で立てこもったりするというやり方は、溝を深めていくだけな気がします。

キリアンマーフィーが知的な強さを持っている感じがいいです。女の人も、よかったです。

安倍首相のいきなりの辞任

2007年09月12日 | ほか
安倍首相、辞意表明 「私が残ることが障害に」(gooニュース) - goo ニュース

驚きました。
所信表明をしときながら、ぱっと辞めちゃえるのは最後まで無責任です。
民主主義のあり方としてありえない辞め方だと思います。

テレビのワイドショーでせっかくの森しんいちの話が吹き飛んじゃいましたもんね。

何かが切れちゃったのでしょうか。小沢と話ができなかったからというわけのわからない理由です。ただ投げ出したい理由を何とか向こうに押し付けようという子どもっぽさを感じるけど・・・それが理由になっちゃうところが、精神的に落ちているのかもとも思えます。
一人の人間の精神状態としてみたときには、重責に押しつぶされそうで、自信が無い状態でとりあえずは続けようとやっては見たものの、いよいよ切羽詰ったときに、あ・・・もうだめだ・・・というのはある話なのだろうけど・・・
安倍をKYというそうですが、最後までKYだったということでしょうか。空気よめないのもそうだけど、気持ちが弱っちゃったんだろうなあ・・・・

ただ、参議院選挙の結果は、安倍だけが嫌われているからというわけじゃないわけで、自民党自体が路線そのものを変えない限り、国民の信頼は得られないと思います。でも、世論に追い詰められてはいるけれども、世論に対して本質的なところで妥協することは無いんだろうなあ・・・それをやったら自民党じゃなくなっちゃう。

そう。自民党政治がここまでぼろぼろになっちゃったということで、自民党がなくなる日は案外すぐかもしれません。
今までは、民主党のことを、中身がはっきりしない烏合の衆の集団は結局時代に飲まれてなくなる政党と思っていましたが、自民党の方が早いかもしれません。

デケイド・オブ・デカダンス / モトリー・クルー

2007年09月12日 | 音楽
デケイド・オブ・デカダンス
モトリー・クルー
WEAミュージック

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CDの整理をしていたら出てきたんで聴いてみました。
モトリークルーとの接点ってあんまりなくて、テレビでみたくらいでした。
それでも、このベストを聴くと、知ってる曲が何個もあって、それだけ売れていたバンドということだと思います。曲がすっと入ってくるし、結構聴いたら忘れられない曲だったりします。

①きいて、ああ・・・これだっておもったし・・・でも、今聴くと、かなりちゃちい・・・

②は、知らない。ちゃちい

③④は好きです・・・特に④がいいです。昔、深夜にやっていたMTVのHMマニアをビデオに撮っておいて、それを延々と聴いていましたもんね。懐かしさもありますが、今聴いても、ドキドキします。

⑤もよく聴きました。あまり好きではないけど・・・
⑥は普通にテレビで流れてました。すごい売れたんじゃなかったかな?
⑦⑧も、やっぱりテレビで知ってましたけど、もう、そんなに興味がなくなっていましたし・・・ドラムがぐるぐる回るのが大きな話題だったような・・・
⑨は、HMバンドだよって、思い出させてくれる曲です。スピードとパワーの時代だったから、それに押されて息を吹き返したような感じでしょうか。ジャッジャッジャッジャッというギターの音を聞くだけで、ドキドキします。でも、ギターソロはクルクルクルクル。そこがモトリークルーらしい。

こうやって聴いていくと、そのまんま、じぶんも歳を重ねていると感じてしまいます。その曲をテレビで見たときの情景が浮かびます。
CDはここで終りではありませんが、自分の情景が浮かぶのはここまでなので、おしまいです。

あなたになら言える秘密のこと

2007年09月11日 | 好きな映画・良かった映画
重い映画です。

終わったあと、何も映っていないスクリーンを見つめ続けました。
ハンナの過去の傷は消え去ることは無いはずです。一生背負っていきます。彼はそれをどうすることもできないはずです。でも、彼は支えてくれるのでしょう。その傷を背負って生きていくハンナを。

味方、国連という、本当は自分を守ってくれるはずの人間に心も体も傷つけられ・・・こんな表現じゃ弱いかもしれませんが・・・それで一番残った言葉は、謝られながらレイプされたという告白です。

その男の人にはコーラという名前で通して、本名を明かしていなかったわけですが、その告白をしたときには、親友が受けた虐待という形で話を進めていくわけです。彼は聞きます。「名前を教えてくれ。その親友の名前を・・・」そして、彼女は「ハンナよ」と、自分の名前を言うわけです。自分の心の傷をすべて打ち明けた、涙なしではみられないところですね。

そういえばその告白のシーンは映像的にもやられた!と思ったのは、彼女がシャツの中に何も着ていないのがわかるように後から光をあててすけるようなとり方にしてました。まさに自分にとってナイスな映し方なんですけど・・・そこで観る方は、もしかして、お別れの前に・・・ムフフフ・・・ということか?と想像するわけですね。期待が高まるわけです。そこで、その告白をした後に期待通りに服を脱ぎます。そして・・・そういう格好をしてきた理由は、そういうことだったのね。と、納得するわけです。まあ、見てください。

悲惨な映像はありません。ただ言葉だけで何をされたのかが語られます。なんでも映像で表現できる時代になりましたが、映像で直接見せずに言葉でこれだけ現実を見せることができるわけですから。ようは、作り手の腕なんですね。

ヒトラーの言葉を借りて、ホロコーストは何十年か立てば、みんな忘れる。憶えているのは生き残った人たちだけになる。というセリフは強烈だと思います。
これは、クロアチアがどうとか、それだけの話ではありません。

大量虐殺や侵略があった事実を風化させないこと。それを二度と繰り返さないためにも、この言葉は非常に重いメッセージでした。日本人にはとりわけ大事です。
今の日本は、平気で正義のための解放のための戦争だったという人たちがのさばっているわけで・・・内閣の中枢をそういった連中が固めているわけです。一方で従軍慰安婦は強制じゃなかったとか、南京大虐殺はでっちあげとか言うわけですよ。
そして、残念ながら、その事実、真実の若い世代への継承というのはできていないわけです。この映画を観て、日本の過去の過ちを知らずにドイツとか、クロアチアとか、そういうところはひどいんだなあ・・・なんて思っている人もいるかもしれません。案外多かったりするのかもしれません。
でも、やっぱり、日本人として、日本が過去に犯した過ちをきちんと学んでその事実を未来につなげていくこと・・・それが非常に大事になっているんだと思います。
あの戦争の経験者は、確実にいなくなります。それは、もう、そんな遠い話ではありません。

あなたになら言える秘密のこと

松竹

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DVDが発売されました。

基本的には会話でお話が進んでいきますが、その会話が面白いです。
ホテルの布団をくしゃくしゃにしたり、刺繍を捨てちゃったり、その行動がどこから来るのかはわかりますけど、そのときなんでそうしたのかは意味不明です。
子どもの声が出てくるのも、多分2人の自分を心の中につくったんじゃないかとか、想像するんですけど、こうだからこうという確信はありません。

海の上の基地(?)の雰囲気がいいです。アヒルとバスケットコートがいい。

クルックリン

2007年09月11日 | 映画 か行
クルックリン

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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子ども達がうるさいです。でも、嫌なうるささでなく、「ああ!子どもだ!」といううるささです。実際にあんなに子どもいたらうるさくてたまらないでしょう。でも、子どもが明るいっていうのは幸せな気分にさせてくれます。

トロイがかわいいです。けなげです。お母さんに家の事を任されたら、それを自覚して頑張るんだもん。
お兄さんが手をつなぐところなんかも泣けます。

結末が悲しい物語ではありますが、ただ悲しいだけでは終わりません。だって、子ども達の人生かこれからずっと続くんですもん。

毎日の生活がずっとつづいて・・・これからも続いていきます。でも、その日常にこそ、いろんなことがあるんです。


それでカメラに人を固定して動くやつ。あれがわらえる。あの手法は何で好きなのかなあ・・・


ムーミン絵本 それからどうなるの?

2007年09月09日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ムーミン絵本 それからどうなるの?

レントラックジャパン

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1話 それからどうなるの?
ムーミンがミルクを持って帰るお話です。途中でミィを探すミムラ姉さんに会って・・・
それからどうなるの?

自分も暗い森に怯えていたりしたっけなあ・・・親戚の家の裏が山になっていて・・・といっても、今考えればちょっとした林みたいなところなんだけど・・・夜泊まった時に狼とかクマとか出そうでどきどきしたもんです。田舎の夜はいろんな生き物が鳴いていて、それが響きます。怖いというだけでなく、なんかどきどきしたし、立ち入ってはいけない神聖な感じがしました。家でふとんをかぶっている自分がとても幸せな気持ちになったりして・・・そういういいどきどきもありました。
それからどうなるの?

はなしにまったくふれていないけど・・・・ムーミンは、そういう、何でもない小さな心の動きとかを大きな出来事にしてくれる感じが嬉しいのです。子どもが引き込まれるだけでなく、たぶん、大人も「ああ・・・わかってくれている・・・」って感じにしてくれます。
それからどうなるの?

同時に、正直よくわからないところもあって・・・発想も考えつかないところもありますし・・・そういうところで、違う世界を見させてくれるというところもあります。
それからどうなるの?

そしてみんな、仲がいいのか悪いのかもよくわからないところもありながら、でも、それぞれの存在は絶対的にあるもので・・・・あるものに対して誰もそれを問題にしないし・・・排除されない安心感とでも言いますか・・・
それからどうなるの?

また話の中身に触れてないです。
それからどうなるの?

観てのお楽しみ・・・おしまい。


2話 さみしがりやのクニット

これは、音楽が楽しい。1回目は日本語吹き替えで観ていたんですけど、途中でこれって、歌で物語を作っているのでは?とわかってきて、それでもう一回向うのやつでみたら、やっぱり、歌で物語が進んでいって、またその歌がよくて・・・・
それで、日本の吹き替えではわからなかったというか、違和感があったところもなるほど!となりましたし・・・だからといって日本語のがダメというわけでなく、それはそれで味があっていいのです。だから、両方見たほうがいいと思います。

それで、話の中身がまたいい話です。自分の寂しさを代弁してくれるような話。一人の夜に怯え、だれも声をかけてくれない存在感・・・つらいと思っても誰も気づいてくれないのです。声をかけてくれる人もいないのです。そして人を避けるのです。ああ・・・わかるなあ・・・

でも、そんな彼が海で拾ったビンに入った手紙。同じように・・・いや自分以上に寂しがって夜を怖がっている女の子が助けを求めている!たすけにいかなくては!と勇気が湧いてきます。俺もそうなったら勇気を出すよ。
勇気が出て彼女を助けたいと思うと、今まで見てきた世界が違って見えます。そして、気持ちが変わったせいか、みんなが声をかけてくれます。そんなもんかもしれませんね。(スピリチュアル的に言えばオーラが変ったということかも)

そして彼女を助け面と向かうわけですけど・・・そこがまた、いいんです。彼女に声をかけられない!そして、手紙を書くんです。手紙を彼女は一生懸命読んでくれ・・・・「優しい人なのね。」ということになって・・・そこでまた歌が重なって盛り上がるんです。これからは2人で世界を見るんだって感じがとても美しいんです。そしてそんな2人をみんなが祝福してくれます。うらやましいったらありゃしないけど・・・この2人なら自分も祝福してあげたい・・・

・・・しかし、網を仕掛けている大きな(人)の「だれかたすけに行ってあげてよ。おれは夏休みで魚をとってるんだ」みたいなセリフは笑ってしまいました。

白い巨塔

2007年09月07日 | 映画 さ行
白い巨塔 劇場版

パイオニアLDC

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見ごたえのある話です。
医学の世界も政治なんですね。
選挙とか、裁判とか、最後までどうなるの?と思わせておいて、じつは、そんなことが医者のやることじゃないだろ!ということなんですけど・・・
里見さんの立場が安心感を与えてくれます。
裁判の思わぬ逆転劇が面白いです。人道的立場を説いておきながら財前を擁護するうまさ!すごいです。

金と政治のまわりに酒とタバコと女・・・いやな世界ですね。

最後に財前教授を先頭にみんなでぞろぞろ歩くシーンはすごい迫ってきますね。
医学の正しい道を歩もうと努力している人は遠くへ飛ばされてしまいます。

社民党的に結局権力に迎合する「改革派」も出てきてリアルですね。
リアルといえば、あの手術シーンは本物ですよね?ご飯食ってたんたけど、ちょっと気分悪くなった。
何も体質が変化していない終わり方もリアルです。

GROOVIN' TIME / 忌野清志郎 LittleScreamingRevue 

2007年09月06日 | 音楽
GROOVIN’ TIME
忌野清志郎 Little Screaming Revue,忌野清志郎,三宅伸治,仲井戸麗市
EMIミュージック・ジャパン

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昨日の流れで・・・あれ?おとといか?時がたつのは早いものだ。
レインボウカフェを聴いたんだからこっちも聴かなきゃっていうんで聴いたんですけど・・・これがまたすごいです。

①でいきなり最初からぶったたかれます。すごいわくわく感です。その勢いは②気まぐれな女③メロメロまでひっぱって、いよいよ④の裸のマンモス!今回これが一番よかったです。わくわく感がまた最高潮になります。

ギターがかっこいいですね。そして、かってにたたかせてもらってますみたいなドラム。ギターの音を追っかけても、ドラムの音を追っかけても興奮してきます。下手するとまとまりがなくなりそうだけど、忌野さんの声がかさなって、ひとつになってます。かなりテンションたかい。個々ではたと立ち止まる・・・・ベースの音って認識できないんだよなあ・・・・このアルバムがというんでなくて、何を聴いてもだめなんです。自分の耳が拾ってくれないんです。ベースのおかげでバンドはまとまるんでしょうけど。

⑤は、ラブラブはないだろうと思いながらも引っかかるメロディです。
以下省略・・・
みんないい曲ぞろいです。

プリンス&プリンセス

2007年09月06日 | 映画 は行
プリンス&プリンセス

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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日本語吹き替えでみました。原田ともよさんの声がかなりいい感じです。全体はみんな淡々としているんですけど、それがはまります。

6つのお話がありますが、それぞれがなかなかに面白いです。

一番よかったのは「冷酷なプリンセス」です。
レーダーで見つからなかったというのは死んだことと悲しむところ、そして、実は・・・となったところで思わずないてしまいました。自分の孤独感と重なりましたね。そして、心が通じ合う人とめぐり合った喜びですね。まったく・・・泣けますね。

あと、「魔女」のお話もいいです。
王女や王子が正義で、魔女が悪という図式があたりまえですが、実は悪者にされているのは侵略された側だったりするんですよね。この人の魔女への優しいまなざしは魔女の方が実は傷つけられていて人間的だったりするんじゃないの?と思わせてくれます。

・・・結局、周りが偏見を持っていて本質をみてくれなくて評価されていない人が自分の居場所を見つけたりするところに自分の感動のつぼがあるのかもしれませんね。

泥棒と老婆の話は、最後のおばあさんからのお礼があるところでグッと救いのあるいい話になってますし、プリンスとプリンセスも、お互いの何を愛していたのかが問われる、最後には、男女観も問われますしね。ダイヤモンドのやつもなかなかだし、いちじくの王女がイチジクを食べているところが色っぽくて・・・いいです。

Rainbow Cafe / 忌野清志郎 LittleScreamingRevue 

2007年09月05日 | 音楽
Rainbow Cafe
忌野清志郎 Little Screaming Revue,忌野清志郎,三宅伸治
ポリドール

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寝る前に聴いてたらなぜか興奮して眠れなくなってしまいました。

久しぶりに聴きたくなったのは・・・バイクに乗ってるときになぜかサンシャインラブが頭に浮かんできて、歌い始めて・・・信号待ちで小声になって・・・また走り出して歌いだして・・・・ぼくをてらして~オエッってなって・・気持ち悪くなってしまったのがきっかけかな?

①②③とぐいぐい来ます。
②のサンシャインラブは軽いメロディなのに重いんですよね。
③が一番好きな曲で、最初はすごく違和感があった曲ですが、それがいつのまにかはまる時期が来るんですね。・・・小指が痛い・・・(曲とは関係ありません)
④最初はちゃちいと思ってたんですが、あんがいかっこいい。
⑤ギビツミ・・・うーん・・・なんかぐっと来ますね。こういうのをいいと思うようになったのは、それだけ歳を重ねたからか・・・なんてね。
⑥⑦⑧と、すらすらとらしい曲が続きますが、これもすいすい聴けるのもそれだけ歳を重ねたからかも。曲に無理やり追いついた・・・(何のことやら)
⑨のピピピピという笛みたいな音がなんかはまる。面白い曲だ。まどろっこしいーっていうとこがいい。
⑩荒い。ぶったたかれてる感じがすごい。
⑪ぼくも落ち着かないよ。君の笑顔が最高なのさ!うかれてんじゃねえ!うっきー鬱気ー・・・(ほんとばかだね)「イキ」という言葉が粋に聞こえるのはこの人だけだろうなあ・・・ぼくという言葉がしっくり来る人もこの人だけ。
⑫もうすぐ秋ですなあ・・・思い出の秋ですなあ・・・
⑬これは聴き飽きるほど聴いたけど・・・聴き飽きた。

しかし、なんで忌野さんの長いキャリアの中でこのアルバムなんでしょうかね。
これとその前のやつがだいすきです。激しく荒い感じがいいです。きれいだけど力強いんですよねえ・・・

善き人のためのソナタ

2007年09月04日 | 映画 ま・や・ら・わ行
善き人のためのソナタ スタンダード・エディション

アルバトロス

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東ドイツの話。
社会主義国と呼ばれていた国の内情は、自由のない、お互いを監視する体制に支えられていたわけです。

西側になびく裏切り者をつぶして行くことでしか国と体制を守れないというのもそもそもの国家として最悪なわけですけれども、それが進むと、体制に忠実な人でさえ犠牲になっていきます。その犠牲の中で、あらたな反対者がつくられて行き、末期的になって行くわけですが、まさにその物語ですね。

芸術のは、自由な表現が必要です。表現の自由を押さえつけても、心までは縛れないわけです。体制に迎合してしか生きる道がないと、心を押し殺して、その仕事をつづけていく人もいるだろうけど、絶対にどこかで押さえがきかなくなります。心が自由なんだから、その心に忠実に生きようとするのが人間の姿だと思うんです。
だから、体制に忠実だった人でも、立ち上がらざるをえなくなることになるわけですね。

そして、人の心に忠実だったからこそ、国家権力の犬だった人の心を動かせたのだと思います。まさに心の自由を描いた映画です。

ベルリンの壁の崩壊はそれまでの過程があったから、涙が出てきますね。本当に解放されて民族が一つになったという喜びに満ちた時間だったのだと思います。・・・と同時に今までの価値観が崩れ去った瞬間でもあったわけで、その動揺も大きかったのではないかと思います。

それと、女優さんがセックスを強要されて帰ってきてからの2人がいいです。お互い傷ついて・・・・でも、悔しいけど男はそれを責められない。ただ抱くしかないというのがつらいところです。あのとき、盗聴した人は、大喧嘩になるとおもったのかも知れません。そうならなかったところで彼も同じ痛みを感じてしまったのかもしれません。それが彼を2人の援助者にしたきっかけだったと思います。

女優さんがかわいそう。弱い人間だから裏切ってしまい、弱い人間だから自分の裏切りに耐えられなくなってしまったということでしょうか。悲しいですね。
彼女は周りが認めているようには自分に自信がなかったようです。クスリにたよって、体でことを済ませようとするところもありましたが・・・・そこがまた人間ですね。自ら身を滅ぼすところが・・・

社会主義の名を語っていた国が崩壊して、資本主義はどうか。日本の政治の激動は、資本主義の中で起こっています。貧困の拡大や環境問題、平和の問題を日本の資本主義の国家は何も解決できません。

それでも、日本がこのまま体制を維持しようと、国民を押さえつけようとするならば、必ず、東欧やソ連と同じ結果になります。
社会主義を名乗ろうが、資本主義国であろうが、民主主義の土台がないと、結局、崩壊の道をすすむわけです。

生きたい

2007年09月03日 | 映画 あ行
生きたい

パイオニアLDC

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不思議な映画です。
午後の遺言状を見たときにも思いましたが、小説的で舞台的で、新藤兼人さんの作風なのかな?どこか滑稽です。

現代のカラーのところも、白黒の姥捨て山の物語のところも、両方味があっていいです。

陸に上がった・・・のときに新藤さんは、「性」が人間の本性みたいなことをいっていたと思いますが、まさにそれを表現した「性交」です。求め合ってる感じが生々しい。人間のエネルギーが一番発揮されるところはここ!といわんばかりの映像です。

と同時に、午後の遺言状での足入れ式もそうですが、SEXをすることが2人だけの問題でなく、社会の当然の営みとして表現されている気がします。・・・とうより、結婚が子孫をつくって社会を残す社会的に大事なことだということなんでしょう。新藤さんの考えかたがそうだ。ということではなくて、昔のしきたりが・・・ということですけど。

姥捨て山にお母さんを捨てに行くのも昔からのしきたりで村にとっては当り前にやられてきたことですが、それだけでなく、後家さんの行く先をくじ引きで決めるのも村のしきたり。いろいろなしきたりによって村を維持していったのかもしれません。

老人ホームを現代の姥捨て山に見立てていますが、だからと言ってそれを批判的に撮っているということではなくて、それぞれの家族の選択があってもいいということなんでしょうか。

お父さんをあれだけ嫌がっていた娘が、お父さんを老人ホームに入所させ、一人きりになった時にやっぱりお父さんと一緒にき暮らすことを決めるのは泣けるところです。でも、それも、こうあるべき!という話ではありません。

三國連太郎と大竹しのぶの演技がすごいです。
津川雅彦さんも面白い。あと、お婆ちゃん役の人も、後家さん役の人もいいです。

エンディングでも流れますが、姥捨て山に行く途中の音楽がすごいいいです。

娘が他の人と結婚してしまう好きな人にカーネーションをそっとドアのところに指しておいたという話がなんか切ないです。この先、彼も私も死んで、カーネーションのことなんて誰も知らなくなって、歴史に飲み込まれていくことを「素敵」と思うなんて・・
そのあとに悲しい感情がこみ上げて動揺する大竹しのぶさんの演技は本当にすごい。やっぱりこの人、プロですね。


チャングムの誓い 25~27

2007年09月01日 | ほか
ハンサングンが・・・死んでしまった・・・・
やっぱり悲しいです。

しかし、アヒル硫黄事件はちょっとくだらないかな?人の命がかかっているんだからさ、もうちょっとまじめに真相究明しないと、王様だって危ないよ。

おりの中のチャングムとハンサングンのやり取りが泣けますね。