そーれりぽーと

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ファウンテン 永遠につづく愛

2007-07-15 | 劇場映画れびゅー
堕ちて行く恐怖で、心底震え上がらせてくれた『レクイエム・フォー・ドリーム』のダーレン・アロノフスキー久々の監督作、『ファウンテン 永遠につづく愛』を観てきました。


『π』や『レクイエム・フォー・ドリーム』の作品全体から漂ってきていた異常性。
あの感覚を期待していたら、どうも違う。

狂気とも思える主人公の“生命の木”に対する執着。
でも、必要に迫られた結果必死にならざるを得ないだけなのだし、そういう部分について不満を言いたいわけではない。

そんな事より、どうも芸術性が高すぎて何が何だかわからず、俺には付いて行けなかった。

理解しようとしても、次元が変わる事で思考が止まってしまう。
意味を成さないまま繰り返される映像やメッセージに思考は完全に麻痺。眠気との戦いの時間でもあったw

ネタバレ
時系列だけでなく、現実と非現実がごちゃまぜで、何が何だか理解するのが大変。
何度も繰り返される映像やメッセージの中に、何か重要な事が有りそうなのだけれど、想像する間も無く別の次元の話に切り替わって雲を掴むよう。

主人公の精神世界なのか、生まれ変わりという事が言いたいのか。
運命や宿命といった事を描きたかったのか、さっぱりわからないまま迎えるクライマックス。

飽き飽きしながら「傷口から花が咲け!」と冗談で念じたら、ホントに生えてきて、笑いを堪えるのに必死でしたw
あの瞬間で笑いを取る為の映画なのか?

終わって、色々と何が言いたかったのかを想像してるんですが、幾通りにも想像する事は出来ても真実は監督の頭の中にあるわけで。
曖昧にも程があるくらい掴みどころのない終わり方なので、勝手な解釈すら出来ません。

死んだら植物の養分になれっつう事を言いたかったの?

『レクイエム・フォー・ドリーム』は、★5つ付けたいくらい面白い映画だったんだけどなぁ…。



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