純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

なぜか?・・・ドイツのビール・・・ホルステン

2013年05月10日 | ビールの話
ドイツのピルスナータイプのビール

ホルステン プレミアム500ml缶:360円


そもそもドイツのビールは

「ビール純粋令」という食品衛生の法律によって

原材料が「麦芽」「ホップ」「水」と決められている


日本のビールは

「麦芽」「ホップ」「米」「コーン・スターチ」

こんな原材料表示のビールが多い

日本の法律では

こんな原材料でもビールと認められている


ここら辺のビールの文化的価値観が

ドイツと日本では違うんだろうなぁ


たまたま

問屋の営業が勧めてくれた「ホルステン プレミアム」は

ドイツのピルスナータイプ(ラガータイプ)なので

日本人が好きな「苦味」と「キレ」が特徴のスッキリしたタイプではあるが・・・

たとえば日本の同じピルスナータイプのスーパードライと比べれば

苦味がまろやかで大麦の旨味とコクは一線を画する


のどの渇きを潤すスーパードライ

料理と一緒に合わせたいホルステン

っていう感じの違いかなぁ



現在流通している日本のビールの多くは

やはりこのピルスナータイプであり

低温(10度前後)下での下面発酵酵母によりつくられる



でも多くの日本のビールの中で

ドイツでもビールと認められるのは・・・

「キリン一番搾り」
「サッポロ エビス」
「サントリー プレミアムモルツ」
(原材料が麦芽とホップだけのビール)

などの極一部に限られてしまうことは残念だよね


そんな日本のビール事情のなかで

全く違う路線をすすんでいるのが

「銀河高原ビール」だ


ドイツのビールをお手本にして

独自のビールを醸しだしたのが

銀河高原ビール 小麦のビール350ml缶:260円

原材料は「麦芽(小麦と大麦)」「ホップ」のみ

製法の違いは

1.ドイツの高級ビールのヴァイツェンに倣い小麦麦芽を使用し小麦の旨味を強調する

2.比較的高温(20度前後)の環境で上面発酵させたエールタイプのビールで複雑で奥深い味わいとなる

3.ろ過をしない薄にごりタイプのビールであること

などの違いで


「香り高く

苦味が少なく

まろやかな旨味と甘味

そして炭酸をあまり感じない

呑みごろ温度は少し高めの8~10度」


こんな突出した特徴をもつビールになった


日本のピルスナータイプのビールの特徴である

「苦味」「強い炭酸」が苦手な方は

このビールを呑んでみては如何だろうか?

ビールの世界観が変わるかもね!


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