
息子のサマースクールについてお話しましょう。
アメリカでもっとも古いボーディングスクール、と以前書きましたが、古さを売りにしているだけあって、創立は1866年。
日本は幕末、薩長同盟ができた年です。
以前我が家はボストン都市部に住んでいたのですが、日本に帰るときに今後夏ごとに参加できるサマースクールをあちこち訪ね歩き、探しました。
アイビーリーグのお膝元である東海岸、特にボストンなどのニューイングランド地方には優秀な学校がたくさんありますが、それはたいてい都市部を避け、教育環境としてふさわしいと思われる郊外に位置するものがほとんどです。
この学校も、ウスターソースの語源になったウーセスターとボストンの中間地点に位置します。
この学校に立ち寄り、関係者と話をして、国外移住者である我が家が夏ごとにサマースクールに参加する道筋をつけて帰国して以来、毎年夏はここに「帰ってくる」のを恒例としているのです。

これは、通学路。
アメリカ郊外の常で、道路を歩く人はジョギングする人だけ。自転車に乗る人はトレーニングしてる人だけ。
全ての人は車で移動。路線バスもありません。
通学はスクールバスか親の車。

薩長同盟当時の建物です。
東海岸は地震がないので、建物がやたら古いままで残っていて、さらにそれをいつまでも使い続けます。改装するのは内部だけ。
そんな歴史と伝統に育まれた由緒正しい学校で息子はどんな素晴らしい教育を受けられるのか、というと・・・・
アート=ビーズで何かを作る 絵を描く ビニールひもを編んでミサンガ?作り
野外活動=アーチェリー、ロッククライミング(学校内で)ロープ渡り
演劇(週末発表会)
クッキング
水泳(朝、午後計2回)
もしかして、遊んでいるだけではないのか?
と思われた方、あなたは正しい。
アメリカのサマースクール、サマーキャンプというものは、こういうものなんです。
だからこそ、こちらで公文をやらなくてはいけないわけですよ。
この夏の間、思いっきり遊んで、体を鍛え、リフレッシュして9月からの厳しい勉強に備える、というのがアメリカ人の(ヨーロッパもかな)考え方。
我々日本人には「いくらなんでも遊ぶのが長すぎ」という感は拭えないのですが。

で、キャンプが始まる前の週末、恒例のバーベキューパーティーあり。
このバーベキューと、キャンプファイヤーでマシュマロを焼いて食べる(!!)というのが、アメリカ人における「夏休みの楽しい思い出」になるもののようです。
おそらく、うちの息子にとってもそうなるんでしょうね。