珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

散歩をすれば

2011年03月24日 | 読む

JCBが発行しているJ-B Styleという隔月の旅の情報誌がある。

2-3月号が大分前に届いていて、時々ぱらぱらめくってみていたのだが、昨日たまたま「散歩はれっきとした旅です」という文が目に入った。

寄せているのは新井素子さんだ。

それによると、新井さんのご主人は大の散歩好き。

5時間から6時間も歩き続ける行軍とも呼べるほどの大散歩、2時間から4時間の中散歩、30分から1時間の小散歩を、お休みのたびになさっているそうだ。

新井さんがお付き合い するのは、もっぱら中散歩と小散歩だけれど、そもそも散歩を始めたのは新井さんなのだそうだ。

それは、大震災に遭ったとき、大きな公園など身近な広い場所まで自力で歩いて行けるようになりたかったから。

「どこかの道が通れなくなっていても、休みのたびにあちこち散歩していれば、きっとそういう場所のどこかに行き着くことができる」

 そういう理由だったそうだ。

 その散歩をご主人が更に距離を伸ばして、大散歩にまで延長しまったわけだけれど、そのお陰で、いつ何があっても、ご主人の帰宅確立はとても高い。

新井さんご自身も、中散歩と小散歩のお陰で、どんなときでも、いつかは自宅にたどり着ける自信があるとのこと。

そして、「うん、散歩っていい旅だ」と結ばれている。

それを読んで、なるほどねーと納得した。

 

震災で電車が動かなかった日、自宅を目指してひたすら歩いているたくさんの人々を、TVは映し出していた。

あの方々は、きっと無事に家族のもとにたどり着いただろう。

でも、もし大きな被害があって、あちこちで道路が通れなかったら、家へたどり着けなかった人もいたかも知れない。

 

私も、逆方向から行ったり、違う道を通ったりすると、景色が変わって、目的地がわからなくことがよくある。

まして、あちらが不通、こちらが不通となったら殆ど迷子になりそうだ。

私が自他共に認める方向音痴だからかもしれないけれど、ならばなおのこと、中散歩、せめて小散歩くらいはしておいたほうが良いかも知れない。

でも、できるかなぁ・・・