早いもので、今年もまた大晦日となりました。
毎年三ヶ月くらいの体感速度で一年が過ぎていくような気がするのですが、
このブログも本日で1352日目。
今年の一月に始めた「開設1000日記念ギャラリー」も、最終回となりました。
本日は、ブログ開設初期頃に「中指」で描いた画像ばかりを集めました。
初めてこの「中指画像」という言葉を聞く方のために説明しておきますと、
まだ絵画ソフトを導入していなかった頃、当時の絵は、gooブログに付属している機能
「おえかきツール」
というのを使って描いていました。
画面に絵画パッドが出るので、ノートパソコンのホイールパッドを指でなぞり、
あの直径役4センチ程の円の中だけで絵を描くわけです。
わたしの場合中指が一番安定した線が描けたので、使うのはこの指のみ。
一作描きあげたあとには腱鞘炎になりそうなくらい指が攣ったものです。
で、今更のようにそうやって描いたこの絵を見ると、自分でも驚いてしまいますね。
とくにこの絵は、
「沈み行く戦時徴用船」
というエントリのために描いた、
「本船と運命を共にした『ぶら志る丸』の大野船長」。
大久保一郎画伯が描いた幻の戦争画を、靖国神社の図書館でコピーして持って帰り、
縮尺線を引く等の苦労をしておえかきツールで描きあげたものです。
全く、久しぶりに自分のこういう「才能の無駄遣い」
(おえかきツールで絵を極める究極の無駄な努力という意味です)
を目の当たりにすると、昨日の「講評者」さまではありませんが、
「何の役にも立たないこんなことにこれだけを注げる情熱というのは
一体どこから湧いてくるのだろうか」
と自分のことながら不思議で仕方ありません。
ただ、一つ確かなことは、この絵を図書館で見つけたとき、
文字通り心が震え、彼らを悼む気持ちと戦争の悲惨さに対する憎悪で
涙を抑えることが出来ないほどの衝撃と、
これほどの力を持つ絵でありながら秘匿されていたゆえに誰も
それを観ることを許されなかった、ということに対する義憤が、
「ならばこのわたしがどんな方法であってもそれを再現してみせる」
という無謀な努力への原動力となった、ということです。
それは、同じエントリのために描いたもう一つの絵、
「沈没寸前に日の丸を揚げる『瑞穂丸』」
についても言えることで、この船が軍艦ではなく、徴用された民間会社の船であること、
つまりここで従容と死に往こうとする海の男たちが、軍人ではないということに
わたしの衝撃の原点がありました。
舳先で万歳をする船長も、身体を波にさらわれながら「瑞穂丸」に国旗を揚げようとした船員も、
そして沈み往く船の艦橋で佇む人影も・・。
日本という国が戦争をすることになったとき、戦うことを定められた軍人のみならず、
こうして名も無い日本人たちもまた、自分の任務を完遂することによって「戦死」していきました。
そこで是非お話ししたいことがあります。
今、日本のマスコミと中国韓国が大騒ぎしている安倍首相の靖国参拝。
産經新聞以外のマスコミ始め反対派はそこに何が祀られているかすら知らず、知ろうともしないで、
「ヒトラーの墓」
などと気の利いたことをいったつもりになっているタレントキャスターと
大同小異の確信犯的無知をさらしています。
(自分が間違っているとは夢にも思っていない、といういみの確信犯ですよ)
安倍総理が、
「中国や韓国を傷つけるつもりは無い」
と発言したという報道がありましたが、これも元発言を聞かないうちは、新聞社が
安倍発言の中から自分たちの主張に都合のいい部分だけを抜き出したに違いない、
とつい懐疑的にみてしまいます。
が、もしこれが本当なら、参拝するという決断をし実行した安倍総理は、
『相手に餌を投げ与える』がごときこのような発言はやめていただきたいと思います。
わたしが今後の安倍政権、日本政府にしていただきたいのはつまりこういうことです。
靖国神社にどういう人々が祀られているのかを世界に向けて周知させる。
これを読んでいる方々の中にも、もしかしたら靖国には、大東亜戦争で亡くなった将兵の御霊だけが
祀られていると思っている方がおられるかもしれないので、ここではっきり書いておきましょう。
大東亜戦争よるずっと昔の、明治に創建した「東京招魂社」が基である靖国神社には
戦場で救護のために活躍した従軍看護婦や女学生、学徒動員中に軍需工場で亡くなられた学徒、
軍属・文官・民間の方々も数多く含まれているのです。
つまり、この絵に描いた徴用船が沈められた際波間に散った民間人の魂も、
ここには祀られているのです。
さらに、その当時、日本人として戦い亡くなった台湾及び朝鮮半島出身者や
シベリア抑留中に死亡した軍人・軍属、そして大東亜戦争終結時に
「戦争犯罪人」として処刑された方々などの神霊も祀られています。
繰り返しますがわたしが日本政府に広報をお願いしたいのは、
「靖国神社の目的とはなんぞや」
それはすなわち、
「国家のために一命を捧げられた方々を慰霊顕彰するその一点にのみ」
にある、ということをあらためて世界に告知させていただきたいのです。
身分・勲功・男女の区別なく、祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)
その数246万6千余柱は、すなわち
「祖国を守るという公務に起因して亡くなられた方々の神霊」
でありこの絵に描かれた海の男たちも、その御霊として靖国におわします。
このような場所であることを知ってもまだ靖国を「戦犯の墓」などと言い募る人間は、
おそらくたとえ国籍が日本人あっても精神まで日本人ではないのでしょう。
逆に、たとえ日本人ではなかったとしても、もしそういった事実を知れば、
むしろ首相が参拝できない方が異常であり、
その問題は単に国家間の戦略に起因するものにちがいない、
と大抵の人間は真実に気づいてくれるだろうと思われます。
日本人というのは権謀術数を「卑怯なこと」として蔑む傾向にありますが、
そんな武士道的正々堂々さは、国家間の利益の奪い合いにおいて全く通用しません。
日本政府には、こういうロビー活動を、情報戦を戦うつもりで
公費をそのために歳出してでも真剣にやっていっていただきたい。
安倍首相の参拝は「快挙」でしたが、問題はこのあとです。
決して首相の行為から日本政府が「梯子を外す」ようなことにならないように、
しっかり日本を内外の敵から守るために掩護していってほしい、とわたしは思います。
軍人さんの奥さん
今年、靖国神社参拝とともに近隣反日国に利用されたのが、
「旧日本軍従軍慰安婦問題」です。
この話も実にシンプルで、古今東西どこの軍にもあった「慰安施設」を、
女性の人権を無視して非統治国から拉致して従事させた、という風に
曲解捏造して騒いでいるというだけの話。
日本国政府が関与したかどうかの問題について証拠は無く、
慰安婦の実態とは普通に貧しい親が娘を女衒に売ったというだけのことなのですが、
まず朝日新聞がこれに「火をつけ」、「煙を煽って」、
その煙が海を渡り、韓国がここぞと大騒ぎを始めたという構図です。
この騒ぎの元凶となった記事を書いた植村記者の義母は在日韓国人であるとの由。
韓国というのは昔中国、統治前と統治下は日本、そして戦後はアメリカ、
風向きを観ては中国と、何れにしても節操無く事大を繰り返して来た国です。
韓国はアメリカの議会に「国際的問題」としてこれを認めさせ、
さらには全く日韓に関係のない米国の都市に、日本を非難するために、
慰安婦のモニュメントや像を建て、つまり外圧からも反日させようとしています。
これも「トラの威を借るキツネ」たる韓国の「事大」です。
このため、在米韓国人が異常なくらいの熱意を注ぎ込んで、
アメリカ国内にはその手の記念碑がいくつかすでに建っています。
大抵のアメリカ人はそんなことに無関心ですし、たまに関心があると思えば
要するにそれは韓国系のコロニーで票が欲しい政治家だったりするので、
日本政府の消極的な姿勢をいいことに、すでにあちこちに像が建つ事態になってしまいました。
ところが、アメリカ人にもやはり、そういった他国間のいざこざが
アメリカ国内に持ち込まれるというのを非常に不快だと感じたり、
あるいはもう少し深化した情報を知り、その慰安婦というのが全くの捏造で、
そもそもアメリカの最高裁ではその存在をとっくの昔に否定されている、
ということを知る人たちも出てきました。
このたび、そのような「無関心ではいられないアメリカ人」の一人、
トニー・マラーノさん、通称テキサス親父がホワイトハウスのサイトに、
グレンデールの慰安婦像を撤去するための誓願
のための署名を集めています。
また、今日のニュースですが、
慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」をめぐり、
日本維新の会が年明けに河野談話の撤回と、
河野氏の国会への参考人招致を求める署名運動を全国で展開するそうです。
談話の根拠となった韓国での元慰安婦への聞き取り調査報告書は
「ずさん」だったことが産経新聞の報道で明らかになっており、
維新は署名運動を通じ見直しの機運を盛り上げたい考えです。
安倍政権誕生後、いろんなことが少しずつですがまともになっていく、
すくなくとも機運らしきものが高まりつつあります。
反日国である中国と韓国は勿論、日本が白人の世界支配を終焉させたことを
実は遺恨にしており「日本が戦犯だった」ということにしておきたい国は、
このことを「右傾化」「平和への逆行」などと非難していますが、
日本はそんな「鏡を見ろ」と言いたくなる国の批判なんぞに怯んではいけません。
だれがなんと言おうと、我が国は戦後70年間戦争をせず、逆に世界に手を差し伸べる国として
その実績をつみあげてきたではないですか。
どこかの国のように現在進行形の虐殺もしなければ、戦争もしていない。
戦後のどさくさに他国の領土を不法占拠するというどこかの国のような無法を働いたわけでもありません。
今回の件でアメリカ大使館が
「日本の指導者が近隣諸国との 緊張を悪化させるような行動を取ったことに、
米国政府は失望している」
という声明を発表しました。
これは靖国参拝そのものを批判するつもりはないが、緊張が悪化することがわかっているのに、
なぜ今やるの?今まで我慢してくれてたじゃない?という意味だと思うのですが、
参拝に反対する日本のマスコミと中韓は「それ見たことか」
とこの発言を大きく取り上げて批判の材料にしています。
しかし、たちまち大使館のFBは日本人からの抗議の声で埋まったそうです。
曰く
「イミョンバクが竹島に上陸したときには
あんたたちは何か声明でもだしたか?
大人しく物分かりが良い日本だけに我慢させるな。
日本国民の大多数は 我慢の限界だからな。」
すでに日本人は、黙って耐えるだけでもなくなってきたみたいですね。
ただ、今回はこのFacebookで文句を言っている人は少し落ち着いて最後の文章を
じっくり読んでみることも必要かもしれません。
でないと、マスゴミの「切り取り。印象操作」の手に乗ってしまったことになる。
「米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する」
「短現オールド・ネイビーの涙」
元エントリを読んでいただければ分かりますが、
一昔前の政界には、軍人出身の政治家がそれなりにいました。
海軍出身の短期現役主計士官たちは当時も帝大出のエリートがなったので、
戦後も政府の要職に就いた者が多かったということなのですが、
国会会館で行われたネイビーの会で、元短現士官が見せた涙の意味は・・・。
という内容のエントリなのですが、今日はこの元短現士官の中でも
もっとも「出世」した中曽根康弘首相のことを取り上げます。
というのは、今日のテーマである「靖国参拝が問題になってしまったきっかけ」
は、何を隠そうこの中曽根首相が作ったからです。
1985年、それまで日本国の首相は春秋の例大祭に靖国参拝をしてきましたが、
中曽根首相はこの年の8月15日に靖国参拝をしました。
その日は何の声明も出さなかった中国が、まず朝日新聞が「御注進報道」をしたことを
受けて非難声明を後日出します。
翌年、中曽根首相はその動きを事前に察知して、参拝を取りやめてしまいました。
これは本人が「仲の良い胡耀邦が失脚しそうだったから」とどこかで言ったそうですが、
先日お話を伺った石平氏は、
「それはウソですね。
胡耀邦の失脚はもうそのとき既に決まっていたのですから、靖国とは無関係だった」
と仰っていました。
つまり、これは中曽根首相の言い訳に使われただけだったようです。
実際は国内事情なのかなんなのか、とにかく中曽根首相は参拝を取りやめ、
中国はそれをすかさず「日本は過ちを認めた」としてしまったわけです。
つまり、日本のアキレス腱は歴史問題で、これを持ち出すと日本政府は折れる、
日本の総理大臣は圧力をかけると引く、つまり自分たちが強く出れば良い。
そのような経験則を中国に与えてしまったのです。
ですから、わたしは戦後の日中日韓との関係を拗らせた「A級戦犯」は、
「村山富市」「河野洋平」に加え 、この
「中曽根康弘」
を挙げさせていただきます。
よりによって海軍士官であったという中曽根氏にこのような厳しいことを言うのは
わたしとしても大変心苦しいのですが、もし中曽根首相がこのとき強気に
当時最貧国で、日本の技術や資本を喉から手が出るほど欲しがっていた中国に
「日本の支援が欲しければ戦死者の慰霊に文句を付けるな。内政干渉だ」
と一言ピシャリと言っていれば、おそらく彼らは黙ってしまったでしょう。
そういう国家間の駆け引きもできず、情実に流されて将来に禍根を残すことになった
この中曽根首相の外交は、全く国益を失うものであったとしか言えません。
さて、それではこれからこの非難に対し、安倍政権はどう立ち向かうか。
もしかしたらわたしの意見を聞きたいと思ってくれている方がいるかもしれないので、
簡単に述べておくと、わたしは「小泉方式」をリメイクすればいいと思います。
7年前、小泉首相が参拝したあと、中国も韓国も反発しましたが、
中国の場合はむしろ「メンツを潰された」ということが問題であって、
その後の参拝するしないのかけひきについてはずいぶん振り回されて
「いちいち反応するのに疲れてしまった」といった感がありました。
つまり、靖国カードの主導権を持っていたのは、中国ではなく、小泉首相だったのです。
むしろ、メンツの問題だけであった当時の中国としては
裏でこっそり頭を下げてでも「行かないで欲しい」と言いたいところだったでしょう。
福田政権になって、このプライドだけは高い首相が
「近所の人が嫌だということはしない」
などと、まるで町内会の会長のような発言をして参拝せず、
さらに第一次安倍政権で安倍氏は靖国に行きたいと口では言いながら、
就任してすぐに北京訪問をし、ここでも完璧に誤ったメッセージを出すことになります。
思い出したくもない民主党政権では、靖国参拝などまずされる心配もなくなり、
中国は図に乗って中国船の領海侵犯始め、尖閣への欲望を露にしだしました。
中国韓国に配慮して靖国参拝を取りやめた7年間で、
両国の日本に対する反発は年を追うごとに露骨になっていき、
尖閣問題、竹島へのイ大統領の上陸、天皇陛下侮辱発言等々、
土下座せんばかりに中韓に配慮していた民主党政権下では
最悪の状態にまでなってしまいました。
つまり、7年前の小泉首相のときが今よりも両国との関係はマシだったということでしょ?
崖っぷち経済で自分が転がり落ちていくのを踏ん張りながら反日している
韓国という国のことはこの際放っておいて(笑)、
中国に対しては、小泉さんのときのように「根負け」させればいいのです。
具体的には、もう一回参拝してしまったのですから、
春秋の例大祭は勿論、終戦記念日、就任記念日、
政権獲得記念日、自分の誕生日、奥さんの誕生日、
病気が治ってカツカレー食べたカツカレー記念日、
なんでもいいから月一回ペースで行けばいいんです。
毎朝ジョギングでもしてついでに参拝するっていうのもいいかも。
あ、それから、小泉式のリメイク、というのは当然
前半に述べたところの
「靖国神社の存在意味を世界に英語で発信する」
ということを、政府の仕事としてお願いしたい。
半ば冗談ですが、わりと本気ですればいいと思ってます。
来年こそ靖国の英霊の皆様が安心して眠れる日本になりますように。
それでは皆様も良いお年を。