今月の中頃、一緒だった女性ガイドさんがやや興奮気味に、「ねえねえ、鈴蘭って実がなるの知ってた?」と聞いてきた。
「は?何?」これは、私たちにとって「タンポポって綿毛が飛ぶって知ってる?」というようなもの。
「知ってるよ、うちの庭に生ってるもの」と答えると、「ああ、そうなんだ・・・」とちょっとがっかりしたようす。
ボランティアガイドの中には、本州からから来て札幌に住みついたという人少なからずいて、彼女もその一人だそうだ。
鈴蘭の花は見ても、実は見たことがなかったとのこと。
ところ変わればで、身近な植物の種類も随分違う。
以前、ライラックを知らない、聞いたこともないという群馬県からのお客様をご案内したことがった。
生憎花は終わってしまった頃で、どんな花ですか?と聞かれても写真も持っていなかった。
だって、ライラックを知らない人がいるなんて思いもよらなかったもの。
それ以来、ライラックの花の写真が虎の巻に加わった。
ライラックを知らないよりは、鈴蘭の実を知らない方がありそうだ。
我が家の庭の鈴蘭の実。
たくさん生っていたのだけれど、落ちてしまって一つしか残っていなかった。
これも3日もすれば落ちてしまうわね。
私たちが本州に行けば、やはり知らない花や木がたくさんあるんでしょうね。