そーれりぽーと

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スポットライト 世紀のスクープ

2016-04-19 | 劇場映画れびゅー
今年のアカデミー賞作品賞と脚本賞を獲った『スポットライト 世紀のスクープ』を観てきました。
★★★★★

実際に有ったと言うよりも、ずっとみんなが見て見ぬフリをしてきた事だから、今も内在していそうな予感のする、カトリック教会内の性的虐待スキャンダルを描いた、映画化するには障害が大き過ぎるテーマの作品なので、秀逸な脚本と合わさってアカデミー協会員にウケたのでしょう。
そのスキャンダルの中身自体の特異性と闇に切り込んでいる部分が面白いというところと、新聞のスクープ記事が出来るまでのハラハラドキドキ感という2つのテーマがどっちも面白く、且つ、人間性とか、信頼性とか、被害者の気持ち、加害者の気持ち、カトリック信者の心情、そういったものがブレずに一本の道の上を彩りながら進んでいく物語の流れに没頭させてくれる。

演じる役者さん達も芸達者揃いなので、冒頭から頼もし過ぎます。

ネタバレ
映画の中では、ただ一人だけ加害者の神父が登場しますが、自分の犯した事を全く理解していないばかりか、正当化する素振りも無く、ただ平然と「自分が昔された事がレイプ」と彼自身の抱える闇を少し見せたところが恐ろしい。
根本的な組織改革が無い限り、隠蔽体質がそう簡単に完全に解消されるとは思えない。
より深いところに闇が沈んで、見えにくくなっただけではなかろうか。



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1 コメント

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Unknown (ayame)
2016-06-09 15:08:42
そーれりぽーとさん、こんにちは。TBをいただいた「六日の菖蒲」のayameと言います。ありがとうございました。

ブログ拝読いたしました。 ご指摘の通り、問題の広がりと深さを考えれば、生半可な脚本ではこうした作品にはならなかっただろうと思います。物語のスリリングな展開は、見るものを強くひきつけますね。
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