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USS「リトルロック」ファンテイル〜バッファローエリー郡海事軍事公園

2024-08-11 | 軍艦

バッファロー・エリー郡海事軍事公園に展示されている、
軽巡洋艦あらためミサイル巡洋艦「リトルロック」、
そのラッタルを上り切らないうちに第一回目が終わりました。

「リトルロック」構造物に装備されている、
タロスミサイルのシステム関連装備をご紹介したわけですが、

いよいよ甲板に到達します。



どおおお〜ん。
ラッタルを上がったらそこはトイレの入り口だった。
この木製の構造物は階下のトイレにつながる階段の上にあります。

なんか色々と書いてあるので一応見ておきましょう。

あなたの安全のためにやってはいけません
バリアを超えないこと、スィッチを動かすこと、
バルブを回すこと、ハンドルを引いたり、垂直ラッタルを上らないこと


軍艦見学の基本です。
そして早速この場所についての説明がありました。

ファンテイル(扇状艦尾)


USS「リトルロック」が就役したとき、
第二次世界大戦は終わりに近づいていましたので、
彼女は4年間、南米沿岸、米国東部、地中海を巡航していました。

戦後1949年に退役し、予備役を経て1960年に現在の姿となりました。

かつてファンテイルにはヘリコプターのプラットフォームがあり、
要人訪問の際にはここが集まる場所となっていました。

ヘリコプターというからには再就役後の話だと思うのですが、
このトイレへの入口のところがプラットフォームだったんでしょうか。


で、その下、わたしは全く艦内でこの色分けに気づいておらず、
今になってこんなことをしてくれていたのかと思ったわけですが、
つまり展示パートごとに四つのカテゴリが一目でわかるように

🟦 乗組員スペース
⬜︎士官スペース
🟧 枢要部(Vital Operations)
🟥意思決定機関(Decision Points)


バイタルオペレーションズを枢要部、
ディシジョンポイントを意思決定機関と訳したのは
正式な日本語の軍事用語が思いつかなかったからですが、
何をもってそういうのかは、見学していけばわかるかもしれません。

CICが意思決定機関の一つであることは確かだと思うのですが。


ミサイルの下にタロスミサイルとレーダーシステムの説明あり。




前にも書きましたが「リトルロック」の上部構造はデュアル式です。
その後部がこれで、構造物の右側に繋がっている黄色い線が見学通路。

黄色い線は構造物右手のドアに繋がっています。

TALOS MISSILE
タロスミサイル



RIM-8と名付けられたタロスは、1959年から1979年まで

最も印象的な米艦載ミサイルだった。

USS「リトルロック」には48発のミサイルが搭載されていた。
タロスは空中、地表、陸上の標的に対して使用することができた。

タロスミサイルの後期バージョンは、8万フィートまで飛ばすことができ、
時速1,400マイル以上で100マイルの範囲を持っていた。

タロスミサイルは通常弾頭または核弾頭を搭載する能力を持ち、
地対空バージョンはベトナムでも活躍し、合計3機のミグが
巡洋艦「シカゴ」と「ロングビーチ」によって撃墜されている。

タロスは2段式ミサイルであり、後部は固体ロケットブースターで、

ミサイルを空中に押し上げ、速度まで上昇させる。
この時、十分な空気圧が内部のタービンを回転させ、
ラムジェットエンジン(ミサイルの中央部)に点火する。

SPG-49
TALOS GUIDANCE RADAR SYSTEM
タロス誘導レーダーシステム

「オクラホマシティ」のSPG-49

SPG-49は1947年に設計され、1979年末に
タロスミサイルシステムと共に廃止された。

SPG-49は初期の設計で洗練されていなかったため、
豪雨時の航続距離は29海里に短縮され、
平均故障間隔はわずか30時間だった。
後継機として提案されていた「AN/SPG-51E」のキャンセルにより、
タロスの運用は終了した。

外部システムは2つの大型ドームで構成され、
ドームの上下にある2つの小型レーダー・ディッシュから送信された、
目標から跳ね返ったリターン信号を受信した。


さて、ファンテイルから構造物内、ミサイルハウスに入っていきます。


壁に貼られている赤い目標、それはディシジョンポイントの印。

ミサイルハウスへ

大きな青いタロスミサイルが、
どのようにしてランチャーに搭載されるのか見たい?
右前方に向かい、ハッチを通ってください。
それが最初の目的地だ!

って何気にクェスト風だ!
ミサイルハウスがディシジョンポイント?
ってことは「意思決定」とはちがうような気が・・・。

まあいいや、それは後々解明するでしょう。

中に入っていきます。

続く。


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1 Comments

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稼働率が低過ぎる (Unknown)
2024-08-11 07:22:54
普通「枢要部(Vital Operations)」は、弾薬庫のように、被害が及ぶと、船全体が危険にさらされる区画で「意思決定機関(Decision Points)」は、艦橋やCICのように意思決定を行う区画なんですが。

>平均故障間隔はわずか30時間だった。

これじゃ、本当にヤバい状況になるまでは「Standby」にも出来ないですね。稼働率が低過ぎる(泣)
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