撮り散らかし鉄の記憶

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三岐鉄道 楚原(2018.5.6) 273F 普通 西桑名行き

2018年05月19日 22時45分07秒 | 中小私鉄
5/6に、三岐鉄道北勢線の楚原駅で270系の4両編成を撮りました。
ただ、4両とも由来は複雑で興味深いものがあります。
北勢線は日中は終点の阿下喜まで行く運用と、途中の楚原駅で折り返す運用が1時間ごとに運転されいます。
西桑名駅~楚原駅間は30分ヘッドとなり、地方鉄道としては運転頻度が高いと思われます。

1枚目は、楚原駅に停車中のクハ141の普通 西桑名行きです。
クハ141は、元は前身の三重交通時代の1960~62年に登場したサ2000形です。
近鉄に合併された後、サ140形となりました。
1977年からの北勢線の近代化に伴い、運転台を新設してク140形となってます。
さらに、三岐鉄道への移管後の2007年に高速化改造に伴ってクハ140形となり、2009年に冷房化されています。



2枚目は、楚原駅に停車中のサハ136です。
サハ136は、元は三重交通時代の1954年に登場したサ360形です。
近鉄に合併された後、サ130形となりました。
1977年からの北勢線の近代化に伴い、運転台を新設してク130形となりましたが、1991年に再度、付随車化されてサ130形に戻っています。
さらに、三岐鉄道への移管後の2007年に高速化改造に伴ってサハ130形となり、2009年に冷房化されています。



3枚目は、楚原駅に停車中のサハ142です。
クハ141と同じく三重交通サ2000形として登場し、同じ経緯をたどってク140形となりました。
ただ、三岐鉄道に移管後の2003年に再度、付随車化されて、サ140-1形となっています。
2007年の高速化改造に伴ってサハ140-1形となり、2009年に冷房化されています。



4枚目は後追いで、楚原駅を出発するモハ273です。
モハ273は、1977年に当時の近鉄北勢線の近代化のためにモ270形として登場しました。
三岐鉄道への移管後の2007年に高速化改造に伴ってモハ273形となってます。
クハ140形が制御車の編成では、制御車に電装品の搭載が困難なため、4両編成の中で電動車のみが冷房化されませんでした。
そのため、冷房化されたものと形式が分かれてモハ273形となりました。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ななうらです (ななうら)
2018-09-11 08:50:52
HK559さん

クルマ社会の中で三重県北勢地方には幾つかのローカル線が頑張っていますが、どこも経営は厳しいのでしょうね。
三岐鉄道は藤原岳のセメント輸送があるとはいえ、すごく頑張っていると思います。

北勢線は西桑名駅のラッチ外で見たのが7年前で、あすなろう、養老線、そして三岐線とセットで行ってみたいと思いながら実現できていません☆
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ご来訪有難うございます (HK559)
2018-09-12 00:03:30
ななうらさん

ご来訪頂きまして、有難うございます。
三重県は以前住んでいたのですが、車社会で公共交通は厳しいと思います。

近鉄でさえ持ちこたえられなかった北勢線、養老線、内部八王子線、伊賀線がいずれも存続したのは、大変立派なことだと思います。

三岐線のセメント貨物を撮りたいと思いながら、殆ど記録できてないので機会を作って撮ってみたいです。
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