滋味深き熟成純米古酒
「神亀 ひこ孫 純米酒(3年以上熟成酒)」
純米燗金太郎です。
明日から一気に寒くなる予報が出ていますね。
明日以降は、いつ雪が降ってもおかしくないので、
車も本日スタッドレスに履き替えました。
冬の準備OKです。
😊
さて、今日の滋味深き純米燗は、埼玉の神亀のお酒です。
めっちゃ洗練されたスタイリッシュなお酒に変化してきています。
「神亀 ひこ孫 純米酒(3年以上熟成酒)」
(熟成を感じる旨味の奥行きと味の立体感に歓喜!)
上立ち香で黒糖、ナッツにも似た熟成香が強めにある。アタックで、凄くまろやかで、とろけるような旨味がガツ~ンときて駆け回る。それは、透明感がありながらも複雑で底なしの奥行きがある。直後にオレンジ系の酸が現れたかと思うと絶妙のバランスでキレを演出して爽快な辛口へと導かれる。
燗につけると、旨味と酸の輪郭がクッキリとして強さが出てくる。良い酒だ。
これこそ、神亀の真骨頂といえる燗酒の旨さだ。
*「山吹色の純米酒が美味しそう・・って変??」
冷え込み厳しい夜は「山吹色の純米酒」を燗につけ晩酌をしたいですね。
また「妙なことをいう酒屋だな」と言われるかもしれませんが、これ大事です。
確かに炭でろ過して透明にした清酒がほとんどでして、これらのお酒が劣化すると黄色く変色してくるのも皆さんご存知だと思います。
ですが、本来、日本酒というものは山吹色なのです。なのに見た目が悪いから炭でろ過して透明にします。
そしてもう一つの要因は炭でろ過することにより雑味をとり除くためです。もちろん雑味とともに日本酒の肝ともいうべきお米の旨味成分も取り除かれます。つまり搾った酒の味に自信がないので、炭を使いさし障りのない味の酒にしようとしている行為なのです。こんなのが美味しいわけがないのです。
一方、醪を完全発酵させ(強健な酵母を育てると、醪を搾る直前まで死滅せずに「米」を「でんぷん」から「糖」へそして「アルコール」に変化させ続けるので、醪の糖分がどんどん減少し、どんどん辛口になっていきます。その甘辛の指標である日本酒度が+10以上の超辛口になることもざらで、日本酒度の+表示の数字が高い純米酒ほど強健な酵母だったとも考えられます。ただし醸造用アルコールを添加したお酒は別ですよ。アルコール添加するほどいくらでも辛口にできるのですから。)
杜氏さんが自信をもって搾った純米酒なら、無ろ過にするか、軽くフィルターろ過するだけで、炭をかけて肝心の日本酒の旨味や個性を取り除くような野暮なことはしないのです。
また、山吹色は熟成度合のパラメータにもなりますもんね。
だから私は、透明な日本酒を見ると、すごく不安になります。「このお酒って絶対美味しそうには見えないだよなぁ。」という逆の観念に支配されてしまうのです。そういう意味で、「山吹色」の純米酒を選んでみてください。でも日本酒の瓶の多くは透明ではないので、これも見た目では確かめられませんので、店主に聞きましょう。
お酒を電話で取り置き予約もできます。
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播州佐用の酒屋
赤松酒店(地酒のDON)
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店主 純米燗伝道師 赤松儀和
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℡ 0790-86-1235
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