ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

YOU ARE THE FATHER!!

2010-07-10 | アメリカ
マイケルジャクソンが死んでから初めて彼の曲を聴いてファンになった人、多そうですね。
マイケルの曲に「ビリー・ジーン」って言うのがあります。

「ビリー・ジーンは恋人なんかじゃない
一晩躍っただけなんだ
ジェイムズは俺の子なんかじゃない」

という衝撃的な内容の曲ですが、日本人の感覚では「もう生まれて名前を付けている段階で『あなたの子よ』って言う?」と思いませんか?

それがですね。
アメリカではそういうことがしょっちゅうあるらしいのです。

先日、アメリカの最低お下劣番組「ジェリー・スプリンガー・ショー」を紹介しましたが、おる意味こちらの方がお下劣、という「モーリー」という番組が今日の話題。

この番組の売りはなんと「DNAテスト」。
誰の子供かわからない、あるいは男性が父親であることを認めない子供を持つ女性が番組に男を引っ張り出し、司会のMAURYに話をします。
モーリーはDNAテストの結果を読みあげ

YouARE the father!
あるいは
You are NOT the father!

とやるわけです。

実際の番組で説明します。

これが司会のモーリー。
ジェリーのように、この人も比較的説教はしませんが、女性を慰めたり、男性に皮肉交じりのサジェストをしたり、という程度。
この手の番組は実は他にもいくつかあって「俺のショーから今すぐ出ていけ」とか「もし彼女の話が本当なら今すぐあんたのケツを叩いてやる」なんて暴言を吐くのがウリの司会者もいます。
今日の女性は、この男性が父親だと言い張っています。
男性は「そんなはずはない・・」と逃げ腰。女性は口をきわめて男性を罵ります。

ところが、この子供の父親である可能性があるのは実はこの青シャツ君だけではありませんでした。
父親候補の残り二人。
こちらも「俺は絶対違う!」と言い張っています。

ここで、子供の大アップとともに三人の顔が写ります。

「これ絶対こいつの子供」と似ているのを視聴者に当てさせるサービスでしょう。
あなたはこの子、誰に似ていると思います?
子供が出ると、会場に来ている参加者が「オオゥ~」(かわいい~という意味のアメリカ人特有の叫び声)と一斉に叫びます。
そして、ブーイングに迎えられて、残り二人も入場。

モーリーがおもむろに取り出す封筒、ここにDNAテストの結果が入っています。
息を飲む瞬間。

「青シャツくん。ユーアーのっとザ・ファーザー!」

「うっそお!」
青シャツが父親だと思い込んでいた女性、ショックでスタジオを駆けだします。
(これもお約束)

モーリーが追いかけて、慰めとともに連れ戻し、残りの二人の発表。

「赤シャツ君。ユーアーのっとザ・ファーザー!」


赤シャツ、思わずガッツポーズ。黒シャツはぼーぜん。
残るは自分だけだからです。

そして可哀そうな黒シャツに死刑宣告が。

ああ、ちょうど字幕で宣告しているところが撮れました。
もう一度似ているかどうか比べる写真見てください。
左端が黒シャツ君ですが、一目瞭然で似ています。


黒シャツ君、涙目。女性も何故か浮かぬ顔。

といったハラホレヒレハレなストーリーが毎日毎日、一回の番組につき四組繰り返されます。
驚くことにこういう訴えはいくらでも・・それこそいくらでもあるようです。

我々恥を知る日本人に言わせると、公衆の面前で自分がいろんな男性と云々、みたいなことを言いたてる女性が一番信じられないんですがね。
それから、こういういきさつをテレビで放映されてしまった子供の立場は?
もう出だしからケチつきまくりとしか思えないんですが。

それでは最後に黒シャツ君に感想を伺ってみましょう。



字幕はモーリーが
「私は今経済支援とかについて話しているんではなく父親として・・・」と言っているところ。
誠意を表せっていうことですかね。
それを聞いていて黒シャツ君

「ぴー」

おっと、放送禁止用語を呟いてしまったようです。





そりゃ太るわ

2010-07-10 | アメリカ
日本で「体重を減らしたい」と悩んでいる方、どんな方もここにくればスリムと言われるおとぎの国、それがアメリカ。
日本人の「太ってると自分で思っている人」なんて、ここでは「スキニー」とまではいかなくても「そんなに痩せてるのにダイエットなんて」と言われること必定。
特にこの辺りは東洋系が少なく、周りを見回せば3人に一人は太った人。
体質的に太りやすいうえ、食生活にかなり問題があるみたいです。
そんなおデブさんの国、(東部)アメリカのスイーツ事情です。
ジュライ・フォースの日、「どうしてケーキにこの色を?」という食欲をそそらないケーキの画像をあげましたが、アメリカ人というのは日本人とかなり甘いものに対する感受性や何かが違うもののようです。
大抵のものが「虫がわきそうに」甘いです。
日本のお母さんがケーキを焼いてアメリカ人の子供に食べさせると「甘くないので美味しくない」とはっきり言われるそうです。
そして、食べ物が安いこともあって、大抵のものがものすごい量です。
息子がどうしても一度食べてみたいというので「マンチキン」とやらを買ってやりました。
ネタになるかなあと一度だけ、という約束で買ってやったのですが・・・。
この毒々しい蛍光オレンジの物体は、チョコレートスプリンクルです。
最低25個からしか売ってくれないんですよ。(あとは50個入り・・パーティ用?)
これ、息子がいくつか食べたあと。
私は絶対食べないし、この後どうすれば・・。
これ、25個で4ドル99です。安いですよね。
安いからって買ってみんな食べちゃうアメリカ人。
この弾金ドーナツ(わざとです)は、なんとドライブスルー。
いつもいつも、車がスルーしています。
本当にアメリカ人、ドーナツが好き。

そりゃ太るわ。

1ドル25セントのプレッチェル。大きさを比較するため、ホテルのカードキーを置いてみました。モールで焼きたてを売っていて、いつもその周りにはいいにおいが。
ふらふらと買って歩きながら食べるアメリカ人。

オーガニックスーパー「ホールフーズ」のイートインコーナーで息子が食べた(お断りしておきますが、本日の画像全て私は一口も食べていません)ピザ。
無茶苦茶でかいです。これで200円くらい。

ホテルの売店で売っていたM&M入りアイスクリームサンド。
この原色がどうして美味しそうに見えるのか全く理解できない。
青い色が絵の具のようにナプキンについています。
これも、一度だけ、と言って買ってやりました。
(これも、ネタになるかなあと、写真を撮るためだけに許しました・・・。ピンボケですが)
ホテルのおねいさん(かなりふくよか)が「これ、美味しいわよ!マイ・フェイバリットなの」と言いながら渡してくれたのですが息子「こんなの毎日食べてるからああなるんだ・・」
と一言。まあまあ(^_^;)
そう、アメリカと言えばアイスクリーム。
アメリカ人のアイスクリーム好きは半端じゃない。
学校の近くにある「ウルマンズ・アイスクリーム」。
冬の間豪雪地帯のこのへんではおそらくやっていないと思われる「アイスクリームしか売っていない」お店。

初老のウルマンさんは、売り子をカレッジの運動部か何かのアルバイトに任せています。
みんなぴちぴちのかわいいおねえさんばかりで、それがまた人気を呼ぶという商売上手。
「3か月で一年を寝て暮らす男」
と呼ばれているかどうかは分かりませんが、とにかく、いつ行っても車がいっぱい停まっていて繁盛しています。
みんな、買ったアイスをそこにあるテーブルで食べます。
「ドライアイスで持ちかえり」ということをしていないので、その場で食べるしかないのです。
画像では牛がいるように見えますが、柵の向こうは隣の家の庭で、ウルマンズの客のために牛の飾り?を置いて牧場ムードをだしているのです。
でも、ここはウルマンさんの家ではないようです。
暑いときにはもう長蛇の列。

ここのアイスクリーム、アメリカのものにしては甘さ控えめで、結構おいしいのですが、何しろ量が・・・


これ、キッズサイズで一番小さいカップ。
250円。
日本のアイスクリームの優に2倍半はあります。
息子はここのアイスが好きで滞在中何度か立ち寄るのですが、一度も全部食べたことがありません。
この上に3クラスくらいあって、一番大きいのは3段重ね。
誰が食べるんだ、と言いたいところですが、たいていの人が最低2段重ねを食べているから驚きます。
小さい写真の赤いシャツの男の子、こんな小さいのに手に持っているのはミドルサイズ。
(コーンにのせています)
よしよし、君も立派なアメリカの少国民だ。

いつもこういう彼らの食べっぷりを見ては内心つぶやいています。

「そら太るわ」