昨日の「重量制限」、いかがでしたでしょうか。
人間とは凄いもので、ある意味どんな状況の中でも体重を増やすことができるタフな身体の構造をもっているものです。
ましてやこの食物が豊富な現代、むしろ逆にいかにその誘惑を断ち切らねばならないか、の方が、特にアメリカに住む人間にとっては大問題です。
「そりゃ太るわ」の記事の日に、三人に一人がブーデー(ミュージシャン用語)な東海岸の人々の野放図な食べっぷりをお伝えしましたが、四時間の時差を超えて西海岸にやってくると、はっきりいって「人種が別」。
特にこの辺りは東海岸より人種が多様で、「マイノリティ?それ誰のこと?」というくらいいろいろな人種が入り混じって住んでいます。
その中には先日お伝えした「ゲイという人種」もいて、この人たちがそうであるように、健康志向が全米でも最も高い地方ではないかと思われます。
どこの都市にも今ある「ホールフーズ」というオーガニックスーパーマーケットを、ボストンでもサンフランシスコでも利用するのですが、ここでは当たり前のように豆腐やみそ、ポン酢などの現地生産の日本食材も売っていて、しかもどれもオーガニック。
(さすがに納豆はジャパンタウンに行かないとありませんが)
アメリカではこだわる人は徹底的にこだわるのでベジタリアンはもちろん「ヴィーガン」(アニマルフード、動物の体から出たものも食べない。ミルク、チーズも×)もおり、日本発であるマクロビオティックの実践者も特にこの辺では多数。
おまけに宗教の戒律によって食べ方に決まりごとのあるユダヤ系も多いですから、パッケージに「コーシャ」(ユダヤ教徒飲食可)と断り書きをしてあるものが売られています。
ホールフーズはこういう「ややこしい」アメリカの食事情にも、実に細かく対応して今や大人気。
普通のスーパーより値段が高めのこのスーパーマーケット、今、アメリカの各都市津々浦々、どこにもあります。サンフランシスコには二つあり、今三店舗目を企画中とのこと。
それだけ利用者が多いということでしょう。
そして、勿論のこと絶対に砂糖は取らない、と決めている人もいます。
砂糖を取りたくない人が何で甘みをとるかというと、代替砂糖と呼ばれる一連の商品。
代替の砂糖としては、メープルシロップやモラセス、勿論ステビアも使用されますが、エリス中尉は日本でもこれを使用しています。
アガベというのはリュウゼツランからとった甘味料で、GI値が低いので砂糖を取らない人向けにこちらでは販売されています。
日本ではまだまだ高いですが、こちらでは色々なメーカーがこれを出しています。
ただ、これもやはり取り過ぎることで問題は起こってくるみたいです。
カロリーだってありますし、フラクトースの取り過ぎで中性脂肪も増える、と読んだことがあります。
なんでも取り過ぎは毒ってことですね。
さて、どんなに健康志向が高くとも、アメリカ人はアメリカ人。
基本食はピザ、コーラ、ホットドッグに・・・
そう、アイスクリームが大好きです。
冒頭写真はホールフーズのアイスクリームケースですが、通路全面、みんなアイスクリームとシャーベットばかり。
みんな種類が違います。ハーゲンダッツだけでこのありさま。
日本のように「一人分」だけ売っていません。(ハーゲンダッツに少しはありますが)
みんなパイントと言われるカップ売り。
徹底的に砂糖を控えていることからお分かりのように。身体に人並よりちょっと気を遣っているつもりのエリス中尉、アイスクリームというものを避けています。
我が家では例えばロイズの「チョコレートがけポテトチップス」を「悪魔のエサ」と呼んでいて、その定義は「身体に何一ついいことは無いが死ぬほど美味しい」というものなのですが、アイスクリームというのもこの定義で言うと「小悪魔のエサ」だと思っているからです。
(勿論、お付き合いではそのそぶりも見せない健啖家で甘い物好きに見せてはいますが。
人生、健康第一だけで過ごすのは味気ないですからね)
アメリカにはいるんですよ。
悪魔のエサってわかってるけど食べたい!
でも食べられない!
どうしたらいいの?
>身体にいいアイスクリームを作ってしまおう!
という人が。
「アイスヨーグルト」
「果汁だけのシャーベット」
「ライスドリーム(米汁)アイスクリーム」
「ソイ(豆乳)アイスクリーム」
そしてこの「アガべアイスクリーム」
これを買ったとき、店頭になかったのでお店の人に聞いたところ
「ああ、裏にあったよ。味は何がいい?」
「バニラ!」
「ちょっと待っててね」
三分後
「あったけど、シナモンだったよ。いい?」
「いい、いい。ありがとうね」
「アンタ砂糖きらいなんだね」
「私の国にはこんなものないのよ。アメリカにいるときしかアイス食べられないの」
「はあ~、それでそんな痩せてんのか」
「・・・・(´・ω・`)」
これ、砂糖OK,代替砂糖大っきらい!の息子が
「こっちの方がおいしいなあ」
といって大半食べてしまいました。
後味が砂糖のように舌に残らない、日本人好みの甘さです。
パッケージの天使くんがいいでしょう?
もしかして、これは・・・・
アガベ=神への愛、に引っかけた洒落ですか?
「・・・・・・・・・・・・」←ツッコミ待ち(´・ω・`)