韓国時代劇ドラマ「獄中花」オクニョ運命の女(ひと)
終わりました~~! あらすじと感想、最終回です!
本作は典獄署(チョンオクソ、朝鮮時代に囚人を管理する部署・刑務所)で
生まれたヒロインのオクニョ(チン・セヨン)と謎に包まれた朝鮮商団の
男テウォン(コ・ス)の典獄署(刑務所)を舞台にした斬新なドラマです。
朝鮮時代の刑務所が描かれていますが重苦しい暗さがなく、案外イキイキと
楽しく暮らしている囚人たちが面白可笑しく描かれていて興味がわいてきます。
たくさんの俳優さんが登場しますが、権力を振りかざす文定王后(キム・ミスク)
はじめ、その弟のユン・ウォニョン(チョン・ジュノ)と側女のナンジョン
(パク・チュミ)の悪役は本作の流れに大きくかかわっていく重要人物で
圧倒的な悪の存在感を発揮しています。
そして先代の王の毒殺を企て、それを目撃した東宮殿の内人をすべて殺害し
3人が国政を独り占めしようとする悪行が最後まで続きます。
年齢を重ね最近は悪役も演じるようになった大スターのチョン・ジュノさん
ですが若手俳優さんを支えるためにも仕方ないことですねぇ!
ジュノさんといえばドラマ「ラストスキャンダル」が有名で、何度も
ファンミやディナーショーに参加して素敵なイケメンオーラをそばで感じ
とってきましたが、あれから〇〇年・・・最近は悪役も違和感なく演じ、
それらしくピッタリ調和する俳優さんになりました(笑)う~ん貫禄です!
素敵に歳を重ねた大人の魅力が今も素敵なジュノさんです~!
またヒロインのオクニョ役のチン・セヨンさんのアクションシーンや
拷問を受けるシーンは今までの彼女とは想像もつかない運動能力に
驚きました。特に殺陣や剣術の乱闘シーンは本当にカッコよかったです。
典獄署(朝鮮時代の刑務所)で茶母として働くオクニョ(チン・セヨン)は
母が自分を生んでなぜ典獄署で死んだのかを調べるために捕盗庁(警察)の
茶母になりたいと思っています。
そのオクニョ(チン・セヨン)は典獄署にいるそうそうたる人物たちの
弟子となって様々な知識を身につけます。またある日、秘密の地下牢で
パク・テスと出会い武術まで習う機会を得て、捕盗庁(警察)の茶母の
試験を受けるのですが、あまりにも完璧すぎて落ちてしまいます。
実はオクニョ(チン・セヨン)には、国のために極秘の任務を遂行する
体探人(スパイ)になるように声がかかります。実は地下牢にいた
パク・テスが体探人(スパイ)だったのですが、パク・テスはオクニョに
体探人になってはいけないと止めますが、その後パク・テスは王妃様
(キム・ミスク)の計らいで牢獄を出てオクニョと一緒に同じ任務に就く
ことになりますが、意見が合わないパク・テスが邪魔になり仲間から殺され、
その濡れ衣を着せられるオクニョです。すべてウォニョン(チョン・ジュノ)
の仕業ですが、今度はオクニョを殺す命令がでます。
この指示を出しているのが悪人のユン・ウォニョン(チョン・ジュノ)
なんですが、オクニョは自分の母を殺した敵がユン・ウォニョンだと
まだ知りません。オクニョは指示通りに従い、それが自分と皆が助かる
唯一の道だと信じたのに自分が何の罪を犯して追われる身になったのか
理不尽な要求に師匠であるカン様(イム・ホ)に問いかけますが、カン様
もまた道理に合わない命令に涙を流します・・・
結局、この朝鮮時代信じられるのは自分自身だけなんですよね!
また、王と国を守らせるために王妃様(キム・ミスク)は弟のウォニョン
(チョン・ジュノ)に権力を与え、それを守るために極秘で任務を遂行する
体探人(スパイ)なんですが、結局悪人のウォニョン(チョン・ジュノ)の
ための組織であり、国のためというより権力と私腹を肥やす民の敵である悪人の
ための組織になっていること自体筋道が通ってないと思いますけど・・・
でもその後、弟のウォニョン(チョン・ジュノ)が王妃様(キム・ミスク)に
逆らって体探人(スパイ)パク・テスを殺したことを知り、誤解が解けた
オクニョは王妃様から典獄署の茶母に戻れるようにしてもらい、オクニョの
おかげで皆が元の場所に戻ってきます。
オクニョはいつも父親のように慕っているおじさんチョン・チョンドゥクと
また典獄署での生活が戻ってきますが、なんと王妃様からの命令で官職を
剥奪された弟ウォニョン(チョン・ジュノ)が罪人となって典獄署に牢獄
されることになります。そして王妃様は絶対にほかの囚人たちと特別扱いを
してはいけないと命令を出すのです。
自分が愛していた体探人(スパイ)パク・テスを殺された怒りが収まらない
王妃様(キム・ミスク)なんですね。
また一方、いつも典獄署でおじさんと呼んでいる養父チョンドゥクの
コミカルでテンポの良い演技と存在感はいつも楽しい笑いのツボですね。
そばにいるだけで胸がホッとする可愛いおじさんです~(笑)
また商人であるテウォン(コ・ス)もそうですが、いつもオクニョを
そばでそっと見守りながら助けてくれる重要な人物ですね。
その一人のテウォン役のコ・スさんは昔からぜんぜん変わらない容姿と
様々な表情が素敵ですね。結婚されて更に成熟された男の深みを感じる
俳優さんになったと思います。本作でも自分の人生を責任もって生きて
いく行首様を魅力的に演じています。
実の父親がウォニョン(チョン・ジュノ)という敵対する悪党なのが
かわいそうで胸が痛くなるストーリーですが、オクニョと一緒に事件を
解決していく姿と感情表現が豊富なイケメンのコ・スさんにウットリです。
またテウォン(コ・ス)はウォニョン(チョン・ジュノ)の側女の子供
ですが、同じく悪女ナンジョンもウォニョンの側女となり、テウォンと
母は悪女ナンジョンからひどい仕打ちを受け母は亡くなります。
この悪女ナンジョンは自分以外の側女を次から次へと脅し、ウォニョン
から引き裂こうとする嫉妬深い女でやがて正妻を押しのけて自分が
その座に就こうと企む恐ろしい悪女ですが、その悪の中心となる
個性的な演技は夫役のウォニョン(チョン・ジュノ)同様に見応え十分です!
そして、テウォン(コ・ス)は父ウォニョン(チョン・ジュノ)と悪女ナンジョンに
復讐することが目標なのですが、弱い立場のテウォンは常に追い詰められ
苦しい迫害を受けます。
その後、王妃様の弱みを握っているウォニョンの側女ナンジョンの陰謀に
より牢獄から出たウォニョンですが、このユン・ウォニョン一家は
捕盗庁(警察)を指揮している従事官ジホンもユン家の婿候補なので、
簡単に自分たちの思う通りに悪いことができます。
まったく、どこの役所も信用できません。誰を頼りにどこに訴えれば
いいのでしょうか? 特にテウォン(コ・ス)は自分の無力さが情けなく
思い、目の前の越えられない壁に無念がつのります・・・
そしてオクニョはその間違った事件を1つ1つ推理をしながら無実の
犯罪者として扱われ濡れ衣を着せられた者の冤罪や罪などを晴らしていき
悪女ナンジョンに立ち向かっていきます。
もちろんオクニョ一人の力ではできませんが、オクニョとテウォンの
周りには二人を助けてくれるたくさんの人物が知恵と力を貸してくれます。
頼りになる典獄署の仲間たちの人間関係やつながりがこの物語の大きな
カギとなり本作が一番伝えたい重要なポイントだと思いました。
また一方、悪女ナンジョンから食事に毒を盛られウォニョンの正妻が
亡くなりますが、その犯人がナンジョンだとテウォンがウォニョンに
伝えますが、それを信じないウォニョンです。またこのウォニョンも
誰もが認める根っからの悪人とその腹黒さの中に少し純粋な部分が
見え隠れする幼稚なところは少し人間味あるように感じます。
その後悪女ナンジョンは正妻として貞敬夫人になり、今まで自分を
見下す者たちに必ず目にものみせてやると喜びの涙を見せるのですが
今までも自分勝手なことしてきたのに益々権力で服従させる気です。
またテウォン(コ・ス)の叔母ファン・ギョハはテウォンに妓楼を
受け継いでほしいと話をします。妓生のソジョンと共に力となり政治の場
でもある妓楼を利用し、これから悪女ナンジョンと争う際に好都合だと
伝えます。
中盤過ぎ、世の中が凶作で民が飢え死にしているとき、悪女ナンジョンは
米を買占めています。そして商団の大行首様はテウォンに解決策として
父親であるウォニョンを利用するように言いますが、頑固なテウォンは
聞く耳を持たないのです。ところが父親であるウォニョンは昔捨てた息子の
テウォンに少しづつ心を開き始めています・・・
また身分を偽って王宮の外に出ていた王様に出会うオクニョは王だと
知らずに仲良くなり、王様は何かとオクニョを助けてくれますが、
二人の関係がおもしろくなく嫉妬するテウォン・・・(笑)
また本作は王様の登場が遅くて不思議な時代劇だなぁ~と思っていたところ
この王様は今私が視聴中のドラマ「私の婿の女」の婿役ソ・ハジュンさんが
演じていました~名前だけの力のない王様ですが、劇中「この国の王は
王妃(母)ではなく余だ」と言って力強く自分の意見を押し通すところのシーンは
カッコ良い王様でした。いつも王という人物は無能で情けない愚かな
人物が多いですがソ・ハジュンさん演じる王は強い王であってほしいと
思いました。
典獄署では囚人たちが塩作りをはじめ、外で労役に就き少ないながらも
賃金が稼げるようにオクニョが力を貸しますが、その後もすべて
悪女ナンジョンの悪行でオクニョとテウォンは身に危険が迫る攻撃を
受けます。
ある時、オクニョが裏帳簿の事件で捕まり官婢になるところを体探人
パク・テスの孫でユン・ウォニョン一家の婿になるはずの捕盗庁の
従事官ジホンがオクニョの味方につきます。
オクニョとジホンの仲を疑っている悪女ナンジョンはオクニョが
憎くて仕方ありません。
そのことでジホンは海州監営の判官に左遷されますが、その後明に奴隷と
して売られるところをジホンと出会ったオクニョは助かり、二人で官婢の
身から抜け出す術を探そうとします。
そしてジホンは祖父のパク・テスが残した地図を頼りに遺品を探しにいく
つもりだがオクニョに一緒に同行してほしいと頼みます。
そして、そのパク・テスが残した地図が示す場所には勅書があり、その後
窮地に陥った王様を救い国をも救うことになります。
本作はイケメンの独身男優さんの出演が少ないのが気になるところですが
(笑)ゆいつパク・テスの孫ジホンを演じたチェ・テジュンさんの
華やかさが目立っていました。最近のドラマでは「お願いママ」の
末っ子役の初々しい少年っぽいイメージが可愛くて、やたら守ってあげたく
なるタイプの俳優さんです(笑)これからの活躍が楽しみですね!
一方、典獄署では仲間のみんながオクニョが死んだと思っていて、王様も
テウォンも悲しんでいます。そのテウォンも父のウォニョンから
官職に就くように言われ平市署の署長としての任務につき市場での
お金の動きをすべて把握し国中のお金の管理と市場を統制しようと
考えています。
月日がたち、罪人として都を離れていたオクニョも昭格署の官職者の
目に留まり昭格署へ移動になり都に行くことになります。
皆死んだと思っていたオクニョが生きていたことが分かりテウォンも
オクニョが生きて漢陽に帰ってきているという話に涙ぐむのです。
しかし、テウォンの気持ちとは反対にオクニョは、テウォンの心の変化を
知り、気持ちが冷めていきます。オクニョはテウォンがナンジョンや
ウォニョンと手を組んでいることを知ったのです・・・
またテウォンは王宮で王の明宗(ソ・ハジュン)の正体を知って衝撃を
受けます。まさかオクニョが会っていた男の正体が王様だとはオクニョも
知っていないはず・・・そんな中、テウォンは王妃のために紙を
買い占めようとしてオクニョと対立することになり、二人の愛は遠く
すれ違いお互いに胸を痛めるシーンが切なく描かれていきます。
後半に入り
悪女ナンジョンが薬剤を高く売るために嘘の疫病をでっち上げたことを
テウォンは王の明宗(ソ・ハジュン)に伝えます。そしてナンジョンの
逮捕に役立ったことについて王の明宗は感謝するのですが、オクニョに
ついては「これからもずっとあの子と会い彼女を通じて王宮の外の事情を
知るために正体が発覚してはいけないので、これからもオクニョに僕の
正体を知らせるな。これは王としての命令だ。」と話します。
ところがすぐにナンジョンは釈放されます。まったくあんなに明白な罪
なのに、いろいろな政治的な取引があるのでしょうね!イライラ!(笑)
そして、オクニョはいつも心に引っかかっていた胸の内をテウォンに
話します。「私の母を殺した犯人があなたの父ウォニョンなんです。」と
打ち明け涙を見せます・・・
衝撃をうけるテウォンですが、また更にオクニョとジホンが手を組んで
群小商団を集めていることを知ります。また新しい事実が伝えられ
驚くテウォンですが、ジホンはテウォンのせいで養父を失っているので
テウォンに対して復讐心があるのでしょうね。
ますます二人の愛は遠ざかっていきそうです・・・
更に悪女ナンジョンたちの悪行は最後まで続きますが、その中でも
家族のように慕っている典獄署のおじさん養父チョンドゥクが殺人罪の
濡れ衣を着せられ、なかなか冤罪を晴らすことができない状態のとき
オクニョはさらに自ら進んで解決策に取り組み誰にも負けない強い女性を
演じていました。このシーンは本当に素敵な家族愛、人間愛をアピール
できたと思います。またこのときオクニョとテウォンも元のように手を組み
オクニョも事件解決のために外知部(朝鮮時代の弁護士)となって活躍
します。そんな裁判でのオクニョの姿を見て外知部(朝鮮時代の弁護士)
が必要だということを痛感します。
後半過ぎ、オクニョが中宗大王の娘でお姫様であることが明かされます。
ということは王様の明宗とオクニョは兄妹ということになりますね。
ところがオクニョはこれまで自分を助け守ってくれた人が肉親の明宗で
兄がいたことに驚き喜ぶのですがハン尚宮やカン様に当分のあいだは私の
身分を王様に明かさないでください。私の母を殺したのは王妃様です。と
伝えこの大きな秘密を守ってほしいとお願いします。
ところが、秘密の隠家にいるカン様(イム・ホ)に会いに行ったテウォンは
そこで王の娘であるオクニョの身分を知り衝撃を受けます。
テウォンは距離を置こうとし二人の愛には危機感が迫りくる気配がして、
オクニョがお姫様という事実が二人を引き裂く要因になりそうで心配です。
彼女の顔をまともに見られないほどショックを受けるテウォンですが、
なかなか進展しないラブストーリーにイラっとしますね。
オクニョは「これからも変わることは何もない」とテウォンを説得しますが、
テウォンは父ウォニョンの嫡子ではなく庶子だということもこの朝鮮時代には
弱みとして差別を受けることでしょう・・・
テウォンが身分の違いを気にするのも仕方ありませんね。
また、何も知らない王様も母親の王妃様や恐ろしい敵から守るためにオクニョを
側室にしようとしますが、オクニョはそれを断ります。王様もオクニョの
意に反して側室に迎える気はないと言いますが、実は妹だと告げることが
出来ないもどかしさが切なく描かれています・・・
終盤、王である明宗(ソ・ハジュン)はテウォンのもとを訪れ、母の王妃と
ウォニョンとナンジョンが先代の王の毒殺を企て、それを目撃した東宮殿の
内人をすべて殺害したことを話し、3人が国政を独り占めした罪を罰したいと
伝えます。
そのためには家族だとしてもその罪を問い、間違いと正さないとならない。
そう言って助けを求める王様の提案にテウォンは従うことを決心します。
真相を明らかにするために調査を始めるということはウォニョンとナンジョンに
とっては困ることなので、オクニョを殺そうと企みます。
そして、ウォニョンとナンジョンが捕えられ、王妃様はオクニョを捕えます。
王妃様はオクニョを人質に取引をしますが、オクニョの危険を感じたテウォンは
最終的に彼女の秘密を王である明宗に打ち明けるのです。
「オクニョは中宗大王と宮女の間に生まれた娘、お姫様です」
「オクニョは殿下の妹であり、この国の姫です。オクニョを助けてください」と
ひたすらお願いするのです。
そして王である明宗は母である王妃様の前で「野心の犠牲になった者の
ためにも私が王座を下り、罪をつぐないたい。そのためなら王位だけでなく、
命も捨てられます」と告げます。その言葉を涙しながら聞いていた王妃様は
急に病が悪化し危篤状態になり静かに息を引きとります。
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Warner Music Korea |
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最終回
悪の柱だった王妃様が亡くなり王女としてのオクニョのもとに王様から
書状が届き、王宮の外の混乱を収拾せよと王命が下ります。
王宮で孤立している王様の力になり、この国を正すためにオクニョは
王女としてナンジョンやウォニョン相手に戦うのです。
そしてすべて悪人を射ち滅ぼした王女のオクニョでしたが、肝心の
ナンジョンとウォニョンを取り逃がしてしまいます。
ところが隠家に逃げこんだナンジョンとウォニョンは常にそばにいて
信頼していたドンジュの裏切りで隠れていた場所がバレてしまい結局
捕らえられてしまいます。ドンジュは自分の家族と財産を守る条件で
テウォンに彼らの居場所を知らせます。
ナンジョンの証拠が不十分で処罰が難しい状況の中、オクニョは、
ナンジョンがウォニョンの本妻を殺害した罪を明かし、ナンジョンが
罪を受けるように罰しました。その悪女ナンジョンは、毎日オクニョが
自分を殺しに来る妄想に苦しみ、結局自分が隠し持っていた毒薬を飲んで
自害することを選び血を吐きながら悲劇的な最後を迎えます。またその
妻を見つけたウォニョンも後を追って毒薬を飲んで死を選ぶのです。
二人の悲劇的な最後を聞いたオクニョとテウォンは復讐はできたものの
恨みが晴れると思っていたが何故か心に空しさが残るのです。
テウォンにとっては父親であり、何度も危険な目にあった自分を
助けてくれた時もあったのできっと心が重く複雑な心境なのでしょうね。
オクニョは翁主に復権され、宮殿の中で暮らすようにと王である兄は
告げますが、彼女は、当分の間は宮の外でやるべきことがあり、典獄署の
暮らしを良い状態に改善したいと思っています。
1年後、テウォンとオクニョの二人は外知部(朝鮮時代の弁護士)として
正しい調査を行い、力のない民を助けるために尽力をつくすのです。
民の代わりに弁論をし、力のない人のために全力で働くことが二人の
夢の一歩だったようです。
ドラマ「獄中花」は、「第二のチャングム」にはなれませんでした。
少女が逆境の中成長していく主体的な女性のストーリーは、
宮女から御医へと成長した「チャングムの違い」の感動的なストーリーを
記憶する人たちには、歓迎されるドラマでした。「チャングムの誓い」を
手掛けた「史劇の巨匠」と呼ばれるイ・ビョンフンPDが演出すると
いうのも信頼感を増しました。
しかし「チャングムの誓い」の枠組みを抜け出せなかったことが、
「獄中花」の限界でした。「危機と克服、そして成長」を繰り返す構図は、
12年前「チャングムの誓い」で視聴者の心を掴みましたが、12年経った
今の視聴者には共感を得られませんでした。
また一部の役者たちの演技にも視聴者にとってはひっかかる部分が
あったようです。
最高視聴率22.6%は善戦したと言えますが、同時間帯の「契約結婚」の
最高視聴率が22.9%だったことと比較すると、「獄中花」の成績が
成功だったと評価するのは難しいです。
一方で「獄中花」の不振は、韓国での史劇のトレンドの変化を
感じさせます。最近大きな話題となったドラマ「雲が描いた月明り」は、
皇太子と男性内官のラブストーリーという驚きの設定だったにも関わらず、
漫画を見ているような展開が視聴者に好評でした。
これは12年前「チャングムの誓い」が熱風を巻き起こした時とは、
史劇を見る視聴者の好みが大きく変わったと解釈できるようです。
(イノライフ)