ソフトバンク 912SHレビュー

購入してからそろそろ2週間が経とうとしているので、前回の遅すぎるレビューに反省して2週間でUP。

ソフトバンク仕様的な変更は無いので省略。

シャープの発売するサイクロイド式AQUOSケータイとしては、auやDoCoMoのも含めて5代目（開発チームは別？）に当たる912SH。
元々使いやすかったシャープ製ケータイは、独特の形状からさらに独自の進化を遂げている。
基本デザインは初代からほとんど変わっていませんが、5代目という事でボタンの割り振りや、ソフト面での使い勝手がかなり向上している。

デザイン面
スライド式の911Tを2ヶ月ちょい使った感じ。
「ケツポケットに入れるのには全く向いてない」
「いちいちホールドボタンを長押しするのが面倒」
てな感じで、根本的にスライド式のストレスに負けて、早々と二つ折りの912SHを買ったわけです。

911Tを買った当初は、二つ折りは開いた時の圧迫感が有るなんてスライドを正当化してほざいてた俺ですがｗ

二つ折りサイクロイド式の購入は、初代905SHから数えて2種類目。

二つのケータイを見比べてみると、1年も経たない内にこれだけシンプルになったのかと驚く。

特に、裏面のスピーカーとカメラの出っ張りが無くなったこと。

1年前は「異常なハイスペックだし、ここまでいろんなものを入れたら出っ張っても仕方が無いか」なんて思ってたのに、これは真っ平ら。
しかもスピーカーの開口を大きく取ってあるから、ノイズが無くなって音量もUP。
シャープのケータイはシャーシャー音がするというJ-Phone時代からの印象も払拭。

カメラなんてCCD320万画素のオートフォーカス手ブレ補正がこんなところに収まってしまって…なんて立派に育ったのか。あたしゃ嬉しい。
カメラの窓も広く、本体フレームとシームレスになって、拭きやすくなった。
ちなみに光学ズームは無し。
つか、中途半端な光学ズームはイランと思うんですけど。
機能的には、オートでパノラマ写真を生成する機能が付いてるらしい（使わないと思うｗ）。

ひっくり返して表面。

出っ張りは、サイクロイドなので仕方が無い。
905SHではワザと開口して、珍しかったサイクロイドのギミックな駆動を“見せる”演出をしていたが、912SHはあれより後の機種と同様、開口は閉じられていてこれも落ち着いた印象。
サブ画面は単色の有機ELを使っていて、本体カラーによってはフレームに文字が浮かび上がって初めてサブ画面が有る事に気づくような演出がされている。

カラーは5種類出てますが、どれも指紋がベッタリ付くテカテカ塗装なので、単純に色だけではなくて指紋が付いても気にならない色を、実際にモックを触って吟味する必要が有るかな。

俺は、
メタルレッド＝会社のケータイが赤
メタルピンク＝さすがに男でピンクはｗ
メタルブラック＝意外と地味
テカテカシルバー＝光の反射で周りに迷惑かけそう
ホワイトシルバー＝911Tとかぶる
という事で、SH53以来7台ぶりの青系のメタルブルーに決定。
光の当たる角度や量によって微妙に黒や紫にも見えるのも面白い。
買ってから気づいたんだけど、発売当時に1個だけ入荷したのをなんとかゲットして色なんて選べなかったニンテンドーDSとそっくりな色。

いつものお約束として重ねてみると、傾けた時の色の変化がよくわかった。
DSは使っているうちに傷が付くのに比べて、912SHに傷は無し。
ハードコートしてるのかな？
指紋は両方ともベタベタ付きますｗ
※905SHは青系というよりも、ドラえもん系。

メイン画面は3インチVGA液晶。
911Tでは残念だった屋外での使用にも全く問題の無い、シャープの半透過型液晶に改めて感動。
光センサも見やすさに一役買う。
フォントもVGA対応で、シャギーなんて全く無し。
この辺まで読むと、俺的に911Tに有ったストレスが払拭されているのがわかると思います。

中のボタンはやっぱり良い。

905SH以来発売されたシャープの機種の中には、いくつかのキーが1枚のシートで構成されていて押すと波打つ気持ちの悪い感じのものが多かったけれど、912SHは従来通り一つ一つのキーが独立している。
そしてこのクリック感の深さ、「やっぱりシャープ」と思ってしまう。
ただし、数字キーと同じように、数字キーの上に並んで構成されている3つのキーが、ブラインドで文字を打つとき数字キーと混同して非常に紛らわしい（最近のケータイは、みんなそうなんだけどね）。

シャープ製ケータイの側面ボタンは使う機会がほとんど無い。良い意味で。
特にサイクロイドになってからはスポットライトキー以外使わないかも。

ソフト面
もっさりとした動きの911Tからの機種変なので、レスポンスの速さには感動。
でも、いろいろとカスタマイズしながら2週間使っていると、なんだか初期の早さよりも若干遅くなってきたように感じる。
慣れのせいなのかもしれないけど。

元々痒いところに手が届くシャープのケータイ。
今度は画面を横に倒した状態での操作が可能なように、横に倒した時の表示が“ほぼ”全て横画面用に切り替わるようになった。

ただ、通常開いた時は縦画面なので、楽だからと言ってわざわざ用も無いのに横に倒す必要も無く、あくまでワンセグ使用前後やWEB使用時に便利な機能と捕らえるべき。

その程度のものにこれだけのUIを用意するなんてヤルね。

WEBに関して言えば、Yahoo!ケータイのトップ画面も倒すだけで横用に変形するようになっているし、mixiモバイルも先日のリニューアルで横画面でもやすくなっていたり、普通のケータイでは受けられない恩恵を受ける事が出来るかもしれない。

特にフルブラウザを横画面で使うと、長文を読む為に画面を左右にスクロールさせたり、折り返し表示でレイアウトが崩れたりと言った事が無くなる。
フルブラウザを使うに関しては911Tと同じなんだけど、文字入力も、終了させてもそのままもち手を変えずに操作が出来る点が912SHは秀逸。
俺の使っているjigブラウザは、現時点でまだ912SH用の横画面に対応していないので、早急に対応してほしいところ。
※この記事を書いた数日後、横画面専用jigブラウザが公開されました。

ワンセグ観ながら、同じ画面上で他の操作（スケジュール、メール、WEB等）ができる2画面機能も凄いんだけど、メール以外にはあまり用途が無いかな？

実際、テレビを見ていてメールを受信したり書きたくなったりする瞬間は有るので、便利な機能だと思います。

待ち受け画面
着信お知らせ機能については、相変わらず便利なのか不便なのか微妙。
内容を確認していなくても、一度表示を消してしまうと次のお知らせ時までチェックすることが出来ない。
お知らせ表示からその項目までショートカット出来るのは大変便利なので、一つ一つの項目を全てチェックするまで、しつこく表示するモードを用意して欲しい。
もしくは、お知らせを見る為のボタンを用意してくれると助かる。
お知らせが消えると、興味も無いのに“お天気アイコン”目当てで契約している“S!キャスト”を読む為の手順が多くて面倒なんですよ、人気無いからって奥の方に収納しすぎｗ
肝心の“お天気アイコン”の内容を読む為にも同じ手順が必要で萎えます。

ショートカットボタンも選択肢が少なくて、いつも通りかなり微妙。
直感で操作出来るからという理由で、オマケ程度なのかもしれない。

ライブモニター関係は、十字キー上で表示されるウィンドウの種類に“スケジュール”が選択できるようになっていたり、911Tと比べるとカスタマイズ出来て使い勝手の幅が広く関心。
911Tと違って、Flash壁紙とライブモニターの同時表示が可能です。

ブルートゥースヘッドフォン
911Tよりもさらに新しい規格に対応していて、前回購入したソニーのDR-BT21Gにも対応していました。

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通話、ワンセグ、音楽にと便利です。
無駄な買い物にならなくて良かったｗ

不満点
WEBやメールで3Gハイスピード回線を利用中は、音声回線の着信ができません。
終了させると通知が来るしくみだけど、911Tでもそうだったっけ？
従来の遅い回線では着信出来たんですが…。

今までと同じ感覚で、約束の電話を待ちながらWEBを使って暇つぶし…なんてしてたら、ずっと相手がかけてくれていても繋がらず、お互い気不味い思いをする事になるので注意が必要です！

もう一つ。
メール送信を慌ててキャンセルしようとしても出来ない、というのがシャープケータイのもどかしい点だったのですが、この機種からか一世代前からなのか、慌てて終話キー（Y!キーや、クリアキーでも可）を押すと送信がキャンセルできます。

従来、送信ボタンを押した後に終話ボタンを押せば待ち受け画面に戻り、送信継続のまま他の作業が出来たのですが、今までの感覚で押すとキャンセルされ、送信失敗のお知らせも無いまま未送信ボックスに。
送信中に何も出来ないなんて、逆に凄く不便なのですが…。