年明けからいきなり降下始めシリーズに突入してしまった当ブログですが、
一段落したので少しさかのぼってお正月の話からです。
年末の台湾行きが李登輝元総統閣下のお加減が悪く中止になったため、
元旦を自宅で過ごし、2日目になって初詣に出ました。
今年はウェスティンホテル東京の和食「舞」でおせち料理をいただきました。
お雑煮はすまし仕立て。
「すまし汁に角切りの餅」は関東風です。
ウェスティンからすぐ近くの渋谷金王神社に初詣に行きました。
元海上自衛官の禰宜(女性)が神職を勤めている歴史的に由緒ある神社です。
次の日は靖国神社で昇殿参拝を行いました。
神殿にあがったとき、参拝者の一人が、なんと、
本殿御神体と神職を携帯で撮影したのには驚きました。
静まり返った本殿にシャッター音が響き渡り、次の瞬間神職がピシャリと
「撮影はおやめください」
と制しました。
思わず振り返ってシャッター音の方向を見てしまったのですが、
いい年配の女性だったのにはさらに呆れかえりました。
この日から20日後、防衛団体の参拝でわたしはもう一度靖国に上がりましたが、
皆をご案内くださった靖国神社の小方權宮司が、
「今ではあまりの騒がしさに注意しなければならない参拝者もおられるが、
昔は神殿に上がった後皆が涙ぐんでいることも少なくなかった」
とお話しされたとき、この携帯撮影事件を思い出しました。
權宮司はまだ夫や子、兄弟が靖国の御霊となり、ここに彼らに会いに来る
という世代がたくさんいた頃をよくご存知です。
「悪気はないが所詮他人事の人々」が増えるにつけ、携帯で神殿の写真を撮るような
悪意のない非常識を行う人間も現れてくるということなのでしょう。
靖国神社の存続に反対する人で、その歴史について詳しく勉強している人を
わたしは中国・韓国の国民を含め見たことがないように思いますが、
(神殿に位牌があるとか、酷いのになると遺骨があると思っていることもある)
崇敬奉賛会で持たれる勉強会に参加しろとまでは言わないので、
せめてネットで調べれば出てくる程度の創建の意義とその歴史くらいは
日本人として知ったうえで参拝してほしい、とこの一連の出来事で思いました。
話はガラッと変わり(笑)お正月には映画を二本見ました。
「スターウォーズ」と、「杉原千畝」です。
エルトゥールル号の映画「海難1890」も観たかったのですが、時間が合いませんでした。
どちらも六本木ヒルズで見たので、夕ご飯はロビュションでいただきました。
お皿が来たときには気づきませんでしたが、銀杏とお皿の模様、
さらにはスナップエンドウの丸い形がリフレインしています。
コースではなく単品の魚料理を注文したら、これにもエンドウが。
ムース仕立てのソースが白身の単調さを救っていました。
息子のデザートを横から撮影。
チョコレートの穴から上に乗っているものを落として食べます(多分)
帰りにヒルズの横(右側ルイヴィトン、左側某テレビ局)を通ったら、
イルミネーションが綺麗でした。
東京タワーがちょうど正面です。
スターバックス前もこの通り。
親の仇のように?枝の一本一本全てにイルミネーション。
松が明けてから、防衛団体の賀詞交換会に出席しました。
廊下で中谷防衛大臣とすれ違いましたが、こちらの会合に来たのではなく、
本宴会の主賓は若宮副防衛大臣でした。
自民・公明の政治家も勢ぞろい。
宇土議員は国会審議出席のため途中で退席されました。
一番向こうは相変わらずな笑顔の公明党・前防衛大臣政務官の石川博崇議員。
小池百合子元防衛大臣(だったんですよね)は、こういう席で初めてお見かけしました。
ところで、ここに佐藤正久議員も写っておりますが、
小池姐御と和気藹々でお話ししているこの人は・・・!
「もしもし」発言でその佐藤議員を国会質疑中噴かせた、
あの、田中真紀夫こと、第10代防衛大臣、田中直紀議員では・・・。
うっわー、初めて見たよ。
このおっちゃん、わたしは漫画に描いたくらい当時から注目していたのよね。
自分で描いた漫画のネタ本人を目の当たりにする、これって盛り上がるわ~。
しかし、こういう場で政治家の先生たちの様子をうかがっていると、たとえ
不倶戴天の政敵のように国民に思われていても、案外お互い友好的でらっしゃる。
安保法案の乱闘国会中、仲良く語らっていた福山議員と佐藤議員の姿が目撃されましたね。
わたしの知人も結婚式で呉越同舟だった前川議員と自民議員が和気藹々だったと
大変驚いていましたし、言い方は悪いですが国会ってプロレスみたいなものなのかも。
一番右の小川淳也議員は、圧倒的に政府自民党支持が多いと思われるこの席で、
「わたくしは民主党ですが、それでも国の安全を願う心に変わりはありません」
と挨拶して、会場に大受けしていました。
質疑を聞いたことのある国民の一人としては、それでもこの議員は全く支持できませんが。
きっと自分が行きたくないので代理人をよこしたにちがいない、民主党の
クイズ王、小西博之議員の代理人がなんとわたしの前にいたことが判明。
まあ、コニタンは来られんだろうなあ。この会場には。
真紀夫は、能力はともかくあの嫁に付き合ってきた人格者で、
この時の様子を見ていても良い人っぽかったけど、こちらは
国会での乱闘もさることながら、外交防衛委員会でいきなり
「ふざけるんじゃないよ!」
とテンションあげて怒号を飛ばす単なる咬ませ犬だったりするから、
この場でうまく溶け込む大人の対応などとてもできますまい。
まあ政治家の老獪さを身につける前に、政界からも退場願いたいものですが。
自民の高橋比奈子議員を見る小池さんの目が怖い・・・。
さて、賀詞交換会の後、防衛団体の主催で昇殿参拝に参加しました。
境内の舞台ではこういう普通の格好をした若者が、舞の稽古をしていました。
神職も、皆私服でいるとあまりにも普通で少し驚きます。
權宮司の計らいで、遊就館の見学もさせてもらえました。
わたしは会員でなんども見ているので、今回は展示は見ず、上映されていた
70年前32歳で戦死した夫に当てたラブレターの朗読に一人嗚咽しておりました。
最後にこれをご紹介します。
天国のあなたへ
秋田県 柳原タケ
娘を背に日の丸の小旗を振ってあなたを見送ってからもう半世紀がすぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのはほんのつかの間でした。
三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは今どうしていますか。
私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎えている年です。
おそばに行った時おまえはどこの人だなんて言わないでね。
よく来たと言ってあの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと孫のことまたすぎし日のあれこれを話し思いきり甘えてみたい。
あなたは優しくそうかそうかとうなずきながら慰め、よくがんばったとほめてくださいね。
そしてそちらの「きみまち坂」につれていってもらいたい。
春のあでやかな桜花、
夏なまめかしい新緑、
秋ようえんなもみじ、
冬清らかな雪模様など、
四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
私はお別れしてからずっとあなたを思いつづけ愛情を支えにして生きてまいりました。
もう一度あなたの腕に抱かれてねむりたいものです。
力いっぱい抱き締めて絶対はなさないで下さいね。