ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ハ・ジョンウ、イ・ビョンホンら
いわゆる「A級」主演俳優たち4人がいなければ作品が作れない。
それは投資がなかなか集まらないという状況だ。
そのため一つの映画をクランクインさせるまでに数年がかかったりもする。
ある製作会社の関係者は「名前もよく知られて演技力も認められている
俳優Bだが、実際にキャスティングすると投資家が現れなくて撮影が
進まない。投資社から『Bではダメだ』という言葉だけが返ってくると
明らかにした。
俳優はさらに強い不満の声をあげている。
「A級」俳優たちとの差別のせいで映画をあきらめてドラマだけに
出演する者もいる。韓流スターとして名をはせた俳優Cの関係者は
「アジア諸国で人気が高く、ドラマへのオファーは多い。
唯一、映画界では冷や飯を食わされている。
ちゃんとしたシナリオをなかなか受け取ることができない」とし
「A級俳優たちとは比較できないほどギャラもかなり落ちる。
それでも小さな映画だけに出演することもできないので映画への
出演は考慮しないでいる」と伝えた。
キャスティング市場の寡占は望ましい現象ではない。
一部のチケットパワーを持つ俳優だけに関心が傾けばそのツケは
結局観客に返ってくる。
ある映画界関係者は「全員が『A級』俳優頼みになれば中間級の
俳優には機会すら与えることができなくなる。
最終的には映画の多様性が阻害されることになる」とコメントした。
(中央日報日本語版)
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