純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

いわゆる生貯・・・弱すぎ・・・反省!

2013年04月14日 | 純米酒
昨日

一見のお客様が「アルコール添加した生貯300ml」を1本買われた


「生貯」とは清酒の生貯蔵酒のことで

生のまま火入れせずに貯蔵し

瓶詰め時に火入れして出荷する清酒のことであり

一般的に冷酒として出される機会が多い


逆に貯蔵前に火入れして

瓶詰め時に火入れしないものは

「生詰め」などの表記がされる


そして貯蔵前にも瓶詰め時にも火入れせずに

完全な生酒として出荷したお酒は

「生生」などとも呼ばれる





しかし一般的に火入れは

貯蔵前に1回と瓶詰め時に1回の

合計2回行われる

この火入れは

○火落ち菌、その他の菌の繁殖を止め腐造を防ぐ
○酵母の調熟作用を止め過熟を防ぐ
○長期の熟成に耐えられるようにする
○生ひね香や老香を抑える

等々の重要な役割を担う


私は原則的には2回火入れのしてある純米酒が

熟成にも耐えられ

安心できるので好きだ!


昨日販売してしまった「生貯」だが

日付は2012年8月瓶詰めになっていた


仕入れた時から冷蔵していたので

当然それほど味わいに変化は無いだろう

と思い販売してしまったが・・・

お客様が帰った後

どうしても気になったので味利きしてみた


「不味い・・・だれてる?・・・最初からこんなぼやけた味だったの?」


信頼している蔵元様の商品であり

試飲せずに販売したのが仇となった


やっぱり「アル添の生貯」は酒質が弱すぎる

いくら強い純米酒を作っている蔵元様の商品と言っても

「アル添」で「生貯」じゃ

半年余りでだれるのもしょうがないのかなぁ・・・???

それとも最初からこんなに不味かったのか???


しかし昨日の一見のお客さまには悪いことをしてしまった

別の美味しい純米酒を勧めるべきだった (T_T)


お客様

本当にごめんなさい m(__)m


後悔先に立たず・・・(ーー;)









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