そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

マイ・インターン

2015-10-13 | 劇場映画れびゅー
毎回心に響く映画を作って楽しませてくれる、ナンシー・マイヤーズ監督最新作『マイ・インターン』を観てきました。
★★★★

前作からかなり間が開いていたので、この感覚をすっかり忘れていました。
ナンシー・マイヤーズの映画の登場人物は、どちらかと言うとかなり社会的に成功している富裕層を中心に描かれていて、仕事に追われていることは有ってもかなり生活が豊かである事が多い。
でも、そんな人々の抱える恋愛や仕事の悩みを等身大でユーモラスに深いところまで描くから、自分も彼・彼女らの友達になったような気分になって、一緒になって悩みに耳を傾けて、まるで自分の事のように感じさせてくれる。
「そうそう!」「あー、そこはダメ!」なんてね。
コメディーの要素も強いから、観客一体になって笑った後で感動させてくれる。

今回は、フツーのアイデア主婦からネット通販ベンチャーを起業し、1年半で150人の従業員をかかえるやり手社長に成り上がった女性(アン・ハサウェイ)と、老人福祉枠で彼女の下でインターンをすることになったおじいちゃん(ロバート・デニーロ)の物語。
おじいちゃんは、実は元老舗電話帳メーカーで長年役員を勤めてきたバリバリのやり手なのですが、部下から福祉枠で押し付けられた社長からするとただの引退したおじいちゃんで、本来は彼女が一番必要としている社会経験の豊富さを持った人材なのにそれに気づかず持余しているだけ。

ってところから面白い話に展開していくわけですが、ロバート・デニーロがこの歳になってもまだ見せた事のない顔を見せてくれるかってくらい新しい引き出しから出してきた「超良い人」キャラで和ませまくってくれます。
もう、ほんといい人オーラ全開。なのに、現役時代はもっと違う感じだったんだろうなぁなんて、想像させてしまう深さがあるところがやっぱロバート・デニーロ。

ネタバレ
オチの付け方が凄く印象的。
元々本当に良い夫婦だったはずなのに、奥さんが仕事に忙しくて、旦那は奥さんに大黒柱を譲って専業主夫に転身しものの満たされない気持ちを浮気と言う形で埋めてしまった。
妻は夫の浮気に気づいたけど、怖くて言い出せない。
幼い子供も居るし、旦那は仕事やめちゃったし、みたいなところに人生の大先輩の登場で、女社長はどうケリを付けるのか?
一旦ここである程度の結論が出たように思わせて、フツーの映画ならスッキリさせる為に距離を置くことで終わるんでしょうけれど、ナンシー・マイヤーズの映画は綺麗事じゃ終わらないんですよね。



ホリデイ [Blu-ray]
キャメロン・ディアス,ケイト・ウィンスレット,ジュード・ロウ,ジャック・ブラック,イーライ・ウォラック
ジェネオン・ユニバーサル

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ファンタスティック・フォー | トップ | ジョン・ウィック »