フリーター家を買うという番組を毎週観ている。
特別な能力もないのにプライドばかり高い今時の若者が主人公で、嵐の二宮君。
いつも息子を見守り励ましてくれた母が浅野温子。
小心者で空威張りの夫に竹中直人。
息子が、せっかく就職できた会社を辞めてしまい、その後再就職ができないことを引き金に、母がうつ病になってしまう。
父は自分勝手で母の病気を認めようとしない。
母のうつ病の原因の一つが、10年も前から隣人のいじめにあっていたことだということも判明する。
引越ししようと提案するが、安い家賃で社宅に住めることが自慢の父はその気が無い。
そこで、フリーターの息子は家を買うことを決心して、「母さんが楽しく暮らせる家を、オレが買う」と宣言する。
土木作業員のアルバイトをしながら、ハローワークに通うけれど、母の面倒をみながらの就職活動はなかなかうまくいかない。
思い通りにいかない現実に絶望しそうになって、「母がいなくなったら、オレ、ほっとするかもしれない」と告白してしまったりするが、なんとか頑張って行く。
ドラマの中に、息子が母の手をとって、ハンドクリームを塗ってあげる場面がある。
うつ病で、いつも暗い表情の母が、このときだけは幸せそうににっこりと微笑むのだ。
それを見ていると、思わず涙がでそうになる。
羨ましくて・・・
我が息子は、私が病気になったら、ハンドクリームを塗ってくれるだろうか。
私のために頑張って何かしてくれるだろうか。
もう嫁のいる身だし無理だろうな~。
せめて、ドラマの中の息子は、頑張って母のために家を買って欲しい。
心から応援せずにいられない。