アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

Bluetoothとルーン文字

2022-12-13 11:52:21 | 冥想アヴァンギャルドneo
◎アトランティス滅亡から神代文字まで

私のイアホンは、Bluetoothが出始めた頃から無線なので、私は結構古いBluetoothユーザーなのだが、初期のBluetoothで音楽を聴くとカスカスなひどい音ではあったが、今は有線イアホンと遜色ないまでに進化し、Bluetooth専用スピーカーが登場するまでになった。

Bluetoothのアイコンは二つのルーン文字の組み合わせ。私のような北方転生系は、ルーン文字に本能的に関心が高く、いろいろとルーン関連書を読んでみたが、あまり感心できるものはなかった。

ルーンでは地表に露出している石にルーンが彫られているものを資料として扱うことが多いのだが、断片的でもあり、1万2千年前のアトランティス滅亡時からの経緯を示唆するようなものはないようだ。

また石碑は、好太王の碑や、群馬の多胡羊大夫の碑のように土中に埋まっていたり、風化していたりするので、大量の事績を伝えるには向かないと思う。

するとアイヌのユーカラや古事記(稗田阿礼が口述)のように人間の記憶術を記憶媒体として口承するというのも大容量記憶の有力選択肢だった可能性がある。先進国だった古代ローマの記憶術の記述を見ると、ますますその可能性を感じる。

Bluetoothのアイコンは、10世紀のデンマーク国王、ハーラル・ブロタン(Harald Blåtand)の頭文字のHとBのルーン文字を一つに合体させたもの。

1万2千年前のアトランティス滅亡時に、エジプト、北中米、北欧、インドなどに残党が脱出。それぞれの国で、この21世紀の至福千年の始まりに向けた神話を創造して残した。それらが、エメラルド・タブレットであり、旧約聖書であり、古事記であり、マヤ・アステカの神話であり、北欧神話、バガバッド・ギータなどである。救世主入門というのは、そうしたものの一種と見ることもできる。

明治初期の文章であっても、現代ではもう読みにくいように、言葉は、文字も含めて千年2千年で考えると全く変わってしまう。

古事記以前は公式には日本は無文字だったということになっているが、神社の神璽などを見ると神代文字を見る場合があり、古事記以前は神代文字が日本の国字であった可能性がある。

平仮名片仮名漢字以外のものを全部神代文字と分類しているが、神代文字は何十種類もある。ハングル似のもある。

出口王仁三郎の見るようにアトランティスの系流のスサノオは当初ユーラシア全体を支配していたが、その後領地を次第に縮小し、最後は日本だけになったとみれば、神代文字は、その何千年にもわたって使われてきた文字であって、神代文字そのものも時代とともに変化してきた。

663年白村江の大敗から日本への唐の干渉きつく、ついに神代文字を放棄することを迫られ、その約50年後に古事記が編まれ、万葉集という明らかに別言語を漢字表音で充てた歌集が作られたというシナリオは可能性があると思う。

ルーン文字も何千年使われてきたのだろう(ルーン文字も何種類もある)が、呪術的なシンボルらしい程度のことしか今はわかっていない。
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エメラルド・タブレットの秘儀

2022-12-13 11:34:13 | 錬金術neo
◎ヘルメスのつぼ

12世紀頃西欧に現れたとされるエメラルド・タブレットについては、過去2種の訳文を引用したが、これは3種目。
錬金術書のごちゃごちゃのジャングルや荒海の如き内容を見ていくのにエメラルド・タブレットの「灯台」は欠かせない。

エメラルド・タブレットは心理学でもなく、哲学でもなく、物質変成の化学でもなく、クンダリーニ・ヨーギの見る現実そのものである。とりあえずヘルメス・トリスメギストスはこの世は夢だとは言わない。この世の展開と収斂の説明だからである。

『一、こは真実にして偽りなく、確実にしてきわめて神聖なり。

二、唯一者の奇跡の成就に当たりては、下なるものは上なるものの如く、上なるものは下なるものの如し。

三、万物が一者より来たり存するが如く、万物はこの唯一者より変容によりて生ぜしなり。

四、太陽はその父にして、月はその母、風はそを己が胎内に宿し、大地は乳母なり。

五、そは万象における完全なる父(テレスマ=原理)なり。

六、その力は大地の上に限りなし。

七、汝は、火と大地を、精と粗を、静かに巧みに分離すべし。

八、そは大地より天に昇り、たちまち降りて、優と劣の力を取り集む。かくて汝は全世界の栄光を己がものとして、闇はすべて汝より離れ去らん。

九、そは万物のうちの最強者なり。すべての精に勝ち、全物体に浸透するが故に。

一○、かく、世界は創造せられたり

一一、かくの如きが、示されし驚異の変容の源なり。

一二、かくて我は世界霊魂(アニマ・ムンディ=叡知)の三部分を備うるが故に、
ヘルメス・トリスメギストス(三倍も偉大なるヘルメスの意)と呼ばれたり。

一三、太陽の働きにかけて、我は述べしことに欠く所なし。』
(魔術師たちのルネサンス/澤井繁男/青土社P135から引用)

澤井繁男氏の説明では、四項はアリストテレスの四元素だとするが、そのとおりで、太陽が火、月が水、我は風で、地がある。また父は硫黄、母は水銀。

七項の「分離」は、七つの身体の精粗を意識したものだろうか。それを四元素の分離と言えばそういう説明もあるかなと思う。

澤井繁男氏は、八項は、賢者の石を産出する『ヘルメスのつぼ』の中の動きを描いているかの如しとの説明。八項は、今見れば、ダンテス・ダイジのいうところの中心太陽突入と帰還、そしてエネルギーシャワーによる肉体とチャクラの復活調整と見れないこともない。

そういうことなら、ヘルメスのつぼの説明を探してみよう。

八項、九項の「そは」のそは、賢者の石と見るが、上昇と下降ということならば、賢者の石とは、クンダリーニのエネルギー・コードだろう。

一一項。洋の東西を問わず、全世界の発生と変容と展開と収斂という世界の構造を見た者は、なぜかそれをひとくさり説明したがるものなのだろう。
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エメラルド・タブレット(ドウリル)

2022-12-13 11:29:34 | 究極というものの可能性neo

◎アメジスト・タブレット・プロローグへ

エメラルド・タブレット(ドウリル)は、ドウリル博士が霊視したか自動書記したかわからないが、そのような形で、ピラミッド内にある12部中の10部を読み取ったものというふれ込みのもの。

30年前に読んだものは改訳され、本文と注釈に分かれているものが出されている。

以前のバージョンは恐ろしく霊がかりであって、このブログでもほとんど言及してこなかった。改訳版の本文はだいぶすっきりしていて、だいぶましになったように思う。

興味を惹かれたのは、スフィンクスの下に宇宙船が埋められていることとで、その宇宙船は優勢な軍事能力を有するということ。

もう一つは、ピラミッドの中にトス(アトランティスの聖王)の秘密があるという部分。

さらに最終戦争の始まり。人間が大洋を征服し、空を飛んで、稲妻を甲冑として戦う時とあるが、稲妻つまり電磁波は矛ではあっても防御兵器ではないので、それはまだ実現していないとみる。

またこの最終戦争では人類の半分が滅亡と予測しているので、出口王仁三郎の予言よりは、全然楽観的な数字である。

またこの本は輪廻転生からの解脱を狙わず他の天体への転生を当然のように書いているところが、霊がかりと言われる理由の一つ。

神知るものにとって転生しようがしまいがどうでもよく、そういうことは天意に任せることなのではないのだろうか。

個であることは孤独であることで、そこには絶望と不条理がつきまとう。霊的大師がいかに強力にサポートしたとしても、死は必ずやってくる。すべてのものが一つながりということは、闇も光も善も悪も生も死も一つながり。一つながりであるところに人間的悲劇はない。

だから、光を体験する自分というのが他の天体に転生しても当然残るみたいな書きぶりが霊がかりに感じられる。

しかしながら、これにインスパイアされて、ダンテス・ダイジがアメジスト・タブレット・プロローグを出版したということは、そぞろに想像されるのだ。

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エメラルド・タブレットの世界

2022-12-13 11:26:28 | 錬金術neo
◎古神道の世界観との類似

エメラルド・タブレットは短文過ぎてよくわからないという感想が多い。そこでその世界観を出口王仁三郎の神示の宇宙と比較してみる。

エメラルド・タブレットの世界観では、太陽と月と大地があらゆる生物、生物を発生せしめ、育成する元となっている。これは、神示の宇宙では、太陽と月(太陰)と大地が、他の天体とは一線を画したメインな天体として存在していることと似ている(天文学の天体とは全く異なることに注意)。そして、太陽は陽であり火であり高御産巣日神、月は陰であり水であり神御産巣日神。この神霊原子の水火が結びついて、万物が生成化々する。

更に神示の宇宙では太陽も水火の呼吸を行い、月も大地に対して水火の調節を行う。
これぞエメラルド・タブレットの「下なるものは上なるものの如く、上なるものは下なるものの如く」である。

昇降を繰り返し、あらゆる精妙なものに打ち勝ち、あらゆる固体に滲透するものとは、神霊原子が変じた流体である葦芽彦遅神(あしがひひこぢのかみ)と固体である常立神(とこたちのかみ)(霊界物語第6巻第一章 宇宙太元)を意識した表現であって、ここは宇宙太元なる「湯気とも煙とも何とも形容の仕難い一種異様の微妙のものが漂う」なる天御中主神のことを言っているのではないと思う。

さて昇降するものは、自分以外のものであれば、天地神明のこと。あるいは自分が昇降するのであれば、クンダリーニの昇降のことだろう。只管打坐の急速に対して、クンダリーニ・ヨーガは「ゆっくり」なので、この昇り降りはクンダリーニ・ヨーガでの昇降を言っているので間違いあるまい。

エメラルド・タブレット:
『≪こは真実にして偽りなく、確実にしてきわめて真正なり。唯一なるものの奇蹟の成就にあたりては、下なるものは上なるもののごとく、上なるものは下なるもののごとし。≫

≪万物が「一者」より来たり存するがごとく、万物はこの唯一なるものより適応によりて生ぜしなり。≫

≪「太陽」はその父にして「月」はその母、風はそを己が胎内に宿し、「大地」はその乳母。万象の「テレーム」(テレスマ Telesma≪意志≫)はそこにあり。≫

≪その力は「大地」の上に限りなし。≫

≪汝は「大地」と「火」を、精妙なるものと粗大なるものを、ゆっくりと巧みに分離すべし。≫

≪そは「大地」より「天」へのぼり、たちまちまたくだり、まされるものと劣れるものの力を取り集む。かくて汝は全世界の栄光を我がものとし、ゆえに暗きものはすべて汝より離れ去らん。≫

≪そは万物のうち最強のもの。何となれば、そはあらゆる精妙なものに打ち勝ち、あらゆる固体に滲透せん。≫
≪かくて世界は創造されたるなり。≫

≪かくのごときが、ここに指摘されし驚くべき適応の源なり。≫

≪かくてわれは、「世界智」の三部分を有するがゆえに、ヘルメス・トリスメギトスと呼ばれたり。「太陽」の働きにつきてわが述べしことに、欠けたるところなし。≫ 』
(ユタン・セルジュ/有田忠郎訳/『錬金術』/(文庫クセジュ)白水社から引用)
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エメラルド・タブレット

2022-12-13 10:09:27 | 【アートマン】【ザ・ジャンプ・アウト-10】neo

◎エドガー・ケーシーの見たアトランティス

錬金術の12の原理を書いたとされるエメラルド・タブレットは、ギザの大ピラミッドの中に埋葬された、ヘルメス・トリスメギストスのミイラが握っていたという伝説もあるそうだが、エドガー・ケーシーのリーディングでは、ピラミッドは墓ではないとしているので、その伝説は史実ではあるまい。

けれども、ケーシーがリーディングした「沈没したアトランティスの記録」とは、エメラルド・タブレットの内容である可能性がある。つまりエメラルド・タブレットとは、ギザの地下神殿かピラミッド本体に保管されているアトランティス文明の粋を記録したエメラルド板のことなのかもしれない。

巷に出回っているエメラルド・タブレットといえば、2種類あって、ひとつは霞ケ関書房のドーリル博士が編纂したもので、中身はとても霊がかっている内容のものなので、読む人によっては好き嫌いがあると思う。ルドルフ・シュタイナーばりの霊的世界がお好きな方に向く。

もう一つは、錬金術系の伝統の中にあるもので、ヘルメスによって12の錬金術の秘密が刻まれたというエメラルドの碑のことで、太古にエジブトピラミッド内で発見されたというが、現物は存在せず、その写本といわれているものの内容を元にしている。

中身はこれ。
《これは、うそいつわりなく真実、確実にしてこのうえなく真正である。一つのものの奇跡をなしとげるにあたっては、下にあるものは上にあるものに似ており、上にあるものは下にあるものに似ている。

そして万物は、一つのものの和解によって、一つのものから成ったように、万物は順応によって、この一つのものから生まれた。このものの父は太陽で母は月である。風はこのものを胎内にもち、その乳母は大地である。このものは全世界のいっさいの仕上げの父である。その力は、もし大地に向けられれば、完全無欠である。

なんじは、土を火から、精妙なものを粗雑なものから、円滑に、きわめて敏捷に分離するがよい。それは、大地から天へ上昇し、ふたたび大地へ下降して、すぐれたものと劣れるものの力をうけとる。

かくしてなんじは、全世界の栄光を手に入れ、一切の不明瞭は、なんじから消えさるであろう。このものは、すべての剛毅のうちでも、いやがうえにも剛毅である。なぜなら、それはあらゆる精妙なものに打ち勝ち、あらゆる固体に浸透するから。

かくて、大地は創造された。したがって、このものを手段として、驚異すべき順応がなされるであろう。このため私は、全世界の哲学の三部をもつヘルメス・トリスメギトスと呼ばれる。私が太陽の働きについて述べるべきことは、以上で終わる。(平田寛訳)》
(『神秘学の本/学研P104』から引用、平田寛訳)

この文に現れる「このもの」とは、荘子でいう混沌のことや、老子の言う名状せざるもの、言葉で言い表せないものや、大極、第七身体のことではなく、有そのもの、アートマン、第六身体のことを言っているように見える。
なぜならば、このものとは、一つのものだからである。

「このもの」の精妙なる動きをパノラマ的に俯瞰できるポジョンにある者がこの文を書いたものと思われる。全体としては、静的なものでなく、大周天的なエネルギーの動きというダイナミズムを感じさせられる。

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冥想十字マップ狂言について-1

2022-12-13 06:31:55 | アヴァターラ神のまにまに
◎ニルヴァーナの概念的理解を狂言する

世の中に人類滅亡予言は多い。不安をあおろうとタメにする予言は別にして、聖者覚者の予言は、ネガティブ予言の体裁をとりながら、そういう最悪の未来にならないように人々を戒めているものである。

ダンテス・ダイジの予言では、全面核戦争、大規模な地球の地殻変動、極ジャンプなどのネガティブ予言はあるが、最終的に至福千年の到来を予定している。こうした未来は、エメラルド・タブレットなどで予言されているのだが、アメジスト・タブレット・プロローグは、千年王国、みろく神政が必ず到来することを前提にしたプロローグである。いわば老婆心ながら、この神の息吹がほとんど感じられない中有タイプの近代西欧文明が人類が滅亡することで終わってしまえば、プロローグではなく、エピローグになってしまうという悪い冗談も書いてある。

さてアメジスト・タブレット・プロローグの最終章は、プロローグのエピローグ。それは、「冥想十字マップ」本体とその説明である「冥想十字マップ狂言」によって構成されている。

これは、まず空間的進化を述べる。空間的進化とは、
個人と神が先験的に存在していて、段階が進むにつれ個人が神に転換していくということ。神に転換すれば、空間は非空間となる。

次に時間的進化とは、最初から神が神を神しているので、神は個人であり個人は神であることを遊戯する立場で、七つの身体、七つのチャクラ、七つの属性でシンボライズされる七段階を戯れること。神が神を神しているので、時間とは非時間である。

『冥想十字マップ狂言

空間的進化とは、
あなたが神へ回帰していくプロセスの
非空間的狂言である。

時間的進化とは、
神の七つの身心の
非時間的な歴史の遊戯である。

ところで
ニルヴァーナの概念的理解によって、
あなたが、
ニルヴァーナであることに気づくはずはないのだから、
私は空間的進化の概念についてだけ、
狂言すればよい。』
(アメジスト・タブレット・プロローグ/ダンテス・ダイジp189から引用)

『狂言』という表現は、一般社会人、学生の生活感覚、社会通念からすれば、まともではないがそもそも言葉にできぬ事柄を言葉で語るから『狂言』なのだというニュアンスである。

釈迦といふ いたづらものが世にいでて おほくの人を迷わせるかな (一休)
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