純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

「くろぼく土壌」で、なぜ??・・・日置桜くろぼく強力純米!

2017年05月26日 | 新着商品
「日置桜くろぼく強力純米H27BY」


大山の麓を原生とする鳥取県の固有種米「強力(ごうりき)」


元来、萱の様なごっつい姿だった強力が


現代農法の肥料やホルモン系除草剤などの影響で


知らぬ間に姿を変えスマートになっていた


その強力が無農薬農法のなかで


昔の自分の姿を取り戻し先祖帰りした姿を復活させたのは


内田寿郎氏だった・・・




今度は、杉山信一郎氏と日置桜の山根蔵元が


「強力」の不思議な特性を見出した



まず「くろぼく」とは・・・


大山麓の火山灰の土壌のことであり


一般的には米のリン酸不足に陥りやすく米栽培に向かない


ところが大山麓の原生種である「強力米」は


「くろぼく」との相性が良いようで


他の土壌の田んぼで育つ強力米より稲姿に勢いがあるのが実験的に分かってきた


そこで「くろぼく」土壌で育った強力米のみで実験的に醸したのがこの純米酒だ


まず、まろやかな旨味を感じ


すぐさまそれに覆いかぶさるように


強力米特有の野趣味溢れる酸の波が強烈に押し寄せてくる


「強力米の本来の酒質とは、かくありき。」


ということを主張するかのようだ


そして、やっぱ燗が美味い


その旨味は複雑さと奥行きを増して懐が広くなり


柑橘系の酸もキレるし・・・めっちゃエエわ


お薦め!



山根蔵元の詳細な解説 ← クリック

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 炎上・・・かと思い胆を冷や... | トップ | 炭酸割専用きもと純米原酒?... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新着商品」カテゴリの最新記事