前編の再現度と再構成の上手さに、超期待していた後編、『寄生獣 完結編』を観てきました。
★★★
前編はあんなに面白かったのに、なんでこうなってしまったんだろう。
中盤までは前編と同じく再現度と再構成の上手さがキレキレに決まっていて、テンポも良く、それこそ田宮良子の一件に関しては、原作好きとして結末が読めるだけに、赤ん坊をあやす辺りからボロボロ涙が溢れ出てくるほど感情移入して楽しんでいたのですが…。
山崎貴監督が原作もの映画で時々見せることのある、「山崎貴監督のあかんところ」が遂に発動してしまった感覚。
長編の物語で最後のほうに来て息切れしてしまったのかな?
調子良い映画では物凄く楽しませてくれる人なのに、急にテンポが悪くなって、どうでも良い場面に時間を割き、しなくて良い改変でノリ切れない気持ちにさせられた。
田宮良子の一件辺りからは、やたらと煩いBGMも耳につく。
加えて、前作ではこれまでに観たことが無いほど調子の良かった橋本愛が、いつも通りの変な口調に戻ってしまって、染谷翔太との会話がブレッブレ。
途中まで★4.5個くらいな気持ちで観ていたのに、ラスト30分に関しては★2個でも多いくらいかな。
ネタバレ
田宮良子が赤ん坊を庇って息絶える辺りまでは、BGMの煩さが気になる以外は最高に良かった。
大泣きもした。
市役所の粛清から、後藤との中間対決までもそれなりに上手かった。
でも、「放射能ガレキ反対」の看板を観客に見せて、なんだかきな臭い映画の香りが漂い始めた辺りからトンでも展開がはじまる。
染谷翔太と橋本愛のラブシーンを気持ち悪いくらいに艶かしく、妙に間延びさせて描く辺りは誰得なのかとうんざりする程。
そもそもレーティング何も付いていない映画なのにグロいシーンが多いのに加えて、橋本愛の処女喪失演出まで有るなんて、親子連れはビックリしたんじゃないかな。映倫仕事してんの?
ここから間延びのする展開ばかりが続く事になり、編集が息切れで雑になってる感覚。
産廃の「毒」のオチが、やっぱり放射性廃棄物に変わってる安直で偏ったメッセージを選んだ監督へのがっかりと、超高熱の焼却炉の真横で戦う場面のあり得なさで、後藤との死闘に全然感情がノラないのが決定的にダメ。
それまで前編から合わせて楽しんで観ていた気分が全部すっ飛んでしまいました。
俺自身は、震災の後、原子力発電の存在については懐疑的になったけど、高濃度の放射能を帯びた廃棄物は被災地でも被災していない地域でも燃やしていないってのが建前になってる社会で、不用意にこう言う場面を描く事は不謹慎じゃないか。
原作ファンが期待を寄せた『寄生獣』を映画化する上で、この改変はナンセンス。産廃の毒で充分インパクトが有るのに、必要の無い正義感だ。
★★★
前編はあんなに面白かったのに、なんでこうなってしまったんだろう。
中盤までは前編と同じく再現度と再構成の上手さがキレキレに決まっていて、テンポも良く、それこそ田宮良子の一件に関しては、原作好きとして結末が読めるだけに、赤ん坊をあやす辺りからボロボロ涙が溢れ出てくるほど感情移入して楽しんでいたのですが…。
山崎貴監督が原作もの映画で時々見せることのある、「山崎貴監督のあかんところ」が遂に発動してしまった感覚。
長編の物語で最後のほうに来て息切れしてしまったのかな?
調子良い映画では物凄く楽しませてくれる人なのに、急にテンポが悪くなって、どうでも良い場面に時間を割き、しなくて良い改変でノリ切れない気持ちにさせられた。
田宮良子の一件辺りからは、やたらと煩いBGMも耳につく。
加えて、前作ではこれまでに観たことが無いほど調子の良かった橋本愛が、いつも通りの変な口調に戻ってしまって、染谷翔太との会話がブレッブレ。
途中まで★4.5個くらいな気持ちで観ていたのに、ラスト30分に関しては★2個でも多いくらいかな。
ネタバレ
田宮良子が赤ん坊を庇って息絶える辺りまでは、BGMの煩さが気になる以外は最高に良かった。
大泣きもした。
市役所の粛清から、後藤との中間対決までもそれなりに上手かった。
でも、「放射能ガレキ反対」の看板を観客に見せて、なんだかきな臭い映画の香りが漂い始めた辺りからトンでも展開がはじまる。
染谷翔太と橋本愛のラブシーンを気持ち悪いくらいに艶かしく、妙に間延びさせて描く辺りは誰得なのかとうんざりする程。
そもそもレーティング何も付いていない映画なのにグロいシーンが多いのに加えて、橋本愛の処女喪失演出まで有るなんて、親子連れはビックリしたんじゃないかな。映倫仕事してんの?
ここから間延びのする展開ばかりが続く事になり、編集が息切れで雑になってる感覚。
産廃の「毒」のオチが、やっぱり放射性廃棄物に変わってる安直で偏ったメッセージを選んだ監督へのがっかりと、超高熱の焼却炉の真横で戦う場面のあり得なさで、後藤との死闘に全然感情がノラないのが決定的にダメ。
それまで前編から合わせて楽しんで観ていた気分が全部すっ飛んでしまいました。
俺自身は、震災の後、原子力発電の存在については懐疑的になったけど、高濃度の放射能を帯びた廃棄物は被災地でも被災していない地域でも燃やしていないってのが建前になってる社会で、不用意にこう言う場面を描く事は不謹慎じゃないか。
原作ファンが期待を寄せた『寄生獣』を映画化する上で、この改変はナンセンス。産廃の毒で充分インパクトが有るのに、必要の無い正義感だ。
寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット | |
岩明 均 | |
講談社 |
完結編も面白そうですね。
「今、寄生虫」 は、ホントは「今、帰省中」とした積りが誤変換でしたが、他にも次のような誤変換もあります。(^^ゞ
「取引先に行ってきます」 と 送ったつもりが 【鳥引き裂きに行ってきます】 と誤変換 。