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「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

燗で呑む熟成古酒の魅力・・大正の鶴 熟成純米(備前朝日米)2017BY

2022年08月17日 | 純米酒
燗で呑む熟成古酒の魅力
「大正の鶴 熟成純米酒(備前朝日米)2017BY」

黒糖の様な熟成香はわずか。米の旨味は凝縮し、落ち着きがあり、滋味深い。奥行きあるふくざつな味わいで、酸が立ち、全体を引き締める。岡山県の落酒造場の水は、中硬水であるがゆえに、一般的には、もろみの湧きが旺盛で味が多くなる傾向があるともいわれるが、あにはからんや、綺麗な酒質で、スッキリとした透明感がある。造りの強さを証明している。
燗につけると、旨味がまして、キレも一層よくなり、すべらかに呑める。

 原材料: 米・米麹
 酒米: 赤磐雄町26%(麹米)
     備前朝日米74%(掛け米)
 精米歩合: 60%
 アルコール度: 15度

長期熟成させた完全発酵純米酒の古酒は、大変魅惑的だ。時を駆けて熟成し、練れて凝縮された旨味に打ちのめされる。そんな魅惑の「純米古酒」を紹介しよう。

長期熟成酒(古酒)の特徴

①色合いは、非常に「濃い山吹色」をしている。

②「黒糖」「ナッツ」「醤油」「味噌」などに通じる独特の香りの「熟成香」がある。 これは個人的嗜好により好き嫌いがはっきり分かれる香りだ。 私にとっては食欲をそそる香りなのだが・・・生理的に受け付けない人がいるのも否めない。(笑)

③時を駆けて、熟成により「練れた旨味」が集積、凝縮しているのが古酒である。一般的な完全発酵の2回火入れの純米酒ならば、時間が経つほど、気温が高いほど熟成度合いが増していくことになる。
(熟成度合=積算温度×時間)

④「燗酒」でこそ凝縮した旨味が開き、本来持つポテンシャルを発揮する。

⑤「食中酒」として料理とともに呑んでこそ真価を発揮し、お互いを高めあう。 和食はもとより、濃い味わいの中華料理、ジビエ・肉料理、チーズ料理などとも相性が良い。

純米古酒(長期熟成酒)は、このように大変個性的であり、慣れてない方は嫌悪感さえ感じる可能性もある。紹興酒や梅酒に似た酒質を有するので、これらを呑みなれている方なら、比較的すんなりと受け入れることができるはずだ。

注意:古酒の名称にある「H10BY」とは、平成10酒造年度(平成10年7月~平成11年6月)に搾られた清酒を意味します。

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純米酒 大正の鶴(朝日米・雄町米)2017BY 1800ml熟成酒 | 地酒のDON BASE店 powered by BASE

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店主 純米燗伝道師
  赤松儀和
〒679-5523
兵庫県佐用郡佐用町上月1030-4
℡ 0790-86-1235
fax 0790-86-1236

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