純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

「安い!」と言うイメージ、「比較的安いんではなかろうか?」でも???

2006年09月18日 | MD戦略
KLCに加盟し、まる5年が過ぎた。
ずっと絶対的な「安さ」を求めて価格訴求してきた。
しかし、「激安」と言うだけで、集客するのは限界があることがわかった。
現に、当店より車で5分の場所にある某問屋の直営DSさんには、安さと言う点では、清酒・ビール類・洋酒等かなりの価格差で圧倒してきた。
でも、この地域を当店が独占してるかと言うと、そんなことは無い。
その競合DSさんは、地代、光熱費、人件費と当店に比べて、圧倒的に経費がかかってるのにもかかわらず、ちゃんと営業されている。
ということで、絶対的な「安さ」はもういらない。
お客様が求めてるのは、「安さ」「利便性」「面白さ」「高級感」「清潔感」「接客術による快適さ」「癒しの空間」等多種多岐に及ぶ。
5年かけて当店が作り上げたある程度「安いだろう」というお客様のイメージのうえに、当店がさらにお客様にアピールする付加価値とは何なのか??
私がその具体的ビジョンを持ち合わせなければ、当店の明日は無い。
今月の想像を上回る売上の減少傾向を示す数字とにらめっこしてると、ものすごい重圧がのしかかってくる。
考えることを止めて、立ち止まった瞬間に、時代の潮流に簡単に吹き飛ばされてしまう。
「商い」の恐ろしさをまざまざと感じる今日この頃。
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4 コメント

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配達無料は合言葉! (ドンファン)
2006-09-18 18:21:28
宝島のチューさんとも話してたんですが、配達無料は外販にはかなり効果的だと思ってます。

その分を商品価格に転嫁しても、逆に感謝されるんじゃないかとも思います。

配達料には当地域も抵抗があるようで、一般の方の配達はほとんどありません。
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出すぎたまねを (西川酒店)
2006-09-18 16:28:24
こちらこそ、釈迦に説法でした。

出すぎた話をお許しください。



最近、営業努力不足のようで、夜の蝶さんの集まり方も悪いです。

家族に相談して、却下されていますが、配達料無料にしようかと思っています。

と言うか、配達料分に見合うだけ配達時の価格と言う設定をしようかと思うのです。

当地のような田舎は、どうも「配達料」と言うものにとてつもない抵抗があるようです。

この辺りを払拭し、突破口にしてみたいと思っています。
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>西川さん (ドンファン)
2006-09-18 15:52:12
耳の痛いお言葉、身に沁みます。〈笑)



夜の蝶が集まれば、万々歳だと思います。

意図している一方のお客様を集めることには成功してるのですから。

西川さんはワインを主軸に、求める客層の方向性をずらさないことに感嘆します。



しかし、今月の数字は悪いです。会員DMで少しでも数字を取りもどせるか疑問?(泣)





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同感です (西川酒店)
2006-09-18 15:06:29
ううう、身につまされるお言葉。

とか言いながら、とっくに「激安店」なんて看板は願い下げ頂いている西川です。

安いのは当たり前の時代なら、当たり前程度の安さで、ほとんどのお客様は納得してくださいます。もっとシビアなお客様は、しのぎを削るような価格設定をしているお店へ行って、二度とうちには来て欲しくないと願うばかりです。

当店の場合、圧倒的な価格差は付け様にもありませんし、そんな事が出来る販売力も無い事が良く分かりました。



以前、書いた事がありますが、1円、2円でころころ買う先を変えるようなお客様は、言ってしまえば、うんこに集まる銀バエのようなものです。そういうお客様しか来ない店は、うんこのような商品しか置いていない証拠です。

も~っと言ってしまえば、そこの店主は銀バエしか集める事が出来ない経営をしていると言う事です。



こう言いながらも、多分僕も同じなんでしょうね。

蝶といっても、夜の蝶しか集まっていません。
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