鳥取の福羅酒造さまが醸す
山陰東郷 紺ラベル 生もと強力純米原酒H25BY
原材料: 米・米麹
酒米: 強力(鳥取県三朝町産)
精米歩合: 65%
アルコール度: 18度
日本酒度: -15.0
酸度: 2.7
酵母: 協会6号
「完全発酵」を合言葉に
ボーメ(日本酒度)をキッてこそ価値がある
そんな酒造りをしてきた福羅杜氏(兼蔵元)が
こんな暴挙にでるとは???
私は想像だにしていなかった
日本酒度 -15
のインパクトは凄い!
しかし私は最初この酒を
数字を見ずに先入観念なしに利いた
その評価は・・・
「なんでやねん?」これが最初にでた言葉。
25BYなのに5年ほど熟成したような達成感のある甘味と旨味、
相反して生もとの香りに呼応して寄り添う柑橘系の若い酸味。
面白い酒やわぁ。
6号酵母のせいかなぁ。
よくよく眼を凝らして日本酒度を見ると「マイナス15」って?何?
燗では当然、より甘く感じるのだが、
酸も余計にたってくるのでキレがある。
これには、細君が食いついた。
「私好みのアルコール臭が立たない旨味たっぷりの日本酒、最高やわぁ」
その日の夕食のハンバーグとジャストフィット!
細君イチオシの酒になる(笑)
ただ当然のことながら
福羅酒造さまへは問い合わせが殺到したそうだ
24BYの「生もと強力 紺ラベル」も
25BYと同じ6号酵母で醸し
日本酒度は「+1」であったが
常温で利いたときの違和感があった
「イマイチ重い・・・キレない・・・掴みどころがない」
しかし燗につけると「見違えるようにキレが良くなる」
不思議な酒質だと私は感じていた
この酒質をもっと推し進めたのが
25BYになるのだろう
福羅杜氏が何か意図するところを
体現するための過程が24BYであって
突き詰めたのが25BYの酒質になったということか
と思う
そんな福羅杜氏のこの酒に対する見解は以下でご確認ください
福羅杜氏の言葉 ←クリックするとpdfファイルが開きます
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ただ
こんな酒質の酒も勿論ありだと思っています
「甘くて、旨くて、キレる」
面白い!・・・実に面白い!
数字より自分の感応が大事だと、私も思います。お酒は嗜好品ですからね。