蒸せ返る秋・・
「奥播磨 山廃純米大吟醸おかみ雫 R 4BY」
純米燗金太郎です。
明日は「敬老の日」。
この連休中は、敬老会などのイベントが目白押しなのではないでしょうか。
ただ、蒸せますねぇ。台風の加減なのでしょうけど、身体には、きついです。
お彼岸もすぐそこだと言うのに真夏のようです。
でも、過酷な天候、環境に身を置く事で、屈強な身体と健康を手に入れていると思えば、前向きになれるかも・・
😊
そんな過酷な1日を乗り越えたら、こんなお酒の晩酌で、大いに癒されてください。
派手さはないですが、落ち着いた酒質の山廃仕込みの純米大吟醸です。
「奥播磨 山廃純米大吟醸おかみ雫 R 4BY」
(まろやかで、とろけそう!)
ほのかにバナナ様の含み香があり、優しくまろやかな旨味が口中に広がる。温度が上がってくるとイチジクの様な酸が姿を現し辛口へと導き、同時にキレを演出する。余韻には渋味がある。シュッとして品がある。
燗につけると、40~45℃で、アルコール臭がほとんど立たず、バナナの様な含み香が上品。酸も静かに立ってキレも良し。旨味と酸のバランスが秀逸。旨味のまろみが際立ち癒される。
60℃程度の熱燗では、酸と旨味の輪郭がクッキリとして呑みごたえあり。
○「きもと」「山廃」の世界
(そのスッキリ繊細な酒質を味わう)
その奥行きある味わいの背景にある微生物たちの奇跡的共演を想像すれば、きっと心揺さぶられずにはいられない!
*「速醸仕込み」
人為的に乳酸添加する安全な醸造方法。
現在の一般的な酒造りの方法。酒母(もと)に人工的に乳酸を添加し、その酸で酵母を他の雑菌から守りながら育成する。この方法なら、ほとんど腐造の危険性は無く安全なので、大部分はこの仕込みで醸される。
*「きもと仕込み」
「天然の乳酸菌」を取り込む醸造方法。
酒母(もと)の中に自然界の乳酸菌や硝酸還元菌が順繰りに発生しない場合には、腐造の危険性が付きまとう。しかも、山卸し(櫂で酒母を摺る作業)など昼夜を問わない大変な労力と時間と技術を要する。
*「山廃仕込み(きもと系)」
「きもと」の山卸し(櫂で酒母を摺る)を廃止した仕込み。
きもと同様に天然乳酸菌を取り込むが、きもと仕込みの重労働のひとつの山卸しを廃止し、主に暖気樽(「だきだる」と呼ばれる湯の入った樽)を酒母に入れ、その温度調節で、麹の酵素力を引き出し、米を溶かす仕込み
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