珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

食堂のおばちゃん

2017年04月25日 | 読む

山口恵以子さんの「食堂のおばちゃん」を読んだ。

姑と嫁が仲良く営んでいる食堂のお話。

二三(ふみ)は、デパートの腕利きバイヤーだったが、

10年前、夫が53才の若さで突然亡くなったのを機に退職、

それ以来、夫が残したはじめ食堂を、姑一子(いちこ)と二人で営んできた。

幼かった娘は小さな出版社の編集者となり、

はじめ食堂は、大きな収益はないまでも、家庭料理の店として常連客に愛され

無くてはならない店になっている。

 

そこに集う人々に起きる小さな事件、1時間ドラマを見ているように読める。

作者はもともとドラマのシナリオを書いていた人だそうだから、納得だ。

悪い人がいない、悪く見えても根は悪い人じゃない、良い人ばかりで

物足りないかも知れないが、安心して読める。

北朝鮮の暴挙や現金強奪など、嫌なことが続いている時には

こういうホッとする読み物が良いわ。

 

そうそう、出てくるお料理がどれも美味しそう~