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最強☆彼女

2008-12-06 | 劇場映画れびゅー
このところがっかりさせられる事ばかりなクァク・ジェヨン監督の昨年の映画『最強☆彼女』を観てきました。
★★★

猟奇的な彼女』や『ラブストーリー』の頃に戻り、ちょっと若い設定なのが甘酸っぱい感たっぷりで楽しい。
今回は怪力の持ち主な“彼女”目線で描かれています。
北京オリンピックに向けてカンフー映画がいくつか作られてたけど、この映画もその波に乗って作られた様子。

★3個付けてますが、ストーリーの脈絡は破綻しててむちゃくちゃですのでお勧めしません。

順番からいくと今年日本で公開された『僕の彼女はサイボーグ』よりも前の映画になるんですよね。

英題は『My Sassy Princess』となっていたので、ひょっとすると噂が立っていた『猟奇的な彼女2』の企画がこの映画に変わったのかもしれません、憶測ですけど。

シン・ミナは良い女優さんになったよね。
『火山高』の頃は彼女が演じた役を降板したチョン・ジヒョンとキャラ被るなぁなんて華は感じなかったけど思って観てたものですが、まさか彼女も“彼女”役を演じる事になるとは。
チョン・ジヒョンには到底及びませんが(ファンとしてw)、シン・ミナはシン・ミナで最初から最後まで演技力よりも可愛さを発揮してはりました。

『火山高』と言えば、あの頃の韓国映画のワイヤーアクションはテキトー感が漂ってたものですが、本作では進化した姿をたっぷり観ることができます。
意味もなくポーズを取るフワフワ剣劇は途中で飽きたけど。
最近の邦画の進化は凄いなぁなんて思って観ていても、韓国映画の進化っぷりはその上を常に行ってるのかも。
ただ韓流ブームの沈静化と共に、映画もなかなか日本へ入って来なくなったのが残念ですけど。

“彼”役は今回二人。
オン・ジュワンと、ユゴン。
オン・ジュワンは『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンバリのキャラクターメイクとアクションがまぁ良いとして、ユゴン!
なにこのカッコ良さ、日本にはこんな俳優皆無やねぇ…。
せっかくのオトコマエも、こんなにテキトーな扱いだとちょっと可哀そうな気が…。

ネタバレ
ノリは楽しいし、「お、クァク・ジョエン監督まだこういうのも撮れるんだ」と期待しながらずっと観てたのですが、後半のわけのわからん武侠モノの展開で前半のドラマがすっ飛んでしまった。

武侠モノがダメだと言う意味では無くて、それまでのソフィがジュンモに抱いてた恋心とか、ジュンモのおかしなフケ専ラブストーリーとかがどうでも良い扱いになってる辺りが納得いかんのよね。
連ドラの総集編を下手くそな編集で作ったみたいに、重要なパートが抜けてる感じ。

後半を急展開でドラマチックに描くのが監督の手法ですが、ここ数年は作り手として麻痺してしまったのかエスカレートし過ぎてついて行けない映画が続いてる。
毎回書いてますが、もうちょっと客観的に補正してくれる人が居れば、また昔のようにみんなが感動できる映画になるのに、自分だけが楽しんで作ってる感じ。

ユゴンの扱いが酷過ぎて失笑する間も与えてくれないのと、チャ・テヒョンのカメオ出演が一番嬉しかったという印象しか残らない映画になってしまいそう。



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