山廃仕込みの大吟醸!
「奥播磨 山廃純米大吟醸おかみ雫 R4BY」
純米燗金太郎です。
「大吟醸酒」といえば、協会9号系酵母を使用して「速醸仕込み」で醸される事が多く、カプロン酸エチル主体の青リンゴ様の吟醸香を強調しているのが特徴的です。主に冷酒としてのむことを前提に酒質設計される事が多いです。
7号酵母系を使う「きもと仕込み」や「山廃仕込み」で大吟醸を醸す事は少ないのですが、コレは「山廃純米大吟醸」です。
香りはあまり強くなく、酢酸イソアミル系のバナナ様の香りが、かぐわしい。旨味は柔らかく優しいが、酸もしっかり立ち、キレと透明感もある。そして、何より燗が美味い。
奥播磨の山廃の技が集約された逸品です。
「奥播磨 山廃純米大吟醸おかみ雫 R4BY」
(まろやかで、とろけそう!)
ほのかにバナナ様の含み香があり、優しくまろやかな旨味が口中に広がる。温度が上がってくるとイチジクの様な酸が姿を現し辛口へと導き、同時にキレを演出する。余韻には渋味がある。シュッとして品がある。
燗につけると、40~45℃で、アルコール臭がほとんど立たず、バナナの様な含み香が上品。酸も静かに立ってキレも良し。旨味と酸のバランスが秀逸。旨味のまろみが際立ち癒される。
60℃程度の熱燗では、酸と旨味の輪郭がクッキリとして呑みごたえあり。
○「きもと」「山廃」「水もと」の世界
(そのスッキリ繊細な酒質を味わう)
その奥行きある味わいの背景にある微生物たちの奇跡的共演を想像すれば、きっと心揺さぶられずにはいられない!
*「速醸仕込み」
人為的に乳酸添加する安全な醸造方法。
現在の一般的な酒造りの方法。酒母(もと)に人工的に乳酸を添加し、その酸で酵母を他の雑菌から守りながら育成する。この方法なら、ほとんど腐造の危険性は無く安全なので、大部分はこの仕込みで醸される。
*「きもと仕込み」
「天然の乳酸菌」を取り込む醸造方法。
酒母(もと)の中に自然界の乳酸菌や硝酸還元菌が順繰りに発生しない場合には、腐造の危険性が付きまとう。しかも、山卸し(櫂で酒母を摺る作業)など昼夜を問わない大変な労力と時間と技術を要する。
*「山廃仕込み(きもと系)」
「きもと」の山卸し(櫂で酒母を摺る)を廃止した仕込み。
きもと同様に天然乳酸菌を取り込むが、きもと仕込みの重労働のひとつの山卸しを廃止し、主に暖気樽(「だきだる」と呼ばれる湯の入った樽)を酒母に入れ、その温度調節で、麹の酵素力を引き出し、米を溶かす仕込み。
*「水もと(菩提もと)」の2つの製法
「奈良の製法」
使用する米の一部を炊き、よく冷まして、残りの生米の中に埋める。全体を水にひたして、温暖な環境に3日ほど置くと、そやし水ができる。その後、米をそやし水から取り出し、蒸して再びそやし水に戻し、麹を加える。7~14日で、菩提もとが完成。
「岡山の製法」
岡山では少量の米麹に水を加えてそやし水を製造する。10〜20日ほどでできあがったそやし水を加熱殺菌し、蒸米と麹を加え、約1〜2週間で水もとが完成する。
米麹には、生米に比べて多様な微生物が存在する。そのため岡山の製法のそやし水では、目的とする乳酸菌以外にもさまざまな微生物が増殖・活発化することになり、乳酸菌以外の微生物が酒質に悪影響を及ぼすので、そやし水を加熱殺菌し使用する。この過程で乳酸菌も殺菌されてしまうため、適切な量の米麹と、そやし工程に長い期間をかけて、奈良の製法に比べてそやし水の酸度を高くして雑菌の繁殖を抑える。
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