ドラマ「代理店」日本の視聴者への配慮は忘れたのか?
女優イ・ボヨン主演のJTBC『代理店』が高視聴率を記録し、関心を集めている。
その一方、劇中には日韓関係を例に利用したあるセリフが登場。、一部のドラマファンの間で疑問の声が上がっている。
「日韓関係」は不仲の象徴?第7話のシーンに日韓問題を取り上げたセリフが登場する
財閥3世でSNS本部長として働くカン・ハンナ(ソン・ナウン扮)は、財閥の友人と集まり、ワインを楽しんでいた。そんな中、カン・ハンナとキム・ソジョン(チョン・イェビン扮)の喧嘩が勃発。
いがみ合う様子を側で見ていた友人は、「あなた達は本当にいつも喧嘩ばかり。日韓関係もたまに良い時があるよ。少しは仲良く過ごしなよ」と2人の仲介に入った。
すると、カン・ハンナの矛先は、喧嘩の間に入った友人へ。
カン・ハンナは「言うことがやっぱり親日派の子孫らしいね」と一言。彼女の発言にカッとなった友人に対し、カン・ハンナは続けて「あなたの祖父は*朝鮮総督府に飛行機を献納したじゃない。そうやって事業を行って財閥になったんだから」と相手を皮肉った。
*朝鮮総督府:1910年の韓国併合によって大日本帝国領となった朝鮮を統治するため、同年8月29日に設置された官庁 (意味出典:Wikipedia)
財閥令嬢同士の熾烈な言い争いが印象的なシーンであるが、セリフ内には不仲の象徴と言わんばかりに”日韓関係”というワードが登場。
さらに「親日派の子孫らしいね」と相手を逆撫でし、植民地時代のエピソードを盛り込むという展開に、「このシーンで日韓関係持ち出す必要があった?」「韓国では普通かもしれないけど、このセリフは日本人への配慮が足りないのでは?」と一部の視聴者が首をかしげている。
最近では、Netflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)など、動画ストリーミングサービスの普及により、日本でも韓国ドラマを手軽に視聴できるようになった。
多くの韓国俳優が日本でファンミーティングを開催している様子からも、日本の韓国ドラマ市場の大きさが伺える。
過去には韓国ドラマのセリフや演出が、海外視聴者への配慮を欠いたものであると、他国から抗議が寄せられることもあった。
JTBC『ビックマウス(2022)』の劇中での発言が批判を呼んだ
2022年に放送されたMBC『ビッグマウス』では、イ・ジョンソク演じる弁護士のパク・チャンホが連続殺人を犯した死刑囚に対し、「お前の母親はお前みたいなサイコパスを生むなんて、一体何を召し上がったんだろうな。トムヤムクン(タイのスープ)か?」と発言。
さらにSBS『ラケット少年団(2021)』では、インドネシアのジャカルタで開催された国際大会のエピソードにて、国旗を破るシーンや現地の環境に不満を吐露するシーンが公開され、物議を醸している。
それぞれ各国のネットユーザーが反応を残しており、「国を侮辱している」「失礼すぎるセリフ」と抗議の声が殺到。『ラケット少年団』はその後、ドラマの公式SNSで謝罪文を投稿した。
韓国ドラマは現在、韓国国内のみならず全世界に配信され、多くの視聴者に愛されている。
グローバルなコンテンツであるからこそ、世界配信であることを念頭に置き、海外視聴者に対する配慮を忘れるべきではないという意見も少なくない。
かしこい韓流・k-pop生活Danmee
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