『ゴジラvsコング』を観てきました。
★★★★★
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ワクワクが止まらない、目を離せない展開が延々と続く。
ゴジラにもコングにも見どころがしっかり用意されていて、ちゃんと着地点が用意されています。
それぞれのエピソードが並行しながら伸展する中、それぞれに人間の主人公チームを設けて群像劇のように描くので、それぞれのファンをないがしろにしないよう、公平に描く工夫がされています。
ただ、群像劇としては少し薄くて物足りなさを感じます。
同じレジェンダリーの『パシフィック・リム2』でも舞台になった香港を舞台としたバトルシーンの迫力は、輪をかけて怪獣映画の映画史に残るレベルで楽しませてくれました。
現実世界で自由の象徴だった香港は、この映画での撮影を最後に幕を閉じた感を感じて少し寂しくもあります。
ネタバレ
メカゴジラの出現には驚きと興奮でアガりまくりでしたが、小栗旬演じる芹沢蓮が大した活躍もしないまま白目を向いて感電してスクリーンから消えたのが可愛そうと言うか気の毒と言うか。
穿った見方で仮説を立てると、出演時間から考えた場合、セリフそのものが不自然に少なかったことから、制作側が思っていた以上に英語が喋れなくて、いろんな場面を書き換えざるを得ないことになった挙げ句、あんな形で抹殺されたんじゃないかと。
少なくとも、芹沢蓮の目的がはっきりしていないんですよね。
勘違いでゴジラを父の仇と恨んでいたとすれば、もっと口数の多い役でそれをストーリー上で主張するだろうし、目から血の涙を流して罵詈雑言を履きながらメカゴジラを操った方がドラマチックなはず。
もしくは、前作での亡き父芹沢博士の偉業を、大した活躍もしない役立たずな息子がここぞと言うタイミングで感電して白目を向いて死ぬという辱めで地に落とす。
中国資本のレジェンダリーが用意した罠に嵌められてヒョイヒョイ参加してしまったのか。