珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

頭痛外来で疑似薬

2014年04月24日 | 母のこと

母を頭痛外来に連れて行った。

母の頭痛は、私の子供のころからだから、まさに筋金入りだ。

長年ノーシンを愛用して、好きな時に飲んでいた。

ところが、脳梗塞で認知症を患ってから、30包のノーシンが3日でなくなっていた時に

持たせておくわけにはいかなくなった。

小分けにして小袋に入れ、日付を書いてあったのに無駄だった。

そこで、病院からもらった頭痛薬を詰め所に預かっていただいて、

頭が痛いときはもらうということにしたけれど、

一日に何度も頭痛薬を欲しがって、ホームの詰め所の職員さんたちに迷惑をかけていた。

飲んでから1時間もしないうちに、ということもあるとか。

毎日、何度もとなると、やたら痛み止めは出せないだろう。

腰痛で強い鎮痛剤を飲んでいるので、尚更だ。

そうすると、母は私に電話をかけてくる。

薬を貰いに行ったけれどもらえないと訴える電話だ。

痛みを何とかしたいという母の気持ちもわかるし、そんなに頻繁に出せないという

職員さんの気持ちもわかる。

以前は自由に飲んでいた頭痛薬をどうしていちいちもらいに行かなければならないのか、

母は納得いかない。

86にもなったら、多少体に悪くても頭痛から解放されるならいいじゃないの、とも

思うけれど、職員さんたちはそうもいかないだろう。

そこで、ダメもとで頭痛外来に行ってみたのだ。

昨年末に脳梗塞で倒れた時、脳の検査はしているので、診察だけしていただいた。

先生が症状を聞き、いろいろ質問をされて、出した結論は

薬物依存ですね、だった。

やっぱりそうか。

私もインターネットで調べてそうじゃないかと思っていたのよね。

頭痛薬を飲めばのむほど悪化しますよとのこと。

でもどうすれば・・・

いきなり止めてしまうというのもね~~

すると先生が、「疑似薬をだしましょう」とおっしゃった。

疑似薬とは、薬に見せかけた乳糖だそうだ。

子供用の薬によく使われるそうで、苦い薬を乳糖でくるんで飲みやすい薬にするのだそうだ。

毒にも薬にもならない。

頭痛薬だと信じて飲むことが大事ですとのことだ。

薬局で、いくら飲んでもいいんですか?と訊くと、

いくら飲んでも良いですけど、あまり一日に何度も飲ませると

患者さんがおかしいと思うかもしれませんよ

とのこと。

そうよね、今まで出し渋っていた頭痛薬が好きなだけ出てきたら、

認知症とはいえ、おかしいと思うかも知れない。

そのへんの事情を説明して、その疑似薬を詰め所に預かっていただいた。

常勤の看護婦さんや職員さんも、それは良かったですねと喜んでくださった。

これで、心置きなく母に頭痛薬(疑似薬)をだして下さるだろう。

これで、うまくいくと良いのだけれど・・・