
『サイコだけど大丈夫』の主演俳優キム・スヒョン。彼は無類のボウリング好きで知られる。
本人も「趣味はボウリング」と公言するほどで、過去にはファンミーティングでボウリングのデモンストレーションをしたこともあった。このボウリング好きが高じて、キム・スヒョンは過去に一度だけ本格的にプロボウラーを目指したことがある。去る2016年10月に、韓国プロボウリング協会が主催するプロボウラー選抜大会に出場したのだ。そこでキム・スヒョンはプロ顔負けの実力を披露。1次実技評価では最高得点271を叩き出すなどし、参加者全114人中31位のアベレージ214.6で2次実技評価へと進出した。最終的には惜しくも2次脱落となってしまったが、その実力が本物であることを証明してみせた。大会ではこんなエピソードもあった。当時、協会は「ボウリング発展に寄与できる人物が基準記録を通過した場合、特別会員資格を与える」という協会規定に基づき、1次突破後にキム・スヒョンにプロ資格の授与を打診していた。しかし、キム・スヒョンはこの申し出を辞退。ほかの一般参加者と同じ条件で、正々堂々とプロボウラーに挑戦する意思を示したという。「演技をするうえでボウリングにたくさん助けられました。ボールやレーンのコンディション、奥に立っているピン。結局、これらをどれだけ信じられるか。投じたボールがどこに行くかわからなくても、とにかく信じて投げますよね。これを演技に入れ替えると一脈相通ずることが多いのです。演技においても、自分がキャラクターにどれだけ没入できるか。そして、それをどれだけ信じられるかだと思います」これは以前、『BIZENTER』とのインタビューでキム・スヒョンが語った言葉だ。こうしたボウリングでの経験、ボウリングへの真摯な思いが、彼の俳優業にもつながっているということだろう。(スポーツソウル)