急性期病棟から回復期病棟担当に移って変化した仕事の中に、
「住環境調査への同行」があります。
※住環境調査(当院 回復期ver.)
…回復期病棟に入院している患者さんのリハビリがある程度進み、
退院のめどがおおむね立ってきた頃に、
患者&家族がリハビリスタッフ(+MSW)と共に自宅へ外出し、
自宅内での患者の動作確認を行うもの。
また、動作確認した上でリハビリスタッフの視点から
手摺の必要性などを考え、手摺の設置場所等を提案すること。
調査は、「受傷前に比べて動作能力(って言うのか?)が低下した患者」または
「日常生活を送る上で、環境によっては転倒等何らかの危険が伴いそうな患者」が対象。
で、うちの病棟に入院している患者のほぼ9割は高齢者なわけで、
高齢者は骨折などした場合は、受傷前の状態の完全に戻ることはなかなかに難しいわけで、
っていうことで、回復期に入院した高齢者のほとんどが調査の対象なわけです
。
もちろん、本人、家族が希望&了承した場合、ですけど。
で。
調査に行くと、だいたい、手摺の設置を提案したりするんだけど…
それはいいんだけど、それとは別に、
「禁止すべき行動」についても、アドバイス(というか指示)が出されるんです。
例えば、
「階段は転倒の危険性が高いから、二階には行かないで」
「畑は足元が不安定だから、出来れば行かないで」
「一人で出歩くと危険だから誰か付き添いがいない場合は動かないで」
人によっては、
「部屋―トイレ間以外には行かないで」
(※↑は独歩が結構不安定で、介護保険以外で浴室に行く予定が無い人。)
等、結構な範囲で行動範囲が狭まれる場合も。
――危険だから。
――また骨折してしまったら寝たきり状態になるかもしれないから。
理由は、もっともです。
リハビリの視点からいったら、当然だと思います。
自力で動けなくても、付き添いや、デイサービス等の利用をすれば、
ある程度は動けるわけだし。
…と。最初は私自身、こういった指示が出されることになんの疑問も持たず、
むしろ「なるほどなぁ~」と感心していました。
でも。
ふと、思ってしまったんです。
上記のようなアドバイスを受ける患者の中には、一人で行動するのが好きで、
外に散歩に行くのが日々の楽しみのような患者もいるんです。
そういった人が、たまたま何かの拍子で骨折をして、動けなくなって、
何カ月も入院して狭い院内しか動けなくて、
やっと退院しても「○○には行かないで」「××はしないで」等言われて。
嫌そうな様子の患者にはまだあったことは無いけれど、
でも、内心はどうなのだろう、と。
私の祖父母も、足が悪く、動き回ることは苦手です。
でも、外出は好みます。
部屋の中だけに閉じ籠ることは、おそらく苦痛なのだろうなと感じています。
その、祖父母が、もし骨折なんかして。「動かないで」なんて指示されて。
…どう、思うだろう。
リハビリスタッフから何を言われても動く人は動くけど。
なにもアドバイスを違反したら罰されるわけでもないし。
あくまで、アドバイスなわけで。
「こうしたほうが安全だよ」と助言してるだけなわけで。
ドバイスは必要なことだし、なんっにも、悪いことは無いわけで…。
でも、今はそういうことを言ってるんじゃないんです。
「動き回ることが好きな人が、危険だから動くなという指示を受ける」ことは、
患者にとっては苦痛なのじゃないだろうか、と。
……いや、、、だから何、ってことでもないけれど……
なんとなくね。気になってしまったんだ。
「住環境調査への同行」があります。
※住環境調査(当院 回復期ver.)
…回復期病棟に入院している患者さんのリハビリがある程度進み、
退院のめどがおおむね立ってきた頃に、
患者&家族がリハビリスタッフ(+MSW)と共に自宅へ外出し、
自宅内での患者の動作確認を行うもの。
また、動作確認した上でリハビリスタッフの視点から
手摺の必要性などを考え、手摺の設置場所等を提案すること。
調査は、「受傷前に比べて動作能力(って言うのか?)が低下した患者」または
「日常生活を送る上で、環境によっては転倒等何らかの危険が伴いそうな患者」が対象。
で、うちの病棟に入院している患者のほぼ9割は高齢者なわけで、
高齢者は骨折などした場合は、受傷前の状態の完全に戻ることはなかなかに難しいわけで、
っていうことで、回復期に入院した高齢者のほとんどが調査の対象なわけです
。
もちろん、本人、家族が希望&了承した場合、ですけど。
で。
調査に行くと、だいたい、手摺の設置を提案したりするんだけど…
それはいいんだけど、それとは別に、
「禁止すべき行動」についても、アドバイス(というか指示)が出されるんです。
例えば、
「階段は転倒の危険性が高いから、二階には行かないで」
「畑は足元が不安定だから、出来れば行かないで」
「一人で出歩くと危険だから誰か付き添いがいない場合は動かないで」
人によっては、
「部屋―トイレ間以外には行かないで」
(※↑は独歩が結構不安定で、介護保険以外で浴室に行く予定が無い人。)
等、結構な範囲で行動範囲が狭まれる場合も。
――危険だから。
――また骨折してしまったら寝たきり状態になるかもしれないから。
理由は、もっともです。
リハビリの視点からいったら、当然だと思います。
自力で動けなくても、付き添いや、デイサービス等の利用をすれば、
ある程度は動けるわけだし。
…と。最初は私自身、こういった指示が出されることになんの疑問も持たず、
むしろ「なるほどなぁ~」と感心していました。
でも。
ふと、思ってしまったんです。
上記のようなアドバイスを受ける患者の中には、一人で行動するのが好きで、
外に散歩に行くのが日々の楽しみのような患者もいるんです。
そういった人が、たまたま何かの拍子で骨折をして、動けなくなって、
何カ月も入院して狭い院内しか動けなくて、
やっと退院しても「○○には行かないで」「××はしないで」等言われて。
嫌そうな様子の患者にはまだあったことは無いけれど、
でも、内心はどうなのだろう、と。
私の祖父母も、足が悪く、動き回ることは苦手です。
でも、外出は好みます。
部屋の中だけに閉じ籠ることは、おそらく苦痛なのだろうなと感じています。
その、祖父母が、もし骨折なんかして。「動かないで」なんて指示されて。
…どう、思うだろう。
リハビリスタッフから何を言われても動く人は動くけど。
なにもアドバイスを違反したら罰されるわけでもないし。
あくまで、アドバイスなわけで。
「こうしたほうが安全だよ」と助言してるだけなわけで。
ドバイスは必要なことだし、なんっにも、悪いことは無いわけで…。
でも、今はそういうことを言ってるんじゃないんです。
「動き回ることが好きな人が、危険だから動くなという指示を受ける」ことは、
患者にとっては苦痛なのじゃないだろうか、と。
……いや、、、だから何、ってことでもないけれど……
なんとなくね。気になってしまったんだ。