つづれ日記

不定期更新です。日常の日記だったり、悩みだったりを綴ったりしています。内容は特に統一性はありません。

今すっごく板挟みなぅ…;;

2012-06-12 | MSW(医療相談員)日記
なんつーかね…

回復期病棟って、自宅か「在宅扱いになる施設」以外はダメ、ってのは
何度か言ったかもとは思うんだけどね。

今関わってるケースがね、「老健」を希望しててね。
老人保健施設。略して老健。
ここね、在宅扱いにならないんですよね。
何故かって言うと、ザックリ説明すると
老健は「リハビリを継続するための中間施設」だから。
だから、本来、老健に転院…いや、転床…?は、出来ないんですよ。

だがしかし。
今、その老健を希望する家族さんがいらっしゃいまして。
あちらの言い分をまとめますと、
「在宅は無理です。施設じゃなきゃ。ショートステイも含め、他の施設は開いてません。
老健なら開いてるらしいです。そっちでもいいんじゃないですか。
老健がダメだなんて、聞いてません。」
で、病院側の意見としては、
「回復期は自宅を目指す病棟です。自宅か、自宅扱いになる施設に行くのが本来のあり方です。
老健は駄目だということは、最初に説明したはずです。同意書にもサイン頂いてます。」

…うふふ、平行線www

病棟側は、意地でも老健は行かせたくない、という姿勢…。
説明したはずの事を無かったことにされて、ちょっと反感も感じてる様子。
でも家族も必死なので、病棟が聞き入れてくれないことに立腹気味。

もうさぁー、家族の話聞くに、無理なんだって。
まじで。
ここは家族と本人に無理が行かないように、老健でもOKだしませんか。
ダメなんですか。何故駄目なんですか。
いや、何故かって言うと、理由の一つには回復期たる意義というか、
保険請求で決められた基準を守るためなんだけど。
でも1例くらい例外が出たって大丈夫なんですよ?!
なぜ100%を目指すの!

病棟からは「スタッフの意欲に係るから」とも言われたけど…
たった一例!たった一例のために支援意欲が下がるって、どうなの!?
いやいや、わかりますよ。
自宅で生活してもらうために必死にリハビリしてるんですもんね。
急に「老健行きます」じゃぁ納得いかないですよね。

でも、だったら、
「老健」に限らず他の「在宅扱いの施設」でも同じなんじゃないですか??
今病棟が言ってることって、要するに、
「必死に在宅目指してたのに、施設なんて、やる気無くすわー」じゃなくて、
「必死に働いてたのに、病院の収益にならないなんて、やる気無くすわー」って
事なんじゃないですか。どうなんですか。
…まあ、ちょっと言い過ぎだろうけど。

いろいろと考えた結果、「転院・老健断固拒否」になったのかもしれんですが。
でもさぁ、家族に合わせて、1例くらい例外を許容する寛大さももてませんか…;;
「施設がダメ」何じゃ無く、「老健がダメ」な所がアレだよね…
小難しいこと知らない患者側にとっては、納得いかないよね…;無理ないわ…;;

この方に関しては、家族側にもケアマネにも申し入れしたい所は多々ありまして。
でもそこを言いだしたらドロドロしてくるし、あんまり情報さらけ出して万一
ケースが特定されても問題なんで(まぁ可能性は低いだろうけど用心のため)
言わないですけどね……

これだけは言わせて。



ガキじゃないんだから、
ちったぁお互い譲歩する姿勢を見せろよ……!!!!!!

互いに互いを不信の目で見てんじゃねぇ!
主義主張ばっかしてんな!「話し合う」って知ってるか?!
「こうして下さい」って要望ばっか突きつけてるんじゃ話はすすまねぇの!!
つか、本来敵対するような間柄じゃないだろうが……!!!!!

障害分野わっかんね!

2012-06-03 | ★1日1学★
前回から開始してました「障害者」分野ですが…
奥が深いどころの問題じゃない、入口から躓いております私です。

あんまりにもあんまりなんで、今まで買おうか迷っていた本を遂に買いました!

「2012年度版 医療福祉総合ガイドブック」

職場にね、これの2008年度版があるんですよ。
で、いいなーとは思ってたんですが、「もう少し細かいのが欲しい」と欲を張り、
今まで買わずにいたわけですが……
もうそうも言ってられないので、とにかく買うことにしました。
不足があるなら追加すればいいじゃない!
ってことで、付箋もガッツリ買いました。
まるで受験勉強のような装備。

てなわけで、今後はコレで勉強していくので、ブログにUPはなかなかしなくなると思われます。
結局続かんかった、このカテゴリー;;
読んでくださっていた方々、本当に済みませんでした。
機会を見つけて、更新出来ればな―とは思いますが、
今までが今までなので無責任な宣言はしないことにします。
本当、すみませんでした。

患者にとって、何がプラスなんだろう。(回復期病棟にて感じたこと。)

2012-06-02 | MSW(医療相談員)日記
急性期病棟から回復期病棟担当に移って変化した仕事の中に、
「住環境調査への同行」があります。

※住環境調査(当院 回復期ver.)
 …回復期病棟に入院している患者さんのリハビリがある程度進み、
  退院のめどがおおむね立ってきた頃に、
  患者&家族がリハビリスタッフ(+MSW)と共に自宅へ外出し、
  自宅内での患者の動作確認を行うもの。
  また、動作確認した上でリハビリスタッフの視点から
  手摺の必要性などを考え、手摺の設置場所等を提案すること。

調査は、「受傷前に比べて動作能力(って言うのか?)が低下した患者」または
「日常生活を送る上で、環境によっては転倒等何らかの危険が伴いそうな患者」が対象。
で、うちの病棟に入院している患者のほぼ9割は高齢者なわけで、
高齢者は骨折などした場合は、受傷前の状態の完全に戻ることはなかなかに難しいわけで、
っていうことで、回復期に入院した高齢者のほとんどが調査の対象なわけです

もちろん、本人、家族が希望&了承した場合、ですけど。

で。

調査に行くと、だいたい、手摺の設置を提案したりするんだけど…
それはいいんだけど、それとは別に、
「禁止すべき行動」についても、アドバイス(というか指示)が出されるんです。
例えば、
「階段は転倒の危険性が高いから、二階には行かないで」
「畑は足元が不安定だから、出来れば行かないで」
「一人で出歩くと危険だから誰か付き添いがいない場合は動かないで」
人によっては、
「部屋―トイレ間以外には行かないで」
(※↑は独歩が結構不安定で、介護保険以外で浴室に行く予定が無い人。)
等、結構な範囲で行動範囲が狭まれる場合も。

――危険だから。
――また骨折してしまったら寝たきり状態になるかもしれないから。

理由は、もっともです。
リハビリの視点からいったら、当然だと思います。
自力で動けなくても、付き添いや、デイサービス等の利用をすれば、
ある程度は動けるわけだし。

…と。最初は私自身、こういった指示が出されることになんの疑問も持たず、
むしろ「なるほどなぁ~」と感心していました。

でも。
ふと、思ってしまったんです。

上記のようなアドバイスを受ける患者の中には、一人で行動するのが好きで、
外に散歩に行くのが日々の楽しみのような患者もいるんです。
そういった人が、たまたま何かの拍子で骨折をして、動けなくなって、
何カ月も入院して狭い院内しか動けなくて、
やっと退院しても「○○には行かないで」「××はしないで」等言われて。
嫌そうな様子の患者にはまだあったことは無いけれど、
でも、内心はどうなのだろう、と。

私の祖父母も、足が悪く、動き回ることは苦手です。
でも、外出は好みます。
部屋の中だけに閉じ籠ることは、おそらく苦痛なのだろうなと感じています。
その、祖父母が、もし骨折なんかして。「動かないで」なんて指示されて。
…どう、思うだろう。

リハビリスタッフから何を言われても動く人は動くけど。
なにもアドバイスを違反したら罰されるわけでもないし。
あくまで、アドバイスなわけで。
「こうしたほうが安全だよ」と助言してるだけなわけで。
ドバイスは必要なことだし、なんっにも、悪いことは無いわけで…。

でも、今はそういうことを言ってるんじゃないんです。
「動き回ることが好きな人が、危険だから動くなという指示を受ける」ことは、
患者にとっては苦痛なのじゃないだろうか、と。

……いや、、、だから何、ってことでもないけれど……
なんとなくね。気になってしまったんだ。