ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ボストン到着

2013-06-26 | アメリカ

というわけで比較的トラブルもなく(当社比)ローガン空港に到着。
先日ボストンマラソンでテロが起こったとき真っ先に、
セキュリティチェックがまた厳しくなるなあ、と思ったのですが、
さすがに日本人に対しては全くそのような変化はありませんでした。

そりゃそうです。なんのためのESTAか。
事前にインターネットでパスポートナンバーを申請し14ドル払うだけで、
「成りすましでない日本人」
であることが証明されるのですから、空港職員もESTAホルダーには
雑談しながらでもOK、って感じの手抜き対応です。

バリに行ったとき、ホテルの手配か旅行会社の手配かわかりませんが、
迎えに来た空港職員がわれわれのパスポートを持っていったと思ったら、
「入国審査も金属探知もしなくて結構です」
とそのまま通してもらえたのに心の底から驚いたことがありますが、
このように、菊の御紋のパスポートの威力は絶大。

こういう時に

「この国の国民でよかった」

と、先日我が海上自衛隊に救出されたヒトみたいな感慨を持ちます。
(あのキャスター、もう『自己責任』という言葉が使えなくなりましたね)

さて、わたしと息子がブースの前に立つと、お決まりの「目的は?」
から始まりましたが、息子が「サマーキャンプ」というと、わたしに向かって
「あなたは?」
「えー、ショッピングです」
口から出たのでそのまま言うと、
「ちょww、一か月ずっとショッピングとか」
と笑われ、終わったときには
「買い物楽しんでくださいねー」
とにこやかに送ってもらいました。



空港に到着するとレンタカー会社の送迎バスに乗ります。
ところでわれわれは荷物を大小あわせて6個のトランク+機内販売のプラスティックバッグ、
という移民のような風情で降り立ったもので、来るバス来るバス、
ひとつしか荷物の無い他の利用客が乗って満員になってしまい、
結局二台見送るはめになりました。
というか、三台めに来たバスは無人だったんですけどね。

そして、ハーツ・ゴールデンクラブの掲示板の前に立つと・・・。

ありません。

案の定名前がありません。
そういう事態が全く当たり前、というか、二回に一回は起こること、というのも
アメリカ人がいかにおおざっぱであるかということの証明と言えますが、
こちらも何度もこういう目に遭っていると、もう何とも思わなくなってきます。

「名前が無い場合は横のオフィスに来てください」

オフィスは名前の無かった人たちの列ができています。(といっても三人でしたが)
カウンターで予約番号を見せると

「プリウス希望ですね」
「プリウスがベストだけど、なければニッサンアルティマでもいいですよ」

しばらくコンピュータを叩いていた女性

「この際、メルセデスはいかがですか?レンタル料半額にしますけど」


・・・・・・・・・・・・・・・・デ ジャ ブ ?

なんかこの展開、前にもあったぞ。


もし、あなたが去年の夏から当ブログを読んでくださっていたら、
サンフランシスコのハーツでエリス中尉が車をスイッチしようとしたら
強力にメルセデスをセールスされて借りてしまったことを、
あるいは覚えてくださっているかもしれません。

去年は一応、当初断ってみたりしましたが、
今年は運命(というかハーツゴールドクラブ配車係)には逆らわず、
差額料金を確かめてからあっさりと申し出を受けました。
あまりのレスポンスの早さに、むしろ彼女の方が驚いたくらいです。

しかし、もしかしたらハーツのコンピュータの顧客情報には

「この客はこういうプッシュでアップグレードをしたことがある」

みたいな「カモ・リスト」でもあるのでは、という疑いが芽生えたのも事実です。
そして、もしかして、掲示板にわざと名前を乗せずに事務所に来させて、
ここぞとセールスしましょう、みたいなマニュアルでもあるのかと・・。



まあ、疑い出したらきりがありません。
どちらにしても、わずかな出費の違いで今まで乗ったことのない車を試せるのだから、
こちらとしても大歓迎。
ハーツもこちらもウィンウィンで双方ハッピーです。

荷物を入れていると、カウンターの女性が手が空いたのかわざわざ出てきて

「Do you like it?」

とニコニコしながら聞いてきました。
・・・・・・・・・これ、絶対彼女自身にも何かメリットあったよね(笑)




助手席から息子に撮ってもらったボストン市街。
向こうのビルは「アリー・マイ・ラブ」をご覧になった方なら、
シーンチェンジのときにいつもご覧になっていたスカイスクレーパー。
100年以上経っている建物とこのようなビルが混在するのが、ボストンです。



これも、中は現在も使われています。
中に入ると壁が塗り替えられてピカピカだったりするんですよ。



前回もお見せした、チャールズリバー河畔。
右の方に見えているのがハーヴァード大学の施設です。

 

速度違反を取り締まるパトカーはしょっちゅうパトロールしていて、
通るたびに必ず違反で捕まっている車を見かけます。

アメリカに住みだして、最初に言われたのが、スピード違反で捕まったら

「警官に急いでいたのかと聞かれても、イエスと言ってはいけない」
「免許を持っていても国際免許を出せ」

ということでした。
上は、「急いでいたからスピードを出した」という動機の補強に使われるから、
下は、手続きが面倒なので、放免してくれる警官もいる、という理由だそうです。



映画でもおなじみ、スクールバス。
交通法規のテキストには

「スクールバスが停止していたら、たとえ道の向こうでも停車しなくてはいけない」

という項目があります。(ボストンだけかもしれませんが)




ホテル到着。
去年ここに来たときには改装中で窓が塞がれているなど、
「どうしてそれを予約の段階で掲示しない」
といいたくなったものですが、今年は改装相成って、
ついでにホテルの名前とスタッフまで大量に変わってしまっていました。
ここ何年も同じ従業員に再会し、

「また来たのね!息子さん大きくなったわね」

と歓迎されていたので、少し残念ではあります。



荷物の片づけの途中で一枚。

いつも思うのですが、こういう広いキッチン付きの部屋が、
短期だと日本ではなかなかリーズナブルに借りられませんよね。



このソファですが、ちゃんとしたベッドになります。



片手ですいっと引き上げるだけ。
本物のベッドとこちら、息子とわたしは毎日交代して寝ています。



庭をふと見ると、変わった鳥がいたので、「すずめ食堂」のノリで一枚。



アップにしてみたら、何か咥えていました。
蛾?虫?

取りあえず、今晩からの食糧と生活に必要なものを買いに、
車で15分ほど行ったところにある「ホールフーズ」に行き、
御飯を食べることにしました。



日本食材コーナー。
右下は「たくあん」(ダイコン・ラディッシュ)。
Agar Agarというのは、フレーク状の寒天です。
いつも買っていたイーデン社の「ポン酢」が無くなっていたのが残念。

下の方の「シー・タングル・スナック」は味ノリのことなのですが、
どういうわけか「NORI」と表記しているのに、産地は韓国。
あそこのノリ養殖の実態を知っているので、ここでも手は出せません。
ここはオーガニック・スーパーなので、ある程度信頼のある物しか置かない、
ということになっているのですが、まあ、こんなことまで厳密に調査しないのでしょうね。



ここでの食事はこのサラダバーと、反対のホットバーで、
自分の好きなものを取って、店内のイートインコーナーでいただきます。
手軽で、外食で山のように食べ物が出てきて辟易する小食の日本人には
うってつけのフードバーです。



ライスサラダ(玄米のサラダ)は、お米を野菜のように捉えているアメリカ人ならではの一品。
隣の「ゴールデンセサミトウフ」は、「ミリン」と醤油で味付けしてあり、なかなかです。
向こうに野菜がありますが、ブロッコリーとカリフラワーを生で食べるのだけは、
わたしが郷に入っても従えない習慣の一つです。



泊り客の兄弟が、さっきまでプールで大騒ぎしていたと思ったら、
キャッチボールを窓の前の芝生で始めました。



なぜビーサンを投げる、弟。

この家族も何日間か逗留しているようでした。


ボストンではわたし自身も昔の知り合いに逢ったり、こんな時にしか行けない
ボストン美術館を訪れたり、あるいは今まで知らなかった自然公園を開拓したり、
ショッピングも勿論ですが、自分の仕事以外にも楽しみがたくさんあります。

あと何年来られるかわからないので、今年も精一杯充実の滞在にするつもりです。










中韓はウソにまみれた「避諱(ひき)」の国(転載)

2013-06-26 | 日本のこと

一止羊大(ひととめ・よしひろ)氏は、大阪府の公立高校長など歴任。
校長としての在任中に日教組教師との「日の丸君が代」問題を巡って
精神を病みそうになるほど、その整然とした理論と意志を以て戦ってきた人物です。
その経験を書いた著書に『学校の先生が国を滅ぼす』があります。

この不思議なペンネームは

「一人でヒツジの群れのような盲目的反日ドグマ信者の流れをせき止める」

という意味ではないかと、わたしは勝手に理解しています。
その一止氏の最新のエッセイがありますので、ご紹介します。






古来、日本には「清き明き心」を何よりも大切にする伝統がある。

日本人のDNAにしっかりと息づいた美徳と言ってよいものだ。

地方へ行くと、道ばたに野菜などの無人販売所が無防備に置かれているのをよく見かけるが、
お金を払わずに品物だけを盗んでいく人がいるという話はあまり聞いたことがない。
この無人販売所の存在は、正直を尊ぶ日本人の「清き明き心」を象徴するものの一つだ。
評論家の黄文雄氏(台湾出身)は、日本人の心性を「誠・施・和・公・浄」の5文字で表し、
「誠実で、人に施し、平和を好み、公共心に富み、汚いことを嫌う」と称揚している。



国内では当たり前のこの価値観も、残念ながら国外では全く通用しない現実がある。
世界には平気でウソをつく国や、他国の物を自国の物だと言って恥じない国があるのだ。


例えば韓国がそうだ。竹島問題は、戦後、韓国が敗戦国日本の弱い立場につけこんで
島を不法に奪い、実効支配を始めたことから生じたものだ。
「従軍慰安婦」問題も、日本をおとしめるために作られた真っ赤なウソ話が元になっている。

拓殖大学教授の呉善花氏(韓国出身)は、韓国を「虚言と虚飾の国」と形容し、
「ウソつき大国」だと断罪している。
「どうしてこの民族はこんなに自己中心的なのだろうか」と嘆いてもいる。


中国はさらにひどい。自ら日本領と認めていた尖閣諸島を、
70年代に入って突然、自国領だと主張し始めた。
まさに尖閣問題は、中国の利己的な欲望と帝国主義的領土拡張志向の産物なのだ。
日本の領海に入り込み、島に上陸し、日本の巡視船に船を体当たりさせ、
飛行機で領空を侵犯する等の無法行為を重ねている。


「中国の島を日本が盗んだ」と口汚く罵(ののし)り、
戦後の国際秩序を日本が破壊しているとまで非難する。
反日デモという名の暴動を繰り返し、放火、略奪、暴行、破壊など
無法の限りを尽くしたのも記憶に新しい。

公海上の海上自衛隊護衛艦などに射撃管制用レーダーを照射したにもかかわらず、
抗議を受けると日本のでっち上げだと嘯(うそぶ)く。

黄文雄氏は、中国の国民性を「詐・盗・争・私・汚」の5文字で表し、
「ウソをつき、盗み、人と争い、個人の利益を追い求め、そのためには汚いことも辞さない」
と解説している。

韓国人や中国人が平然とウソをつくのはなぜか。

工学博士の林思雲氏(中国出身)などによれば、
韓国や中国では、国家や家族にとって都合の悪いことや不名誉なことは隠すのが正義であり、
そのためにウソをつくのは倫理的に正しい行為なのだという。

韓国人や中国人のこの一般的な心性は、日本では全くなじみのない
「避諱(ひき)」という儒教上の概念でくくられるのだそうだ。
いやはや、日本人とは真逆の国民性ではないか。


日本には「清き明き心」に通底する謙虚・謙譲・謙遜といった価値観もあり、
それが自虐教育の背景の一つにもなっていると思われるが、
この心情も「避諱」の国には全く通じない。

他人を悪く言うことを慎む日本では、
他国の性悪な面を学校で子供たちに教えることを避ける傾向があるが、
日本人の美徳は大切にしながらも、世界には日本の価値観が通じない現実があることを
正しく教えていく必要がある。


ウソにまみれた国を相手にするには、それなりのしたたかさと覚悟が不可欠なのだ。