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愛しの座敷わらし 荻原 浩 朝日新聞出版 このアイテムの詳細を見る |
そこには座敷わらしがいた。
家族はそれぞれ悩みを抱えている。その悩みは客観的に見ると凡庸ではあるが、それだけに、読み手によって登場人物の誰かに自己投影でき、感情移入できる。
この家族以外の登場人物も生き生きと書かれており、「座敷わらし」というファンタジーな物語だが、中身は、家族や社会をリアリティに描かれている。
米子さんやはるさんの方言が翻訳なしで理解できたことは自分でも笑えた。
方言も嘘くさくない方言だった。ちゃんと調べたんだろうか。
頭の中で映像がありありと思い浮かんじゃうので、テレビや映画になったら楽しいだろうな。
この本は、私の中では2009年本屋大賞候補です。★★★★★