5月の半ばからクルーズの予定だ
昨年の9月に参加するはずだったクルーズが、台風のためにキャンセルになった。
キャンセルは残念だったけれど、
そのクルーズについては旅行社の対応に不満があり、
かえって良かったかなというところもあった。
その後すぐに今回参加予定のクルーズを見つけた。
寄港地には、以前から夫が行きたいと言っていた石垣島が入っている。
キャンセルしたのはカジュアルクルーズ、今度はラグジュアリークルーズなので、
それにも気持ちが動かされた。
半年以上も先のことで、どうなるかわからなかったけれど、
「9月中の申し込みなら一人2万円のお値引」に目が眩んで、とりあえず申し込んだ。
そこで心配なのは、何といっても86歳の母。
何とか元気でいてほしいと願っていたが、
年齢が年齢だから、もしかしたら、という予感があった。
案の定とでも言うのか、昨年末に脳梗塞で倒れてしまった。
悪い予感って当たるものなのね~、目の前が真っ暗だ。
やっぱりキャンセルするしかないかなと思っていたら、わりと回復が順調で何とか行けそう。
2月中にキャンセルすれば違約金がかからないので、とりあえず様子見していた。
キャンセルするなら明日までという日に、久しぶりに弟に電話した。
別に仲が悪いわけではないけれど、用がない限り音信不通状態だ。
事情を話して、私たちが不在の間母を頼めるか訊いてみると、
「任せて」という頼もしい返事が返ってきた。
それならばと、キャンセルはせず、さてこれで安心だわと張り切っていた。
ところが、3月に入って1週間ほど経ったころ、母のほとんど持病の腰痛が激烈に悪化。
立ち上がれないほどになってしまった。
困った
1週間早ければキャンセルできたのに・・・
何とかせねば
病院へ連れて行くと、ブロック注射を週に1回、痛み止めの血管注射は来れるなら毎日でも、
ということだけれど、かなり無理。
何とか週に2回通院していたけれど、夫婦で働いている弟にはもっと無理だろう。
私たちがいない10日間で、せいぜいブロック注射一回だろうな~。
あとは母に我慢してもらうしかない
仕方がない割り切ろうと思うが、母の腰痛は一向に改善しない。
さすがに悩んでしまう。
一か月経って、先生が「痛いのに効かないブロック注射を打つよりは、飲み薬に替えてみましょう」とおっしゃった。
副作用があって嘔吐する人が多いのだそうだけれど、
それを乗り越えられればとても良く効くのだそうだ。
先生から、最後の手段にとっておきをだしましたという感じが伝わってくる。
私も、その薬が母に合ってくれるといいと心から思う。
母をホームの部屋に送ってから、詰め所に薬の副作用の説明をして、
あまり嘔吐がひどいようならお電話くださいとお願いして帰ってきた。
薬を飲んでどうだったか、気になって電話をしてみようかと思ったけれど、
母は電話に出るのも激痛に耐えてという状態なので、
向こうからかかってこないなら大丈夫なのだろうと、1週間待った。
そして1週間後に行くと、まだ痛いと言いながらも、前回会った時より
ずっと良い状態に見える。
ベッドから起き上がるのにも脂汗を浮かべて悪戦苦闘していたのに、割と楽に立ち上がった。
新しい薬が効いているようだ
副作用の嘔吐も全くなかったそうだ。
病院で先生にそうお話すると、とても喜んで下さった。
「それでは、この薬を継続しましょう」ということで、今度は一か月分いただいた。
良かった、薬が一か月分出るのなら、弟にそれほど面倒かけなくて済みそうだ。
母の健康以外、問題は何もない。
かなり気持ちが楽になって、着々とというほどでもないけれど、
そこそこ準備は進めている。
本当に出発できれば良いけれど・・・