ワーキングプア―日本を蝕む病
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バージョンアップして、Amazonなぞに入ってみました。
これからは積極的に本の感想を書いていきたいと思います。
読後、やり場のない感情が込み上げて来た。
あとがきに
「誰もがいつまでも、若く、健康で、自分の力だけで生きられるというのは幻想です。
しかし、国や企業はそうした幻想で、パーフェクトな個人主義の人間だけで社会を構成しようとしてるかにみえます」
とあった。
自分とは関係のない事だといって済まされる問題ではない。
まさに、私だって砂上の楼閣で生活を営んでいるのだ。
今は、私が働かなくても十分な収入が主人にはある。
でも、その主人が亡くなったら・・・
イヤ、突然亡くなったら保険金が降りてくるだろう。
病気になったら・・・突然離婚を言い渡されたら・・・
まあ、私たちのことは、年も年だし、何とかやっていけるだろう。
次の世代の人たちのことだ。
私には年頃の子供が3人いる。
3人目は、まだ大学生だ。
勝ち組負け組などというなまっちょろい流行り言葉があったが、
そんな言葉では言い尽くせない格差社会が今広がってきているのが、
この本を読んで、あらためて感じた。
秋葉原の事件は、犯人は派遣社員だそうだ。
犯人のしたことは決して許せる事ではないが、
一度どこかでつまづいた者は、這い上がる事が出来ない
今の社会の仕組みが彼が将来を悲観した要因とも言える。
このような社会をどう変えていくべきか私は術を知らない。
子供にクドクド言うしか私には出来ない。
しかし、それを逆恨みされたらたまったものではない。
子育てのなんと難しいことか。